梅々
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殉職
- 2014/11/11 (Tue) |
- 土沖 小ネタ |
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拍手ありがとうございます。
今日したことも昨日と変わらず、強いてあげるとすれば論文の文字数が増えたことだけです。頭を使っていない。どうしようか。
明日はバイトいってジャンプショップ行きたいなぁ。そして説明会に行かないといけない。面倒で休みたいです。
ポッキーの日でもあり、乃木大将お誕生日でもありますね。
ポッキーをつまみながら、ぼけーっと日本史の資料集を眺めていた総悟が何かを発見したようにおっと小さく声を上げた。
数学の問題から顔を上げれば、総悟は資料集を見つめたまま俺の名を呼ぶ。
「乃木希典って人は、天皇が死んだ日に腹斬って殉職したんですって」
「そういやなんかの話にそんなこと書いてあったな」
夏目漱石だったっけか。
なんて返すも総悟が授業でやったはずのそれを覚えているはずもなく首を傾げられる。
「すげぇことやりやすよね」
「今の時代、考えられねぇよな」
例えば今上天皇が亡くなられたとしても、その後を追って切腹する人は今の世の中いないだろう。当時でも、その忠誠心が讃えられたぐらいなのだから尚更。
「でも、なんとなく分かりそうな気がする」
なんて、資料集を見つめながらもどこか遠くを見るように、焦点が曖昧になる。
総悟は一途だからあり得るかもしれない。
近藤さんに対する絶対の信頼は、一種信仰のようでもあって。例えば遠い時代、近藤さんが大将で俺らがその部下で、近藤さんが死んでしまったなんてことがあったなら、あるいは。
でも、そんな世界で俺が死んだところで、総悟は後を追うどころか少しも悲しまないんだろう。易々と想像できる。
「いいから勉強しろ。試験まで半月ねぇぞ」
「へーい」
後ろめたく暗い妄想を断ち切って、数学の問題に視線を戻す。
今、こうして傍にいられれはそれだけで十分じゃないかと自分に言い聞かせて。
今日したことも昨日と変わらず、強いてあげるとすれば論文の文字数が増えたことだけです。頭を使っていない。どうしようか。
明日はバイトいってジャンプショップ行きたいなぁ。そして説明会に行かないといけない。面倒で休みたいです。
ポッキーの日でもあり、乃木大将お誕生日でもありますね。
ポッキーをつまみながら、ぼけーっと日本史の資料集を眺めていた総悟が何かを発見したようにおっと小さく声を上げた。
数学の問題から顔を上げれば、総悟は資料集を見つめたまま俺の名を呼ぶ。
「乃木希典って人は、天皇が死んだ日に腹斬って殉職したんですって」
「そういやなんかの話にそんなこと書いてあったな」
夏目漱石だったっけか。
なんて返すも総悟が授業でやったはずのそれを覚えているはずもなく首を傾げられる。
「すげぇことやりやすよね」
「今の時代、考えられねぇよな」
例えば今上天皇が亡くなられたとしても、その後を追って切腹する人は今の世の中いないだろう。当時でも、その忠誠心が讃えられたぐらいなのだから尚更。
「でも、なんとなく分かりそうな気がする」
なんて、資料集を見つめながらもどこか遠くを見るように、焦点が曖昧になる。
総悟は一途だからあり得るかもしれない。
近藤さんに対する絶対の信頼は、一種信仰のようでもあって。例えば遠い時代、近藤さんが大将で俺らがその部下で、近藤さんが死んでしまったなんてことがあったなら、あるいは。
でも、そんな世界で俺が死んだところで、総悟は後を追うどころか少しも悲しまないんだろう。易々と想像できる。
「いいから勉強しろ。試験まで半月ねぇぞ」
「へーい」
後ろめたく暗い妄想を断ち切って、数学の問題に視線を戻す。
今、こうして傍にいられれはそれだけで十分じゃないかと自分に言い聞かせて。
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