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梅々

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走馬灯。

誰か山崎は生きてる同盟とかつくりませんか?神田は生きてる同盟があるんだから!でも直ぐ生きてるってわかるよね。ザキ。ザキは無敵のMなのだ。腹黒い攻めも好きなのだ。だから死なない。ザキは永久不滅。
ってどんな根拠(笑)

そういえばセカンドライフって知ってます?私はあまりよく知らないんだけれど。それで授業中に先生が熱弁してたんだけどなんか法律が必要だと思うと先生は言っていて。そこで先ず最初に思い付いたのが、

沖田と土方は結婚できるか
まァ、つまりは同性愛は如何なの?と。本気で考えた。あと成人が十八歳とかさ、18禁と成人向けが合体するね(笑)みたいな。

ハイ、頭腐ってマス。


それでは山沖?













あっけない。あっけなさ過ぎる。 

こんな早く、終わりが来るなんて。 









エンプティ・スカイ 









「山崎ィ、アイツ張っとけ」 

「へ・・・?」 

最初言われた時は何もわかんなかった。アイツ、って誰だ?とか、沖田さんが伊東さんについたって本当だろうか。とかそんなんで頭がいっぱいだった。 

「伊東」 

「えっ!?あの人を!?」 

お茶をブーッと豪快に噴いてしまった俺をクスクス笑いながら、向かいに座った沖田さんは未だ尚、笑ってる。 

「頑張ったらご褒美なんでもあげまさァ」 

「・・・そんな事言わなくても」 

貴方の為なら火の中水の中、何処へでも行けるし、どんな無理な願いだって叶えてあげようと想う。

ただ、ご褒美って何をくれるのだろう。くれるというのなら、貰っておきたい。そんな心の声が顔に出ていたか、沖田さんは優しい声で言った。 

「何でも。俺お前の事結構好きだし」 

「アハハ・・・・・・ってええッ!?」 


好き、すき、スキ。 


好きって隙間の隙じゃなくてアイラブユーのアイ・・・じゃなくてラブって意味の好き?俺の耳は大丈夫だろうか。昨日耳掃除したばっかりだし、先日の健康診断では異常も無かった筈だ。それじゃあ俺の勘違いか?でもそんな筈はないと信じたい。それに多分好きっつっても局長や副長以下なのは当然で、意味もきっとからかい甲斐のある、おかしい奴とかそんな感じだろう。 

頭の中はゴチャゴチャで混乱していたが、表情は平然としていられた。こういう時は隠密でよかったと心底思う。 

「じゃあとびきりの考えておきますね」 

「楽しみにしときまさァ。ああ、あと何かあった時の報告は土方さんに」 

副長に?思わず繰り返す俺に、もしかしたら本能的なモンで呪いが解けるかもしれないから、と沖田さんは続けた。 

「じゃあ頼みやしたぜィ、隠密サン」 

最後に一瞥したその目は、隠されている真実に向いている、そんな気がした。 







喉が痛い。口の中、血が充満している。臭いも、その臭いしかしない。力が入らない。這うのもやっとだ。 


それでも、俺は。 


『てめぇのお陰で真撰組は成り立ってる、とも言えるかもしれねェなァ・・・。ま、言い過ぎだけどな』 

照れ臭そうに言ったあの言葉を、顔を忘れない。初めての誉め言葉。俺の長所を見い出し、それを十二分に発揮出来る場所に居させてくれた副長。辛い事も多かったし、横暴だったけど信頼出来たし、その迷いの無さに尊敬した。 


真撰組を、局長を、沖田さんを守る。 


それに役立てているのだと言われて、とても嬉しかった。 


『悪ィなァ。いつも色々頼んでよォ』 

ニッと見ていてホッとする、暖かい眼差しをした局長。副長と沖田さんが、隊士が慕うのも当たり前だ。あんな純粋で真っ直ぐで人のいい面しか見ない、そんなバカは一人しかいない。よくパシられるけど、他の人と違ってしょうがない、と思える。真撰組の父、みたいな人。 

真撰組に入れてよかった。局長みたいな人がこの世に居るのだと知れて良かった。 


『お前と居ると飽きねェや。本当変な奴だよなァ、山崎って』 

貴方の方がよっぽど変ですよ。そう言いたかったのをよく覚えている。“真撰組一番隊隊長沖田総悟”といえば真撰組一の使い手でどんな男かと思っていたら、予想と大違いで硬直した。まだ少年の面影を存分に残している顔に、実は腹黒い性格。時折局長に見せる笑顔は花のようで。目が奪われた。 

普段は掴みどころの無い人だけど、この人の胸の中には常に局長と副長を守る事しかなかった。よくよく考えたら似ているのかもしれない。副長に。 

そんな事言ったら殺されそうだけど。 





生きなければ。約束を果たす為に。俺の居場所を守る為に。

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