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梅々

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義弟。

拍手ありがとうございますー!

昨日で学生最後の夏休みが終わってしまいました。切ない。でも金曜しか授業入れてないので、実際は明日まで夏休みなのですが。今日はサークル、明日は研修があります。レジュメは明後日までです。終わってません。原稿できるかなぁ不安。




それではいつぞやの義兄弟の続き。






隣で声を殺して泣いているのが聞こえる。
すんすんと鼻をすする音、涙を拭う度にする衣擦れの音。
面倒臭い。
そう思ってしまうのは間違っているのだろうか。
昨日、義理の弟に手を出した。姉に似た白い肌、薄い肩。顔も似ているが、それでもあいつとは違う。そもそも俺は、あいつを抱いたことはなかったのであいつならどんな反応をしたかなんて知らないのだけれど。
大事にせねばならないのはわかっている。
亡き妻の忘れ形見だ。あいつだってそれを望んでいるだろう。
わかっているのに、それができない。相対するとよろしくない感情がわき上がる。けれどそれがどんな感情なのか、形容する言葉がわからずどうしようもなく、結果顔を合わせないようにしていた。
それなのに、よりによってこんなことに。
静かな泣き声を聞きながら、事後の一服を嗜む。
痛くはしなかった、なるべく気持ちよくなるようにしてやった。だから、俺だけではなくこいつも達していた。
それでもこれは、酷い裏切りになるのだろう。
誰に対しての、裏切りだろうか。
「総悟」
半身を起こし煙草の煙を吐きながら、隣で布団にくるまる義弟に話しかけた。
空気が緊張する。そして、視線を感じる。
「嫌なら出てけ。金は出す」
ああこれではコイツが言っていたように、荷物だと思っていると告げているようなものだ。そうではないのだが。
しかし、どう受け取られようと、これ以上この関係が悪化することはないだろう。このまま警察に駆け込まれても致し方ない。
恐らくこんな目にあったのだ、出て行くだろう。それが俺にとっても、こいつにとっても最善だろうと考えながら煙草を灰皿に擦り付け、火を消す。
沈黙を了承と受け取り振り向けば、布団にくるまり泣いているだろうと思っていた義弟は頬を濡らしながらも俺を見つめていた。強く、まっすぐな視線で。
「……いやでさ」
細い声が、ぽつりと言った。
言うとおりにしないことに再び腹が立って、よくないとわかっているのに細い両手をシーツに縫い止め、義弟の体に食らいついていた。

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祝☆映画化

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