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梅々

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カテゴリー「土沖 小ネタ」の記事一覧

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殉職

拍手ありがとうございます。
今日したことも昨日と変わらず、強いてあげるとすれば論文の文字数が増えたことだけです。頭を使っていない。どうしようか。
明日はバイトいってジャンプショップ行きたいなぁ。そして説明会に行かないといけない。面倒で休みたいです。 

ポッキーの日でもあり、乃木大将お誕生日でもありますね。






ポッキーをつまみながら、ぼけーっと日本史の資料集を眺めていた総悟が何かを発見したようにおっと小さく声を上げた。
数学の問題から顔を上げれば、総悟は資料集を見つめたまま俺の名を呼ぶ。
「乃木希典って人は、天皇が死んだ日に腹斬って殉職したんですって」
「そういやなんかの話にそんなこと書いてあったな」
夏目漱石だったっけか。
なんて返すも総悟が授業でやったはずのそれを覚えているはずもなく首を傾げられる。
「すげぇことやりやすよね」
「今の時代、考えられねぇよな」
例えば今上天皇が亡くなられたとしても、その後を追って切腹する人は今の世の中いないだろう。当時でも、その忠誠心が讃えられたぐらいなのだから尚更。
「でも、なんとなく分かりそうな気がする」
なんて、資料集を見つめながらもどこか遠くを見るように、焦点が曖昧になる。
総悟は一途だからあり得るかもしれない。
近藤さんに対する絶対の信頼は、一種信仰のようでもあって。例えば遠い時代、近藤さんが大将で俺らがその部下で、近藤さんが死んでしまったなんてことがあったなら、あるいは。
でも、そんな世界で俺が死んだところで、総悟は後を追うどころか少しも悲しまないんだろう。易々と想像できる。
「いいから勉強しろ。試験まで半月ねぇぞ」
「へーい」
後ろめたく暗い妄想を断ち切って、数学の問題に視線を戻す。
今、こうして傍にいられれはそれだけで十分じゃないかと自分に言い聞かせて。

拍手[4回]

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痛い

拍手ありがとうございます!
昨日はドラキュラzero見てきましたー!!
主人公ドラキュラ公の背中がかっこよかった……。ストーリーも好きです。でも真祖かと思ったら違った。ドラキュラと契約して、ドラキュラになるんですね。モチーフというからてっきり真祖かと。
結末も良かったんですが、終わり方がB級だったかな~と思いました。
そして今日は映画の影響でVassalord読みました。そしてららぽーとにつれてかれて論文全くやってないに明日やらなきゃ。



「おい」
手の甲で頬についた返り血を拭っていたら、煙草に火をつけていた土方さんが眉を顰めて温度の低い声を出した。
またなんかやらかしただろうかと首を傾げると、近づいてきた土方さんが俺の手を握った。
おやおやこれは気持ち悪いぞ。
と思っていたらため息をつかれた。
「切れてる」
「え? あ、本当だ」
全く痛くなかったから気づかなかった。捕まれたままの手をみれば、小指の付け根辺りがぱっくり切れていた。全部よけたつもりでも掠っていたのだろうか。腕が鈍ったかもしれない。
「気をつけろ」
「気をつけてはいるんですけどねェ」
タイで止血しようともう片方の手でタイの結び目を解いていると、ぺろりと土方さんがその傷口を舐めた。
ぬめりと舌が這う感覚。しかも、素肌の上ではなく、なんというのかさらにじかに、触れられているような。傷口を舐めているのだから当然なのかもしれないけれど。
「汚ェですぜ」
「知ってる」
なんだか違う捉え方をされたようだけれどあえて言及するのもばからしいので口を閉ざす。
怪我をしているのは俺なのに、土方さんは手負いの獣のように静かに興奮している。
「……また、宿行くんですかィ」
「嫌ならいかねぇ」
「嫌じゃねぇけど」
こういうときは直接帰らず、土方さんと連れ込み宿へ行く。そこへいったらする事は一つで、俺は、土方さんの気が済むまで相手をする。
俺は触覚以外の感覚がなくて、普通とはちょっと違うらしいので、普通は怪我をしたら痛いし、性交は気持ちの良いもので、食べ物もそれぞれ味は違うし世の中には匂いというものが溢れているのだそうだ。
それら全部、俺は知らないけれど。
ただ、土方さんのが中にあるのは、傷口を舐められたときよりももっと、奥深くの部分でふれあっている感覚がすごくて。
その感覚は、好きだ。
「疲れるからほどほどにしてくだせェよ」
「わかってる」
それに、普段見れない土方さんの顔が見れるのも好きだから、いいのだけれど。


らぶれすのゼロシリーズのように、触覚以外がない沖田もいいなって。

拍手[4回]

恋は芽生えるのか

拍手ありがとうございます。

久々にふひきーの実況を見てました。万華鏡奇談というノベルゲー(現在は同人誌として購入可)のお話が好きで。
京極さんや手塚治虫の奇子のお話とか好きなら好きだと思うので、是非是非。
蔵の中には浪漫がある。






義兄弟というか兄弟ネタ。





家督だとかそういったものは、どうでもよかった。
ただただそいつが気にくわなかった。姉上だけが大事だった。
だから、俺は。
「そうちゃん、どうしたの?」
姉上が優しく名を呼んで、俺の頭を撫でてくれる。
俺は、姉上さえいてくれるのなら家なんてどうでもいいし、血の繋がりなんてものもどうでもいいし、中庭の向こうから、焦げそうな視線を寄越すあの兄の存在も、どうでもいい。
ただ姉上は、いずれ嫁にいってしまうだろう。俺のものではなくなってしまうだろう。
それはひたすらに怖い。
だから今のうちに、あとで後悔することのないように、たんと姉上に甘える。それが子どもじみているのはわかってるけど、だって今は姉上は俺だけの姉上で、あの兄に横取りされることもなくて、独り占めにできて。
それが姉上を困らせることならば諦めるけれど姉上は窘めながらも嬉しそうにしてくれるから。
「姉上だけを、ずっと、お慕いしてます」
心の底からの思いを告げる。軽々しくは言えない言葉を噛みしめるようにしながらも。
「まぁ。ありがとう、そうちゃん」
姉上を大事にするのなら、守りたいのなら、力が必要で。
厳しい祖父の言いつけを守って、必死に勉学に励んで。剣術の稽古は楽しいから好きだけど、他にもいっぱい稽古をして。家長にふさわしい人間になって、姉上に苦しい思いや辛い思いをさせないように、したい。
「世界で一番好きよ」
姉上がそんな風にずっと微笑んでくれるなら。

妾の子・長男土方と正妻の子・長女ミツバさん、次男沖田の義兄弟というか兄弟もありだと。
因みに父と沖田の母は他界、土方の母はまだ生きてて親戚連中が家督云々で揉めてて外野は黙ってろ状態。沖田と土方は互いにうらやましがってる部分もあるといいなぁって妄想。ここから腐るのかな。無理かな。因みにまだ沖田は五歳くらいでませてるイメージです。
年齢順だとミツバさん、土方、沖田。女性は家督を継げない家。

拍手[2回]

病。

拍手ありがとうございます(*´ω`*)
昨日は風邪で声が出ず、バイト休んでしまいました。収入が……。
今日は親の結婚記念のお祝い(過ぎてるけど)で焼き肉食べて31行ってきました。
明日は6時からバイトなので早く寝たかったのに親が買い物とろとろしたり妹がお風呂とろとろしたりでこんな時間です(´・ω・`)
仕方ない仕方ない。




病ネタ。





もしかしたら、と思ったことがなかったわけではない。けれど、まさか起こることはないだろうと、楽観視していた。
俺はなんて愚かだったんだろう。
「……総悟」
暗い部屋、浮かび上がるように白い敷布に点々と染みが広がる。光源があればあの黒い染みは、恐らく赤く見えるのだろう。忌々しい、血の色に。
「あーあ、ばれちまった」
口元を手の甲で拭い、総悟は自嘲を浮かべた。
隠していたのか。
いつからだ、なんでひとりで、治療は、進行は。
言葉は次々に浮かぶがそれは口から生まれずに、頭の中が混乱して忙しないかわりに他の部分はぴくりとも動かない。風呂から出たばかりだというのに指先が冷たく感じる。いやな汗が背を伝う。
「すいやせん、土方さん」
何でおまえが謝る。おまえはなにも悪いことをしていないだろうに。
きっと今なら、天人の技術でどうにかなるのではないか。なんて、心の隅で楽観的なことを思うがそんな奇跡のようなことは現実で起こり得る筈はない。
たとえ治らなくても、それが移るものでも、手放したくはない。ずっと、傍に、おいておきたい。
わかっている、これは余りにも我が儘で俺のエゴでしかない。立場からして組織からして、移る病を、戦えない者をおいておくべきではない。
だが。
「総悟、おまえを、」
「土方さん。……アンタの傍にいたくない。俺を、おいてってくだせェ」
今度浮かべた笑みはただ、美しかった。潔く、揺らぐことを許さない笑みだった。
全く反対のことを告げた彼の姉を思い出す。
俺は、結局どちらの言うことも聞いてやれなさそうだ。




姉と正反対の言葉を使う沖田に絶望する土方が書きたかったのに。

拍手[7回]

とりっくあんどとりーと!

拍手ありがとうございました!
今日はハロウィンでしたね!妹がお菓子くれなきゃ漫画全部売っちゃうと言っていたのでチョコレート買いました。
あとaxesでコート買いました。
そして、親の結婚記念日でもありました。なのでケーキも買いました。稼がないと……。




甘いお菓子をたんと買い込んでおいた甲斐があったのか、夜遅くにトントンと、部屋の戸をたたく音が聞こえた。
「総悟か」
「……ありゃりゃ。ばれちゃいやしたか」
すぅと戸が開いて、悪戯がばれたような茶目っ気たっぷりな表情の総悟がひょいと覗き込む。
小憎たらしい可愛さだ。
「迷わずこれたか」
「えぇ」
以前じゃ考えられない素直さで、総悟は俺の足の間に収まり、ぎゅうと強く抱きついてきた。
会いたかったと吐息に混じりにこぼすのを聞き、俺も同じ思いだと、強く、抱きしめ返す。
記憶と違わないその温もりと匂いを堪能して、柔らかな髪を撫でる。
「菓子いるか? なんでもあるぞ」
「いまはいいでさ。それより、アンタがほしい」
胸を顔に埋めて言うので、どんな顔をしているのかはわからず。それでも声が恥ずかしげで、笑いをこぼせば襟足を引っ張られた。
「悪い」
「もう、帰っちまいやすよ」
「それは勘弁してくれ」
やっと会えたのだから。










ハロウィンはあの世とこの世の境目がぼんやりとするそうで。どっちが生者でも死者でも。

拍手[9回]

  

祝☆映画化

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