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梅々

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カテゴリー「土沖 小ネタ」の記事一覧

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きづかないふり

拍手ありがとうございます!
飲み会はノンアルで通し、朝三時間ほど寝ただけですが何とか持ちました!
猛烈に眠いのでもう寝ます。




土沖小ネタ。







総悟は勘違いをしている。
ただ、そのおかげで俺は、仮初めでも手に入れられた。
「んー。今日寒いですねェ」
「だな。毛布出すか」
近藤さんがいない夜、総悟は俺の部屋へ来る。
ただ寂しさを紛らわせるため。

『ねぇ。寂しいもん同士、慰め合いやせんか?』

いつだか、三人で飲みに行くはずが急遽近藤さんがストーキングに行ってしまい二人きりで飲みに行ったときのこと。個室に通されて、あらかた飲んで食った後。草履を脱いで椅子の上で体操座りをした総悟が、おしぼりを手でいじりながらそんなことを言った。
総悟は、昔から勘違いをしている。
俺も総悟と同じく、近藤さんを想っていると。
けれどその勘違いのおかげで、邪な思いが遂げられるのなら。
そうして、この温もりを手にした。
「ほらよ」
押し入れから出した毛布を布団にいる総悟に投げる。それを総悟はもたもたと広げてぞんざいに自分にかけた。それじゃ意味ねぇだろとかけ直してから布団に入れば、自然と総悟がすり寄ってくる。
愛しさを感じつつ、抱きしめて頭を撫でてやる。
きっと。総悟が俺を好いていて、慰め合うためではなく普通に付き合っていたら、総悟はこんなふうに甘えてすり寄ってくることはないだろう。
俺は、慰めてやれているのだろうか。
望んでいるものを与えられていればいいのだけれど。
「おやすみ」
「おやすみなせぇ」
これは俺の望む形ではないが、こうして手に入れられただけで十分だと、自分に言い聞かせる。

拍手[6回]

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沖田にさわってと言わせたい。

拍手ありがとうございますー!

昨日スパークのお知らせをアップしました。

論文書かなきゃ……。


「あ~ひじかたさんだ~」
部屋に入るなりそんなふうに、舌の回ってない幼稚な声に名を呼ばれ顔が歪んだ。
これがもし原田だったらすぐさま引き返すところが生憎、俺を出迎えたのが出来上がってる長いつきあいの部下だったのでそれですんだ。
「……総悟」
「おかえりなさい」
へへーと酒を抱えたままあどけなく笑う。そしてたしたしと隣の空いてるスペースを叩き座れと促す。
他にあいている、ましなところもないので大人しく招かれるまま座る。
「おつかれさまでさぁ」
「…………おう」
俺の肩に寄りかかりながらも酌をする。こんなにも酔っているのは初めて見る。どれだけ飲んだんだよ。未成年のくせに。
なんて思いながらも注がれるまま飲んで、寄りかかってくる温もりも心地よくなってきた頃、総悟がまた甘ったるい声で俺の名を呼んだ。
「なんだよ」
「あんた、つめたすぎ」
「どこが」
冷め切った唐揚げを頬張りながら答えたら怒られた。仕方なしに咀嚼しながらも総悟を見れば、思いの外傍に総悟の顔があって驚いた。その拍子にごくりと、唐揚げを飲み込んでむせそうになる。
「おれいま、すっごくあんたにさわられたいきぶん」
酒精で赤い顔が、潤んだ目が、おかしな空気を醸し出す。
そっと総悟の暖かな手が俺の手を包んで、総悟の胸元に当てられる。
手のひらに、総悟の胸の鼓動が伝わる。酒の所為かわずかに早い。
「さわって」
酒の匂いにくらくらする。
くらくらしたままに顔を近づけ、そっと指先を動かせば、はぁと、総悟はとろけた顔をした。
どきり、こちらの胸まで騒がしくなる。そうして、触れたいと、疼いた。
「総悟」
「ん……」
段々と総悟の瞼が落ちて、そして。
すうと総悟の体が傾いた。
「え、おい」
話しかけるも胡座をかいた俺の足の上、すうすうと総悟は寝息をたてる。
「まじかよ……」
火をつけるだけつけておいて、おまえは。

拍手[9回]

義弟。

拍手ありがとうございますー!

昨日で学生最後の夏休みが終わってしまいました。切ない。でも金曜しか授業入れてないので、実際は明日まで夏休みなのですが。今日はサークル、明日は研修があります。レジュメは明後日までです。終わってません。原稿できるかなぁ不安。




それではいつぞやの義兄弟の続き。






隣で声を殺して泣いているのが聞こえる。
すんすんと鼻をすする音、涙を拭う度にする衣擦れの音。
面倒臭い。
そう思ってしまうのは間違っているのだろうか。
昨日、義理の弟に手を出した。姉に似た白い肌、薄い肩。顔も似ているが、それでもあいつとは違う。そもそも俺は、あいつを抱いたことはなかったのであいつならどんな反応をしたかなんて知らないのだけれど。
大事にせねばならないのはわかっている。
亡き妻の忘れ形見だ。あいつだってそれを望んでいるだろう。
わかっているのに、それができない。相対するとよろしくない感情がわき上がる。けれどそれがどんな感情なのか、形容する言葉がわからずどうしようもなく、結果顔を合わせないようにしていた。
それなのに、よりによってこんなことに。
静かな泣き声を聞きながら、事後の一服を嗜む。
痛くはしなかった、なるべく気持ちよくなるようにしてやった。だから、俺だけではなくこいつも達していた。
それでもこれは、酷い裏切りになるのだろう。
誰に対しての、裏切りだろうか。
「総悟」
半身を起こし煙草の煙を吐きながら、隣で布団にくるまる義弟に話しかけた。
空気が緊張する。そして、視線を感じる。
「嫌なら出てけ。金は出す」
ああこれではコイツが言っていたように、荷物だと思っていると告げているようなものだ。そうではないのだが。
しかし、どう受け取られようと、これ以上この関係が悪化することはないだろう。このまま警察に駆け込まれても致し方ない。
恐らくこんな目にあったのだ、出て行くだろう。それが俺にとっても、こいつにとっても最善だろうと考えながら煙草を灰皿に擦り付け、火を消す。
沈黙を了承と受け取り振り向けば、布団にくるまり泣いているだろうと思っていた義弟は頬を濡らしながらも俺を見つめていた。強く、まっすぐな視線で。
「……いやでさ」
細い声が、ぽつりと言った。
言うとおりにしないことに再び腹が立って、よくないとわかっているのに細い両手をシーツに縫い止め、義弟の体に食らいついていた。

拍手[12回]

だぶるふりん

拍手ありがとうございますー!
帰ってきました。帰って早々、刀擬人化に事前登録して、艦これしました。
そしてメイトでBL五冊ほど買いました。読むの楽しみ!
あっそうだ!印刷所さんに表紙ごとお願いした新刊の表紙見本いただきました!ツイッターのほうにはあげたのですが…。後日pixivにあげてリンクを張ろうと思います!
二冊目もがんばろうね。




不倫小ネタ。




土方さん、土方さんと。
切なく名を呼んで俺に縋る、総悟の背をそっと撫でる。かき抱いてむしゃぶりつくように抱きたいのをぐっと我慢して。
「久しぶりだな」
「本当でさァ」
猫が甘えるように胸に顔をすり寄せる仕草が愛くるしい。
「んー。土方さんのにおいがする」
なんて柔らかい声で言う。
ああもうこいつは。
舌を巻いた俺を見上げて、総悟は目を細めて笑う。
「……まだ我慢してるんですかィ」
こいつはどこまでが無自覚なのだろうか。
わからないまま、押し倒して指と指を絡ませる。
互いとは別の人間とを繋ぐ指輪がひどく疎ましい。

拍手[6回]

らぶどーる

拍手ありがとうございます(`・ω・´)
昨日艦これの5-3をクリアし、今日は5-4をクリアしました!5-3はやってない期間除いて1ヶ月ほどかかりましたが、5-4は五回の出撃で四回目までは昼戦でボス倒せて五回目も昼で一応旗艦は沈んだんですが、戦艦も沈めたくて夜戦までかかりました。拡張海域が全くクリアできません。
そして今日は免許ゲットしました!しかも満点でした!やったーー!!安全運転を目指したいです。






それはそれはよくできた作り物だった。
美しくて気高い、手に入らないもの。
紛い物でもいいので一度、手に入れたくなったのだ。
「総悟」
俺の名を呼ぶ声も、仕草も表情も、あの人のそれとよく似ている。本物と並んだらきっと違いがわからないだろうけどただひとつ、わかりやすい違いがある。
この偽物は俺を愛している。故に偽物であるともいえる。
俺の頬をなでてそのまま耳元まで指をはわせる。気持ちよさに瞼を閉じて、されるがままに任せていれば今度は口づけが降る。
「土方さん」
こそばゆさが声にでて、まるで甘えてるかのようになった。偽物だからいいかと俺の頬を包んだままの手に手を重ねる。温度の低い手が愛しい。
「普段からそうしてりゃ可愛いのに」
「……アンタだから、」
こうして素直になれるのだ。
偽物だから、俺を拒まないことがわかっているから。
これは、近頃巷で流行りのラブドールだ。好きな人の姿形をとり望むまま愛を叶える。とはいっても有限で、一週間たてば跡形もなく消えてしまうのだという。
一週間。
ちょうど本物が出張でいない期間。
ふざけて使ってみるのもいいかなと。
「は、ぁん……」
唇が、耳朶を噛んでぞわぞわぞわと鳥肌が立った。
「感じやすいんだな」
「っいわねぇ、で……」
耳に唇を付けたまま囁かれて不埒な刺激に胸がどきどきする。
そのまま無抵抗のまま押し倒されて、獣のような瞳に見下ろされて、ますます心拍数があがる。
一週間後。この偽物がいなくなっても俺は大丈夫なのか。
ひたすらに怖くなった。

拍手[7回]

  

祝☆映画化

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