梅々
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カテゴリー「土沖 小ネタ」の記事一覧
四ヶ月
卒業式、そして震災から四ヶ月です。
あっという間でもあり疲労感的には十月ですが、四ヶ月。何か進展したのかな、私は。被災地のほうはゆっくりと確実にしていると思います。思いたい。
明日は英語の試験ですー。
頑張らねば。
没をあげてみる作戦。
七夕ネタで、今年の3Z土沖卒業ネタの続きっぽくしようとしたんですが、これ書いたらおきたんやばいと思って止めました←
短いです。
「生憎の雨ですね」
「だな」
「アンタが嬉しくて泣いたから雨が降ったんでさ」
泣いてねぇよ、と返した顔が見られなくてつまらない。
なんで雨なんかふっちまったんだ。傘に隠れて土方さんの顔があんまり見られない。それがすごく気に食わない。三ヶ月ぶりに土方さんと会ったというのに、実感が湧かないし本当に詰まらない。
駅前のロータリーを抜けて土方さんが進むその後に続く。傘からちらりと見える後ろ姿に息が詰まった。久々に会う土方さんは疲れた顔をしてる。独り暮らしを始め大学へ通いながらバイトして。電話をした時は試験前だと言っていた。そんな時なのに俺に会っていて大丈夫なのか。
春に土方さんは卒業した。そのときやっと自覚したのに、放って置いたままだった恋心は随分とやさぐれたらしい。好きだとは思うが久々に会ったのにそこまで感慨がわかない。
あっという間でもあり疲労感的には十月ですが、四ヶ月。何か進展したのかな、私は。被災地のほうはゆっくりと確実にしていると思います。思いたい。
明日は英語の試験ですー。
頑張らねば。
没をあげてみる作戦。
七夕ネタで、今年の3Z土沖卒業ネタの続きっぽくしようとしたんですが、これ書いたらおきたんやばいと思って止めました←
短いです。
「生憎の雨ですね」
「だな」
「アンタが嬉しくて泣いたから雨が降ったんでさ」
泣いてねぇよ、と返した顔が見られなくてつまらない。
なんで雨なんかふっちまったんだ。傘に隠れて土方さんの顔があんまり見られない。それがすごく気に食わない。三ヶ月ぶりに土方さんと会ったというのに、実感が湧かないし本当に詰まらない。
駅前のロータリーを抜けて土方さんが進むその後に続く。傘からちらりと見える後ろ姿に息が詰まった。久々に会う土方さんは疲れた顔をしてる。独り暮らしを始め大学へ通いながらバイトして。電話をした時は試験前だと言っていた。そんな時なのに俺に会っていて大丈夫なのか。
春に土方さんは卒業した。そのときやっと自覚したのに、放って置いたままだった恋心は随分とやさぐれたらしい。好きだとは思うが久々に会ったのにそこまで感慨がわかない。
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梅雨
「あーあ。雨でさ」
口振りは煩わしそうなのに横顔はそんなことなくて寧ろ、柔らかく口角が上がっている。そんな沖田を土方は不思議な気持ちで見る。
午後六時、最寄り駅側本屋前。傘を持っている人が殆どなのは何故なのか。土方が見た天気予報は晴れだったのだが。ところどころ、悠然と傘をささずに歩いている人も見るが少し、きつい雨量。自分一人ならいいが隣の存在が気にかかる。雨に濡れた姿に堪えられるはずがない。ひた隠しにしている恋情を。
「時間大丈夫か?」
「俺は暇人だからねィ。あんたこそ大丈夫ですかィ。予備校あんじゃねぇの」
「今日は休みだ」
そうじゃなきゃ一緒になんて帰らない。別れるのが名残惜しくなってしまうからだ。
雨は暫く止みそうもない。だからといって隅から隅までひやかした本屋に戻るのもどうか。傘を買う手もあるが、家に行けばあると思えば勿体無く。
総悟が楽しそうならいいかと土方は横顔を眺める。爛々と瞳を輝かせ待ち行く人々を眺めている沖田は同い年に見えない。いい意味でも悪い意味でもだ。
綺麗だ。この時期から現れる男臭さも縁遠い、中性的な顔立ちに体つき。悪いは無意識であるが沖田自身が払ってきたから案外と楽で、あと一匹、質の悪い虫が此処にいる。蝶のフリをして花の傍にまとわり続ける、蛾だ。
「土方さん」
「ん?」
「どうせ金曜だしこのままアンタんち泊まりに行きやしょう」
「は?」
「走りやすよ」
せぇの、一方的に言って駆け出した、沖田の後を土方は慌てて追う。
白いシャツに大粒の雨が当たって段々と肌に張り付いて透ける、その様から目を逸らせば濡れた髪が目に入る。斜め後ろを行く土方はふんわり、甘い匂いがした気がした。
梅雨明け前に梅雨っぽいのを。
文藝の作品できました!漫研はあとペン入れ9Pとあとがき!大分進んだけど間に合うか不安。
エアコンにやられて喉の痛みがクライマックス。
明日は羽織物をもっていこう。
この小ネタ、攻めどっちだろう。
口振りは煩わしそうなのに横顔はそんなことなくて寧ろ、柔らかく口角が上がっている。そんな沖田を土方は不思議な気持ちで見る。
午後六時、最寄り駅側本屋前。傘を持っている人が殆どなのは何故なのか。土方が見た天気予報は晴れだったのだが。ところどころ、悠然と傘をささずに歩いている人も見るが少し、きつい雨量。自分一人ならいいが隣の存在が気にかかる。雨に濡れた姿に堪えられるはずがない。ひた隠しにしている恋情を。
「時間大丈夫か?」
「俺は暇人だからねィ。あんたこそ大丈夫ですかィ。予備校あんじゃねぇの」
「今日は休みだ」
そうじゃなきゃ一緒になんて帰らない。別れるのが名残惜しくなってしまうからだ。
雨は暫く止みそうもない。だからといって隅から隅までひやかした本屋に戻るのもどうか。傘を買う手もあるが、家に行けばあると思えば勿体無く。
総悟が楽しそうならいいかと土方は横顔を眺める。爛々と瞳を輝かせ待ち行く人々を眺めている沖田は同い年に見えない。いい意味でも悪い意味でもだ。
綺麗だ。この時期から現れる男臭さも縁遠い、中性的な顔立ちに体つき。悪いは無意識であるが沖田自身が払ってきたから案外と楽で、あと一匹、質の悪い虫が此処にいる。蝶のフリをして花の傍にまとわり続ける、蛾だ。
「土方さん」
「ん?」
「どうせ金曜だしこのままアンタんち泊まりに行きやしょう」
「は?」
「走りやすよ」
せぇの、一方的に言って駆け出した、沖田の後を土方は慌てて追う。
白いシャツに大粒の雨が当たって段々と肌に張り付いて透ける、その様から目を逸らせば濡れた髪が目に入る。斜め後ろを行く土方はふんわり、甘い匂いがした気がした。
梅雨明け前に梅雨っぽいのを。
文藝の作品できました!漫研はあとペン入れ9Pとあとがき!大分進んだけど間に合うか不安。
エアコンにやられて喉の痛みがクライマックス。
明日は羽織物をもっていこう。
この小ネタ、攻めどっちだろう。
ひじおきでとしたん
ちゅっ、と額にキスが降った。
ちゅっ、と頬にも落ちた。
ちゅっ、と鼻の頭にも寄越された。
そして最後に、唇に。
「満足ですかィ?」
「なんで」
「俺がキスしてやってるんですぜ? 喜べよ」
言いながら頬を包んだ手が後ろ頭に回り項を撫でられる。挑発的な眼差しはいつもと変わらない。
されるがまま口づけの雨を浴びていると、総悟の唇が耳朶に触れた。
淡い吐息に、胸がずしり。情欲が自己主張した。
「もっと、欲しい?」
吐息混じりなのは確信犯だろう。
いらないなんて言えるわけがない。
というわけでいまオリジナルでひーひー言っているのでとりあえず小ネタをあげておきます。〆切今日にしたの誰だぁぁぁぁぁぁぁ(;_;)
ちゅっ、と頬にも落ちた。
ちゅっ、と鼻の頭にも寄越された。
そして最後に、唇に。
「満足ですかィ?」
「なんで」
「俺がキスしてやってるんですぜ? 喜べよ」
言いながら頬を包んだ手が後ろ頭に回り項を撫でられる。挑発的な眼差しはいつもと変わらない。
されるがまま口づけの雨を浴びていると、総悟の唇が耳朶に触れた。
淡い吐息に、胸がずしり。情欲が自己主張した。
「もっと、欲しい?」
吐息混じりなのは確信犯だろう。
いらないなんて言えるわけがない。
というわけでいまオリジナルでひーひー言っているのでとりあえず小ネタをあげておきます。〆切今日にしたの誰だぁぁぁぁぁぁぁ(;_;)
うそ
今日は何日か知っていやすかィ。
尋ねれば男はチラリとカレンダーに目を遣り三十一日と、素っ気なく答えた。予想通りの答えに口角を上げる。残念ながら三十一日は二分前に終わっている。
「もう十二時過ぎてまさァ。一日ですぜ。何の日でしょう」
「え? ・・・・・・あぁ、エイプリルフール」
一分程間が空いたのは考えたからか、書類に意識がいっていたからか。どちらでもいい。いま土方が目を通しているのが最後の書類であるのだから、それさえ読み終えれば土方の仕事は終わる。
それまで利口に待っていてやったのだから。報酬をいただきたい。
「答えはやりやした。騙されねぇでくだせぇ、今日の俺に」
「当然だろ。・・・今年は趣向変えたのな」
だって毎年同じじゃ詰まらない。それに。好奇心が燻っていて。
楽しみたい、でも土方にもちょっとは楽しんでもらえなきゃ詰まらない。
だから、ゲームを、と言えば鸚鵡返しにしつつ、土方は書類を置いた。
「ゲーム?」
「アンタが俺に騙されなけりゃ、なんでもしてやりまさァ」
「騙されたら、俺がおまえの言うこときくのか。・・・やってやるよ」
これまた予想通りのいらえ。
にんまり、口角をあげた。
間に合わないんでかけたとこまでを。
これからあんな方向にいきます←
今日は学生証もらいにいって、中学時代の友人に会って、妹の誕生日祝いしたりお葬式の服を探し回ったり怒濤の如く過ぎますここ数日は。
明日続きの濡れ場かけたらな!
ここから分岐作って土沖と沖土とか面白そう。
尋ねれば男はチラリとカレンダーに目を遣り三十一日と、素っ気なく答えた。予想通りの答えに口角を上げる。残念ながら三十一日は二分前に終わっている。
「もう十二時過ぎてまさァ。一日ですぜ。何の日でしょう」
「え? ・・・・・・あぁ、エイプリルフール」
一分程間が空いたのは考えたからか、書類に意識がいっていたからか。どちらでもいい。いま土方が目を通しているのが最後の書類であるのだから、それさえ読み終えれば土方の仕事は終わる。
それまで利口に待っていてやったのだから。報酬をいただきたい。
「答えはやりやした。騙されねぇでくだせぇ、今日の俺に」
「当然だろ。・・・今年は趣向変えたのな」
だって毎年同じじゃ詰まらない。それに。好奇心が燻っていて。
楽しみたい、でも土方にもちょっとは楽しんでもらえなきゃ詰まらない。
だから、ゲームを、と言えば鸚鵡返しにしつつ、土方は書類を置いた。
「ゲーム?」
「アンタが俺に騙されなけりゃ、なんでもしてやりまさァ」
「騙されたら、俺がおまえの言うこときくのか。・・・やってやるよ」
これまた予想通りのいらえ。
にんまり、口角をあげた。
間に合わないんでかけたとこまでを。
これからあんな方向にいきます←
今日は学生証もらいにいって、中学時代の友人に会って、妹の誕生日祝いしたりお葬式の服を探し回ったり怒濤の如く過ぎますここ数日は。
明日続きの濡れ場かけたらな!
ここから分岐作って土沖と沖土とか面白そう。
乳って言わせたかった
下ネタこねた!
「何してるんでィ」
「あー沖田。ちょうどよかった。こいこい」
広間の前を通りかかったら、原田と山崎と永倉に藤堂の四人が、むさ苦しく額を寄せ合っていた。暇だったら声をかければ、ちょいちょい、手招きされる。
どうせこの面子なら、猥談か女の話だ。めんどくさいし興味ないけれど、暇潰しにはなるかと輪に入る。
「なんでィ」
「今な、好みの胸のサイズの話ししててよ。沖田は?」
「俺? 調教すんなら、やっぱでか、」
「恋人でお願いします沖田さん」
「恋人なら、C?」
ぽん、と浮かんだままに言えば意外だと異口同音。別に大して乳に興味ねぇよ餓鬼でもあるまいし。言ったなら多分餓鬼だなと言われるだろうから言わずに眉を寄せて意思表示。
文句あんのか。
「Bかと思いました。あぁでも、沖田さんらしい?」
「やっぱ美乳だぜ、原田」
「おまえ、巨乳の良さ知らねぇからんなもんに満足できんだよ」
「そういうおまえな、選り好みすっからいけねぇんだよモテねぇくせに」
ワイワイ始まったのを聞き流しながら山崎の淹れた茶を飲む。外はほんわか春の陽気。こうも穏やかだと眠たくなる。
ギシギシ。縁側が軋み足音が近づいてきた。音の具合、それから速さ。
誰が来たか分かった俺は背後を振り返ることなく同じようにナンパする。
「土方さんの好みは?」
「あ?」
「色男の副長さんにも聞いとくかー!」
「予想ついてるけどな!」
「何がだよ? ってかおまえら暇だな。書類手伝え」
「土方さんはー、女の乳のサイズ何が好きですかィ?」
煩わしげな顔をしつつ足を止めた土方さんに問う。どうせこいつは乳好きだ。でかいほうが好みに決まってる。だから昨日もあんなにしつこく・・・じゃない、違う。
顎に手を添え考える。うーん、唸ってからこちらを向いた、土方さんはちらりと俺を見た。
「A」
「は」
「だから、A」
見事に四人が音を発して、それに土方さんはもう一度言った。A、と。
うそつけ、咄嗟に思って口が開いた。
「あんた、馴染みの清も美奈も和代も巨乳じゃねぇですかィ! 嘘つくんじゃねーや!」
「なんで知ってんだよ! ってかとっくに切れたっつうの!」
「副長そんな嘘つかなくてもモテモテじゃないですかー!」
「偽善者めっ!」
「嘘じゃねぇっての!」
「このロリコン種馬副長め!」
「総悟てめぇ!」
調子に乗って罵ったら青筋立てて胸ぐら掴まれた。そんなに怒るような言葉じゃないだろただの戯れ言でさァ。やれやれと言ったらキスの距離で睨まれた。
あらいやだ怖い。
「んじゃあ今の副長の恋人はどうなんですか?」
「あっ、それ聞きてぇかも」
「嘘じゃないか分かりそうだな」
ニヤニヤ、笑う原田と永倉をとりあえず殴りたい。
気まずいのは土方じゃない、俺だ。いやでも待てよ、恋人じゃない、俺は。
真顔に戻ったと思ったら、にやり、土方さんまでも笑った。
「すんげぇ貧乳」
「うっわ本当かよ!」
「マジマジ。でも、色と形がたまんねぇんだ。感度もいいしな」
「ノロケか・・・」
「あー貧乳もたまんねぇかも」
「いいもんだぜ? なぁ、総悟」
少し離れた土方さんが、それでも至近距離で俺に笑いかける。その笑い方は嫌いだ。夜を思い出させる。
俺の、ない胸をもんで、舐めて。乳首を指でこねくりまわしては舌で潰して、甘く噛む。
思い出して、思わず吐息が零れた。受け取ったのは土方さん、だけ。
「俺にんなこと、」
「沖田さんまだ子どもなんだから止めてやれよー」
「子ども? もうちゃーんと大人だよなァ?」
俺が、大人にしてやった。
そう目が猫みたくきらきらしていて。
思わず出した右ストレートは見事に決まった。
「何してるんでィ」
「あー沖田。ちょうどよかった。こいこい」
広間の前を通りかかったら、原田と山崎と永倉に藤堂の四人が、むさ苦しく額を寄せ合っていた。暇だったら声をかければ、ちょいちょい、手招きされる。
どうせこの面子なら、猥談か女の話だ。めんどくさいし興味ないけれど、暇潰しにはなるかと輪に入る。
「なんでィ」
「今な、好みの胸のサイズの話ししててよ。沖田は?」
「俺? 調教すんなら、やっぱでか、」
「恋人でお願いします沖田さん」
「恋人なら、C?」
ぽん、と浮かんだままに言えば意外だと異口同音。別に大して乳に興味ねぇよ餓鬼でもあるまいし。言ったなら多分餓鬼だなと言われるだろうから言わずに眉を寄せて意思表示。
文句あんのか。
「Bかと思いました。あぁでも、沖田さんらしい?」
「やっぱ美乳だぜ、原田」
「おまえ、巨乳の良さ知らねぇからんなもんに満足できんだよ」
「そういうおまえな、選り好みすっからいけねぇんだよモテねぇくせに」
ワイワイ始まったのを聞き流しながら山崎の淹れた茶を飲む。外はほんわか春の陽気。こうも穏やかだと眠たくなる。
ギシギシ。縁側が軋み足音が近づいてきた。音の具合、それから速さ。
誰が来たか分かった俺は背後を振り返ることなく同じようにナンパする。
「土方さんの好みは?」
「あ?」
「色男の副長さんにも聞いとくかー!」
「予想ついてるけどな!」
「何がだよ? ってかおまえら暇だな。書類手伝え」
「土方さんはー、女の乳のサイズ何が好きですかィ?」
煩わしげな顔をしつつ足を止めた土方さんに問う。どうせこいつは乳好きだ。でかいほうが好みに決まってる。だから昨日もあんなにしつこく・・・じゃない、違う。
顎に手を添え考える。うーん、唸ってからこちらを向いた、土方さんはちらりと俺を見た。
「A」
「は」
「だから、A」
見事に四人が音を発して、それに土方さんはもう一度言った。A、と。
うそつけ、咄嗟に思って口が開いた。
「あんた、馴染みの清も美奈も和代も巨乳じゃねぇですかィ! 嘘つくんじゃねーや!」
「なんで知ってんだよ! ってかとっくに切れたっつうの!」
「副長そんな嘘つかなくてもモテモテじゃないですかー!」
「偽善者めっ!」
「嘘じゃねぇっての!」
「このロリコン種馬副長め!」
「総悟てめぇ!」
調子に乗って罵ったら青筋立てて胸ぐら掴まれた。そんなに怒るような言葉じゃないだろただの戯れ言でさァ。やれやれと言ったらキスの距離で睨まれた。
あらいやだ怖い。
「んじゃあ今の副長の恋人はどうなんですか?」
「あっ、それ聞きてぇかも」
「嘘じゃないか分かりそうだな」
ニヤニヤ、笑う原田と永倉をとりあえず殴りたい。
気まずいのは土方じゃない、俺だ。いやでも待てよ、恋人じゃない、俺は。
真顔に戻ったと思ったら、にやり、土方さんまでも笑った。
「すんげぇ貧乳」
「うっわ本当かよ!」
「マジマジ。でも、色と形がたまんねぇんだ。感度もいいしな」
「ノロケか・・・」
「あー貧乳もたまんねぇかも」
「いいもんだぜ? なぁ、総悟」
少し離れた土方さんが、それでも至近距離で俺に笑いかける。その笑い方は嫌いだ。夜を思い出させる。
俺の、ない胸をもんで、舐めて。乳首を指でこねくりまわしては舌で潰して、甘く噛む。
思い出して、思わず吐息が零れた。受け取ったのは土方さん、だけ。
「俺にんなこと、」
「沖田さんまだ子どもなんだから止めてやれよー」
「子ども? もうちゃーんと大人だよなァ?」
俺が、大人にしてやった。
そう目が猫みたくきらきらしていて。
思わず出した右ストレートは見事に決まった。