梅々
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喪失感
- 2014/11/20 (Thu) |
- 沖土 小ネタ |
- CM(0) |
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浅間山荘事件の映画がやっていて見入りました。
金曜は朝夕バイトがあるので憂鬱。
「俺、結婚するから」
いつものように土方さんの部屋でごろごろゲームをしていたら、いつものように書類整理をして背を向けたまま、土方さんはそう言った。
けっこん?
一瞬なにを言ったか分からなくて、けれどすぐにそれがなにを意味するか分かって、かたんとゲームが畳に落ちた。
「……また質の悪い冗談ですね」
手から落ちたそれを拾いながら零せば恐らく苦笑された。
「冗談じゃねぇよ」
そんなの、知ってる。
これがただの政略結婚であろうと、土方さんは誰かのものになって、その誰かの色に染まって、それが愛情かは定かではないけど特別な情を抱くようになるのだろう。
俺の知らない、誰かに。
「…………おめでとうございやす」
声色は取り繕えているはずだ。声も震えてはいない。細く吐いた息は、情けないことに震えていたけれど。
アンタが俺のものにはならないと、知っていたのに。
どうしてこんなにも動揺しているのだろう。
西島君ご結婚おめでとうございます………
金曜は朝夕バイトがあるので憂鬱。
「俺、結婚するから」
いつものように土方さんの部屋でごろごろゲームをしていたら、いつものように書類整理をして背を向けたまま、土方さんはそう言った。
けっこん?
一瞬なにを言ったか分からなくて、けれどすぐにそれがなにを意味するか分かって、かたんとゲームが畳に落ちた。
「……また質の悪い冗談ですね」
手から落ちたそれを拾いながら零せば恐らく苦笑された。
「冗談じゃねぇよ」
そんなの、知ってる。
これがただの政略結婚であろうと、土方さんは誰かのものになって、その誰かの色に染まって、それが愛情かは定かではないけど特別な情を抱くようになるのだろう。
俺の知らない、誰かに。
「…………おめでとうございやす」
声色は取り繕えているはずだ。声も震えてはいない。細く吐いた息は、情けないことに震えていたけれど。
アンタが俺のものにはならないと、知っていたのに。
どうしてこんなにも動揺しているのだろう。
西島君ご結婚おめでとうございます………
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