梅々
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カテゴリー「土沖 小ネタ」の記事一覧
風邪
- 2012/04/17 (Tue) |
- 土沖 小ネタ |
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喉の痛みで久々に朝食食べなかったです。平日に食べなかったのは久々。お腹は減るのに胃が痛いわ喉が痛いわで。
明日は一限からの居酒屋のバイトなので死んできます。そしてよみがえれ。
こねた。
くすり、背後の男が笑って、ぱっと振り返る。男が見ていたのは俺が脱いだばかりの単で、バカにされたんだと、かっとなった。
だってこれは、姉上のお下がりだ。
「土方のくせにバカにしやがって!」
「あ?」
ごめんね、そうちゃん。
申し訳なさそうに、俺の背丈にあわせて修繕した姉上を思い出して堪らなくなった。
姉上が悪いんじゃない。小さい俺がいけないんだ。母上も父上もいないんだから、俺が、しっかりしなきゃいけないのに。
こいつは、何も知らないで、笑いやがった。
「なんでも持ってるおまえなんかにはわかんねぇよ!」
「――」
そう、言った瞬間の土方の顔が、忘れられない。何があっても眉をつり上げて口をへの字にしていたのに、今は、目付きを緩めてどこか遠くを見て、笑っている。
なんで。なんでおまえがそんな顔するの。なんでも持ってるくせに俺から姉上も近藤さんも奪おうとしているんじゃないの。
なんでそんな、寂しい顔するんだよ。
「そう、だな」
「っ!」
穏やかな声、それに泣きそうになって脱いだ服もそのままに部屋から飛び出した。
何も知らず子どもだった沖田は意図せず土方の心を抉ったことがあったのかもしれないとふと思った。その時に沖田は、土方は恵まれていたんじゃないと悟って、昔なんかあったんだろうなって思いながら相手をしてやっていたらいいな。少しだけ丸くなる。
きらいな野郎のままでいいのは、大事なものとして数えることは土方を喜ばせるだけだから認めたくないっていう天の邪鬼さならなぁ。
沖田は、振り返ってみると俺には有り余るぐらいの幸せがあったと思ってる。もうかえってこない、だからこそ大切な思い出なんだよね。それは土方にとっても同じで、大切な思い出を共有しているのが信頼にも繋がってるのは言わずもがな。
明日は一限からの居酒屋のバイトなので死んできます。そしてよみがえれ。
こねた。
くすり、背後の男が笑って、ぱっと振り返る。男が見ていたのは俺が脱いだばかりの単で、バカにされたんだと、かっとなった。
だってこれは、姉上のお下がりだ。
「土方のくせにバカにしやがって!」
「あ?」
ごめんね、そうちゃん。
申し訳なさそうに、俺の背丈にあわせて修繕した姉上を思い出して堪らなくなった。
姉上が悪いんじゃない。小さい俺がいけないんだ。母上も父上もいないんだから、俺が、しっかりしなきゃいけないのに。
こいつは、何も知らないで、笑いやがった。
「なんでも持ってるおまえなんかにはわかんねぇよ!」
「――」
そう、言った瞬間の土方の顔が、忘れられない。何があっても眉をつり上げて口をへの字にしていたのに、今は、目付きを緩めてどこか遠くを見て、笑っている。
なんで。なんでおまえがそんな顔するの。なんでも持ってるくせに俺から姉上も近藤さんも奪おうとしているんじゃないの。
なんでそんな、寂しい顔するんだよ。
「そう、だな」
「っ!」
穏やかな声、それに泣きそうになって脱いだ服もそのままに部屋から飛び出した。
何も知らず子どもだった沖田は意図せず土方の心を抉ったことがあったのかもしれないとふと思った。その時に沖田は、土方は恵まれていたんじゃないと悟って、昔なんかあったんだろうなって思いながら相手をしてやっていたらいいな。少しだけ丸くなる。
きらいな野郎のままでいいのは、大事なものとして数えることは土方を喜ばせるだけだから認めたくないっていう天の邪鬼さならなぁ。
沖田は、振り返ってみると俺には有り余るぐらいの幸せがあったと思ってる。もうかえってこない、だからこそ大切な思い出なんだよね。それは土方にとっても同じで、大切な思い出を共有しているのが信頼にも繋がってるのは言わずもがな。
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土沖→銀
俺が知らないとでも思っているのか。
手中の猫は震える。
それでも俺は離さない。例え俺を求めているわけではなかろうと、誘ったのはお前だ総悟。
俺にあの万事屋を重ねるのか?
できるもんならやってみろよ、思いながら唇を奪う。柔いが弾力のある唇は強張っている。目を閉じても無駄だ。煙草の臭いがするんだろう?
だが今更手離したりしねぇよ。先に利用しようとしたのはおまえだ総悟。俺は、おまえの恋心を利用する。
唇の奥を味わいながら寝巻きの裾から手を差し込み素肌を堪能する。風呂上がりの、熟れた肌。たまんねぇ、止まらねぇよ。
片手で顎を固定しながら片手で肌をまさぐる。いやがる素振りも、おまえが誘ったんだろと囁けば止まる。
俺がおまえを欲しがっていることを、知っているんだろう。その上で利用したんだろう。そのくせ怯えた表情を浮かべるのが可愛い。
可愛いな。昔からお前は。
可愛さあまって憎さ百倍、とはよく言ったものだ。
下着越しに性器に触れる、解放した唇からとろけそうな悲鳴が漏れた。
あいつに寄り付けないように、めちゃめちゃにしてしまおうか。顔向けできないように、罪悪感で胸が満ちるように。
好きだ総悟。
告げる変わりに指先に口付けた。
銀さんを土方の代わりにする沖田は見ても土方を銀さんの代わりにする沖田は殆ど見ないのはなんでかな。煙草の匂いかな。それとも、身内みたいなものだからかな。
父と娘は遺伝子が近くて、過ちをおかさないよう臭いが合わないらしいというのを聞いたけどどうなんだろう。とりあえず沖田は銀さんの匂いは平気で将軍の匂いは駄目なのはわかってる。
今日はラルクのライブのチケット引き取ってきました。二階か………眼鏡の度をあわせても見えないだろうな。
手中の猫は震える。
それでも俺は離さない。例え俺を求めているわけではなかろうと、誘ったのはお前だ総悟。
俺にあの万事屋を重ねるのか?
できるもんならやってみろよ、思いながら唇を奪う。柔いが弾力のある唇は強張っている。目を閉じても無駄だ。煙草の臭いがするんだろう?
だが今更手離したりしねぇよ。先に利用しようとしたのはおまえだ総悟。俺は、おまえの恋心を利用する。
唇の奥を味わいながら寝巻きの裾から手を差し込み素肌を堪能する。風呂上がりの、熟れた肌。たまんねぇ、止まらねぇよ。
片手で顎を固定しながら片手で肌をまさぐる。いやがる素振りも、おまえが誘ったんだろと囁けば止まる。
俺がおまえを欲しがっていることを、知っているんだろう。その上で利用したんだろう。そのくせ怯えた表情を浮かべるのが可愛い。
可愛いな。昔からお前は。
可愛さあまって憎さ百倍、とはよく言ったものだ。
下着越しに性器に触れる、解放した唇からとろけそうな悲鳴が漏れた。
あいつに寄り付けないように、めちゃめちゃにしてしまおうか。顔向けできないように、罪悪感で胸が満ちるように。
好きだ総悟。
告げる変わりに指先に口付けた。
銀さんを土方の代わりにする沖田は見ても土方を銀さんの代わりにする沖田は殆ど見ないのはなんでかな。煙草の匂いかな。それとも、身内みたいなものだからかな。
父と娘は遺伝子が近くて、過ちをおかさないよう臭いが合わないらしいというのを聞いたけどどうなんだろう。とりあえず沖田は銀さんの匂いは平気で将軍の匂いは駄目なのはわかってる。
今日はラルクのライブのチケット引き取ってきました。二階か………眼鏡の度をあわせても見えないだろうな。
バレンタイン
- 2012/02/14 (Tue) |
- 土沖 小ネタ |
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これからバイトです。バレンタインコース予約したリア充のために頑張ってきます。
で、今日中にアップできるか分からないので小ネタ。
1
手元の携帯を見る。
2月13日23時59分。あと一分だ。ふうと一息つき、真下で眠る土方さんを見る。
すうすうと仰向けで安らかに眠っている。この人はどんな反応を示してくれるのだろう。想像するだけで自然と頬が緩む。
2月14日0時0分。
可愛い可愛い恋人の顔に、チョコレートケーキを落とした。
2
(チョコを)受け取ってはいけない真選組24時。
局長命令だから。ふざけたこれにも参加しなくてはいけなくて、朝からチョコを受け取らないようにしているのだが。
ここへ来てまさかの伏兵。
「土方さん、チョコあげまさァ」
まさかこいつが、くれるとは思っていなくて。しかも天使の笑顔で。
受け取ればタイキック。
そういえば朝、バレンタインデーキック♪と総悟は口ずさんでいたなと思っていると手にしていたチロルチョコをぱくりと総悟は食べた。
そして唇をん、と突き出してくる。
止まないタイキックのコール。
目の前の、縋るような目。上がった口角。
唇を重ねた瞬間、総悟の瞳がしてやったりと細くなった。
副長、アウトー!
で、今日中にアップできるか分からないので小ネタ。
1
手元の携帯を見る。
2月13日23時59分。あと一分だ。ふうと一息つき、真下で眠る土方さんを見る。
すうすうと仰向けで安らかに眠っている。この人はどんな反応を示してくれるのだろう。想像するだけで自然と頬が緩む。
2月14日0時0分。
可愛い可愛い恋人の顔に、チョコレートケーキを落とした。
2
(チョコを)受け取ってはいけない真選組24時。
局長命令だから。ふざけたこれにも参加しなくてはいけなくて、朝からチョコを受け取らないようにしているのだが。
ここへ来てまさかの伏兵。
「土方さん、チョコあげまさァ」
まさかこいつが、くれるとは思っていなくて。しかも天使の笑顔で。
受け取ればタイキック。
そういえば朝、バレンタインデーキック♪と総悟は口ずさんでいたなと思っていると手にしていたチロルチョコをぱくりと総悟は食べた。
そして唇をん、と突き出してくる。
止まないタイキックのコール。
目の前の、縋るような目。上がった口角。
唇を重ねた瞬間、総悟の瞳がしてやったりと細くなった。
副長、アウトー!
立春
- 2012/02/04 (Sat) |
- 土沖 小ネタ |
- CM(0) |
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2月4日0時0分。
携帯の表示をちらりと見てから、目の前の障子を開ける。
それから。何よりも始めに手に持っていた升から豆を鷲掴み真っ黒い背中に向かって投げつける。
「って!」
「節分でさァ。あと10分付き合いなせェ」
土方さんは時計に目を向けてからはぁと溜め息をつく。討ち入り前にずらしたまま、この部屋の時計は2月3日23時51分を表示している。
10分だけ。10分でいいから、俺に付き合って土方さん。
「……仕方ねぇな。俺にも投げさせろよ」
「気が向いたら」
10分間のロスタイムで豆まきを楽しんでたらいい。
原稿えろ入ります。テンション上がってきたよー。
今日は代打でバイト行きました。四時間稼いだ。よし。明日はスイパラデビューします恐らく。
もう足が痛い。
拍手ありがとうございます!
携帯の表示をちらりと見てから、目の前の障子を開ける。
それから。何よりも始めに手に持っていた升から豆を鷲掴み真っ黒い背中に向かって投げつける。
「って!」
「節分でさァ。あと10分付き合いなせェ」
土方さんは時計に目を向けてからはぁと溜め息をつく。討ち入り前にずらしたまま、この部屋の時計は2月3日23時51分を表示している。
10分だけ。10分でいいから、俺に付き合って土方さん。
「……仕方ねぇな。俺にも投げさせろよ」
「気が向いたら」
10分間のロスタイムで豆まきを楽しんでたらいい。
原稿えろ入ります。テンション上がってきたよー。
今日は代打でバイト行きました。四時間稼いだ。よし。明日はスイパラデビューします恐らく。
もう足が痛い。
拍手ありがとうございます!
眠い
バイト終わって駅でお迎え待ちです。寒いです。小雨降ってます。今日もバイトちゃんと頑張れました!忙しいから時間の流れが早く感じる。明日は初のヘルプ入ってきます。バイト先から徒歩5分離れてないんじゃないかな。
あっお金下ろすの忘れた。
こねた。
文机に頬杖をついていたら、キシキシと縁側から足音が聞こえてきた。それは段々と此処へ近づき、それから離れていく。
聞き違えるはずがない、土方さんの足音。それが、こんな真夜中に自室を出て玄関へ向かっていくのだ。ぱらぱら小雨の降る寒い夜に。
完全に足音が聞こえなくなったのを確認してから、暗い自室を出る。土方さんは俺はとうに寝たと思っているのだろう、そして、気づいていないと思っているのだろう。
何もかも知ってるのに。アンタが浮気してること。
雨戸が閉まっていても隙間から絡む冷たい空気に身を震わせながら歩き、目当ての部屋へ向かう。
からり。明かりを透かす障子を開いて憮然と立つ。
「……沖田さん」
「山崎、酒」
「とりあえず閉めてください、寒いです」
裁縫をしている山崎が呆れたように俺を見る。そろそろ慣れて欲しいなと思いながら差し出される座布団の上に座り出てくる猪口と徳利を掴む。
「山崎は?」
「俺はいいです」
「口移ししてあげまさァ」
「副長に殺されます」
「……まさか」
土方さんが浮気したから来てる、というのを山崎は知っているだろうに性格が悪い。そのたった一言に飲む気が失せて、敷いてある布団に飛び込んだ。
「山崎、一緒に寝な」
「命令ですか」
「おう。寒いんでさ。だから、山崎」
土方さんに甘い甘いと文句言うくせに山崎自身も俺には甘い。ぺしぺしと正座した太股を叩けば仕方ないですね、と裁縫道具をしまい始める。
山崎は優しい。
土方さんが浮気した夜はいつも一緒に寝るのを許してくれる。寒いから湯たんぽがほしいだけなのだけど、心細くもあるからちょうどよくて。愚痴も聞いてくれるし。土方さんが起こしに来る前に部屋に戻れるよう起こしてくれるし。
「明日もまた、起こしてくだせぇ」
「はいはい。おやすみなさい」
「おやすみなせぇ」
甘えすぎなのは分かっているけどこうして山崎とこそこそするのは楽しくて好きだ。
山崎を好きになればよかったのに。
あっお金下ろすの忘れた。
こねた。
文机に頬杖をついていたら、キシキシと縁側から足音が聞こえてきた。それは段々と此処へ近づき、それから離れていく。
聞き違えるはずがない、土方さんの足音。それが、こんな真夜中に自室を出て玄関へ向かっていくのだ。ぱらぱら小雨の降る寒い夜に。
完全に足音が聞こえなくなったのを確認してから、暗い自室を出る。土方さんは俺はとうに寝たと思っているのだろう、そして、気づいていないと思っているのだろう。
何もかも知ってるのに。アンタが浮気してること。
雨戸が閉まっていても隙間から絡む冷たい空気に身を震わせながら歩き、目当ての部屋へ向かう。
からり。明かりを透かす障子を開いて憮然と立つ。
「……沖田さん」
「山崎、酒」
「とりあえず閉めてください、寒いです」
裁縫をしている山崎が呆れたように俺を見る。そろそろ慣れて欲しいなと思いながら差し出される座布団の上に座り出てくる猪口と徳利を掴む。
「山崎は?」
「俺はいいです」
「口移ししてあげまさァ」
「副長に殺されます」
「……まさか」
土方さんが浮気したから来てる、というのを山崎は知っているだろうに性格が悪い。そのたった一言に飲む気が失せて、敷いてある布団に飛び込んだ。
「山崎、一緒に寝な」
「命令ですか」
「おう。寒いんでさ。だから、山崎」
土方さんに甘い甘いと文句言うくせに山崎自身も俺には甘い。ぺしぺしと正座した太股を叩けば仕方ないですね、と裁縫道具をしまい始める。
山崎は優しい。
土方さんが浮気した夜はいつも一緒に寝るのを許してくれる。寒いから湯たんぽがほしいだけなのだけど、心細くもあるからちょうどよくて。愚痴も聞いてくれるし。土方さんが起こしに来る前に部屋に戻れるよう起こしてくれるし。
「明日もまた、起こしてくだせぇ」
「はいはい。おやすみなさい」
「おやすみなせぇ」
甘えすぎなのは分かっているけどこうして山崎とこそこそするのは楽しくて好きだ。
山崎を好きになればよかったのに。