梅々
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カテゴリー「沖土 小ネタ」の記事一覧
四次元ポケット
- 2015/03/25 (Wed) |
- 沖土 小ネタ |
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沖土。
視線の熱さに、焦げそうだと馬鹿げたことを思う。
土方さんは、俺のことを時たま恐ろしく感情を露わにして見つめる。
それに気付いても俺は、すぐに土方さんを見ることはしない。視線が交わる前に反らされてしまうからだ。だから、土方さんが視線を逸らしてから気づかれないように土方さんを見やる。
同じ熱量を返す。
けれどあちらは気づかないようで、それがとても愉しい。
俺は知っていて、あちらは知らないのだ。
優越感、それとほんの少しの不安。
いつかあの人が俺を見なくなったら、とか。
自分から動こうとはしないくせに欲張っててしまう。あの人がいつまでも変わらない温度で俺を見つめることをただただ祈る。
お片付け二日目でした。それでも片づかなくて泣きたい。
視線の熱さに、焦げそうだと馬鹿げたことを思う。
土方さんは、俺のことを時たま恐ろしく感情を露わにして見つめる。
それに気付いても俺は、すぐに土方さんを見ることはしない。視線が交わる前に反らされてしまうからだ。だから、土方さんが視線を逸らしてから気づかれないように土方さんを見やる。
同じ熱量を返す。
けれどあちらは気づかないようで、それがとても愉しい。
俺は知っていて、あちらは知らないのだ。
優越感、それとほんの少しの不安。
いつかあの人が俺を見なくなったら、とか。
自分から動こうとはしないくせに欲張っててしまう。あの人がいつまでも変わらない温度で俺を見つめることをただただ祈る。
お片付け二日目でした。それでも片づかなくて泣きたい。
喪失感
- 2014/11/20 (Thu) |
- 沖土 小ネタ |
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浅間山荘事件の映画がやっていて見入りました。
金曜は朝夕バイトがあるので憂鬱。
「俺、結婚するから」
いつものように土方さんの部屋でごろごろゲームをしていたら、いつものように書類整理をして背を向けたまま、土方さんはそう言った。
けっこん?
一瞬なにを言ったか分からなくて、けれどすぐにそれがなにを意味するか分かって、かたんとゲームが畳に落ちた。
「……また質の悪い冗談ですね」
手から落ちたそれを拾いながら零せば恐らく苦笑された。
「冗談じゃねぇよ」
そんなの、知ってる。
これがただの政略結婚であろうと、土方さんは誰かのものになって、その誰かの色に染まって、それが愛情かは定かではないけど特別な情を抱くようになるのだろう。
俺の知らない、誰かに。
「…………おめでとうございやす」
声色は取り繕えているはずだ。声も震えてはいない。細く吐いた息は、情けないことに震えていたけれど。
アンタが俺のものにはならないと、知っていたのに。
どうしてこんなにも動揺しているのだろう。
西島君ご結婚おめでとうございます………
金曜は朝夕バイトがあるので憂鬱。
「俺、結婚するから」
いつものように土方さんの部屋でごろごろゲームをしていたら、いつものように書類整理をして背を向けたまま、土方さんはそう言った。
けっこん?
一瞬なにを言ったか分からなくて、けれどすぐにそれがなにを意味するか分かって、かたんとゲームが畳に落ちた。
「……また質の悪い冗談ですね」
手から落ちたそれを拾いながら零せば恐らく苦笑された。
「冗談じゃねぇよ」
そんなの、知ってる。
これがただの政略結婚であろうと、土方さんは誰かのものになって、その誰かの色に染まって、それが愛情かは定かではないけど特別な情を抱くようになるのだろう。
俺の知らない、誰かに。
「…………おめでとうございやす」
声色は取り繕えているはずだ。声も震えてはいない。細く吐いた息は、情けないことに震えていたけれど。
アンタが俺のものにはならないと、知っていたのに。
どうしてこんなにも動揺しているのだろう。
西島君ご結婚おめでとうございます………
優雅?
- 2014/09/27 (Sat) |
- 沖土 小ネタ |
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たくさんの拍手、ありがとうございます!
今日はノベルティ作ってたら夕方になって、久々にペンタブ出したのでお絵かきしてたら一日が終わってました。あれれ??二冊目の原稿は???
沖土。
甘えたがりな声が好きだと告げる。いたずらに鼻先を噛んで、見たこともない顔をして笑う。
愛されていると、思うのはそんなとき。
「それじゃあおやすみなせぇ」
俺の胸に猫のように鼻先を埋めて、穏やかな声が言う。
俺がアンタを腕枕すると息まいていたのは最初一二回だけで、今ではおとなしく俺の腕の中に収まる。
好きだ好きだという。
こういう触れ方もされるようになった。
けれど、体を繋げたことは未だなく。
そんな不純なことを思ってしまう俺が悪いのか。
わからないまま悶々とする、俺の足に足を絡める総悟の温もりを感じながら瞼を閉じた。
今日はノベルティ作ってたら夕方になって、久々にペンタブ出したのでお絵かきしてたら一日が終わってました。あれれ??二冊目の原稿は???
沖土。
甘えたがりな声が好きだと告げる。いたずらに鼻先を噛んで、見たこともない顔をして笑う。
愛されていると、思うのはそんなとき。
「それじゃあおやすみなせぇ」
俺の胸に猫のように鼻先を埋めて、穏やかな声が言う。
俺がアンタを腕枕すると息まいていたのは最初一二回だけで、今ではおとなしく俺の腕の中に収まる。
好きだ好きだという。
こういう触れ方もされるようになった。
けれど、体を繋げたことは未だなく。
そんな不純なことを思ってしまう俺が悪いのか。
わからないまま悶々とする、俺の足に足を絡める総悟の温もりを感じながら瞼を閉じた。
篭の鳥
- 2014/07/21 (Mon) |
- 沖土 小ネタ |
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今日はハンターハンターの旅団編一挙放送をみました。そしてウボシャル好きだなぁとpixivを見てました。
公式未亡人。
中国語検定を受けたいと思い参考書など探し中です。その前に免許取らなきゃ。
蝉の音が聞こえる。
今年ももうそろそろ梅雨明けだろうか。そんなことを思いながら伸びをして、今何時だろうと時計を見やる。
七月も半ばを過ぎたということは。
俺が此処に監禁されてから一年が経ったということか。
一年にもわたり俺を監禁しているやつはまだ隣で眠っていて、白いシーツに裸で包まれている様はまるでどこかの絵画のようでもある。
やっていることはえげつないが。
「アンタを飼い殺してやる」
そんな物騒な言葉とともに口づけられて抵抗したのははじめだけ、首輪程度の拘束しかないのに逃げもせず、隣で眠る姿に殺意は抱かず欲情している。順応したというかこいつを上回る変態だったというか。
実のところ願ったり叶ったりな状況に満足しているのも事実だ。
だけど、もしも。
こいつが俺に飽きたら。
俺は望まない自由を手に入れて、それからどうするのだろうか。
公式未亡人。
中国語検定を受けたいと思い参考書など探し中です。その前に免許取らなきゃ。
蝉の音が聞こえる。
今年ももうそろそろ梅雨明けだろうか。そんなことを思いながら伸びをして、今何時だろうと時計を見やる。
七月も半ばを過ぎたということは。
俺が此処に監禁されてから一年が経ったということか。
一年にもわたり俺を監禁しているやつはまだ隣で眠っていて、白いシーツに裸で包まれている様はまるでどこかの絵画のようでもある。
やっていることはえげつないが。
「アンタを飼い殺してやる」
そんな物騒な言葉とともに口づけられて抵抗したのははじめだけ、首輪程度の拘束しかないのに逃げもせず、隣で眠る姿に殺意は抱かず欲情している。順応したというかこいつを上回る変態だったというか。
実のところ願ったり叶ったりな状況に満足しているのも事実だ。
だけど、もしも。
こいつが俺に飽きたら。
俺は望まない自由を手に入れて、それからどうするのだろうか。