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梅々

苑咲早良が運営する銀魂BL小説サイトです。 心意気は18禁。 著作権的な何かは放棄していません。マナーは守ってください。 メールフォームやコメント欄は下にありますので、何かございましたらお気軽にご使用ください。感想とか頂ければ舞い上がります! 不定期更新な別館を作成しました。ミツバさん愛してる! 気が向いたらお越しください→http://tokosienoai.dou-jin.com/

カテゴリー「土沖」の記事一覧

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お久しぶりです!

お久しぶりです。二年半ぶりの更新ですね…。
ツイッターは毎日開いているのですがブログはかなり放置プレイしてました。中々いい放置プレイっぷりでしたね。
昔母が生活が充実すると日記かく暇がないから書かなくなると言っていたんですが、マジでそうだなと思いつつ近況報告をしますと実家を出て同棲してから結婚して銀魂は終わり家を買い経産婦になりました。
前回の更新時の自分には結婚まではなんとなく読めてたけどそれ以降は読めていなかったろうという怒濤の展開です。本当にな。
産後二ヶ月ではありますが五月には社会復帰予定なのでなんとも言えませんがぼちぼち更新したい。土沖書きたい欲はめらめらしているので更新したいな…余裕があるといいな…。
出産の経験をいかして沖田を経産婦にしたい。
という小ネタ。数年ぶりに書くのでガクブル 
「できたみたいなんですけど」
と言いながら突きつけられたものを見れば何が?  と問わずともわかる。
わかったのだが、混乱した俺の口から漏れでたのは何が?との問いかけで、それを受けた奴は可哀想なものを見る目をした。
わかってる。阿呆な発言をした。
「なにがってこども」
「こども」
淡々と告げられるものだから、確認して噛み締めるように繰り返すと益々形の綺麗な眉が寄せられる。性別問わず顔はお前に似てほしい。頭と口の悪さは似ないでほしい。しかしながら似ないでほしいところが似るものだと、学生時代ストーキングした果てに嫁をゲットして子どもも生まれた友人は言っていた。
こども。
誰の子だと聞くまでもなく、こいつは俺以外の肌を知らない。なんて断言できるほど独占欲の強い自覚のある俺が、その腹にいるという子ども相手にいずれなんかしらの嫉妬を抱かずにいられるのだろうか。
余所事しつつも漸く噛み締めだした俺がなにも言葉を発しないのを勘違いしたのだろうか、険のある眼差しが揺らいでハッとした。
「とりあえずこっち来て座れ」
恐る恐る近づいてきて、ほんの少しだけ間を空けてソファに腰かけた総子の手から妊娠検査薬を奪う。
線が出たら陽性のそれには、しっかりと赤い線が出ている。
「思ったより早くできたな」
「……子どもできたの、迷惑じゃねぇの」
「迷惑だと思ってたら避妊しねぇでヤんねぇよ」
それも覚えたての学生のように、毎日のように。
入籍から一年も経っていないのでまだまだ独り占めしたい気持ちはあるがそんなこと恥ずかしくて言えるわけもない。
「明日一緒に病院行こう」
言いながら今はまだ薄い腹部を撫でると俺を見つめる澄んだ瞳が揺れた。
「仕事は?」
「そんなん休む」
「休むの?アンタが?」
珍しく吃驚した顔をされる。
「俺をなんだと思ってんだよ」
「仕事の鬼」
なんだそれはといつものように頭を軽く叩こうとして、そういえばこいつは妊婦になったのだと手を止める。
中途半端に上がった手を見て、総子はくすりと綺麗な笑みを浮かべた。
「アンタ過保護になりそうだなぁ」
「娘だったらそうかもな」
そうじゃなくて妊娠中の私に対してだと呆れたように呟いた唇をそっと塞いだ。

拍手[6回]

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不倫旅行

昨日は鎌倉へ行き今日は総司忌とナルト展いってきました!
ナルト全巻ほしい。




それではワンドロの旅行で小ネタです。
例によって例の不倫っぽさ。









鳥のさえずりが、いつもよりも大きく聞こえる気がする。
布団の中から窓の外を見ようと首を伸ばすけれど青い空と緑の木々の先しか見えない。
隣の温もりが気持ち良くって、ずっとこのままでいたいけれど窓の外も見てみたい。
いつもと違う風景、いつもと違う空気。
だからこそ許されるのだ、隣にいることを。
ちらりと顔を見るとすやすやと眠っている。その寝顔は学生の頃とあんまり変わりがない。思えばあのころからずっとこの人のことが好きだった。ふっと口角が緩む。
やっぱり外を見ようと布団を静かに抜け出して窓辺のいすに腰掛ける。
青々とした木が風に揺れている。その向こうに昨日歩いた温泉街の街並みがあり、さらに向こうには微かに海が見える。
綺麗だ。
ただ綺麗で何もない。
知ってる人もいないし、やらなければならいこともめんどくさいことも何もない。
その幸せにただ浸れればいいのだけれど、お気楽な俺だってそうはいかない。
明日、帰ったら。
次はいつ会えるのだろう。
いつ連絡ができるのだろう。
そもそも次はあるのだろうか。
俺は、子どもの頃からずっと変わらずアンタを思っているけれど。
「そうご?」
抜けてきた布団から呼びかけられて振り返る。
眠そうに瞬きをして此方を見つめる土方さんにおはようございやすと返すと、うなり声が届いた。
朝が弱いのも変わりがない。布団の脇に膝をつくと、緩慢な動きで土方さんは腕を伸ばす。
項を撫でた指が俺を招き寄せて、唇が奪われる。
ちゅっと一度ふれて、二度目からは啄むように、何度も。
項に触れていた指が背を撫でる。そのうごきが昨夜のことを思い出させて一気に体が火照った。濡れた声が漏れてしまう。
「したい」
胸の上に手をついて浅ましく強請る。
浴衣の中へ手を忍ばせて、首筋に口づけて、鎖骨のくぼみを舌で辿る。
「珍しいな、おまえがそういうこと言うの」
普段言わないようにしているだけだ。
俺のものには決してならない土方さんを、俺のものにしたい。ずっとずっとそう思ってる。
「たまにはいいでしょ」
「いつもでもいい」
そう囁いて俺を布団へ押し倒しのし掛かる、土方さんはすっかり男の顔をしている。
その目で俺だけを見ていればいいのに。
帰りたくないなんて、柄にもないことを考えかけて頭から振り払った。

拍手[9回]

やまぬ咳

拍手ありがとうございます!
咳が一ヶ月程止まないことに気づいて再度病院予約しました。治んないなぁ。
朝布団からでられなくて困ってます。



不治の病にかかった総悟が、治療のために遠くの星へ旅立ってから随分と時が経った。
どれくらい遠いのか、説明を受けたがあまりよくわからなかった。光の早さでも何年もかかる距離。
治療ができるのが先か、病に総悟が倒れるのが先か。どうなっても俺らにはわからない。
奇病だった。
感情が高ぶると瞳の色が変わる。それだけならば問題はないのだ。生活に支障はない。むしろ感情がわかりやすくなって助かるほどだ。
だが、それと同時に、どうも記憶の方も曖昧になっていくようで。
最初は些細なことだった。それが、虫くいのように総悟の記憶に穴をあけていった。
姉の顔がはっきりと思い出せない、その言葉をきいて目眩がした。
忘れられない大事な記憶を病が蝕んで消していく。
見栄いる側が絶えられなくなって、唯一の治療方がある星へ総悟を送ったのだった。
総悟からは度々文が届いた。だいたいは経由した星から出されたもので、今どこにいるのかだとか船内の様子だとか。
他愛のないことが綴られた手紙がこまめに届いていた。
だが、それも次第に間隔をあけないようも簡素になっていき遂に、数年届かなくなった。
何かあったのか、それとも俺のことすら忘れたのか。
何があったのかは知らない。それは、向こうにしても同じことだ。
もう帰る場所がないのだと、総悟に伝える術を俺らは持っていない。


この診断メーカーより。



早良の沖田は感情によって虹彩の色が変化する病気です。進行するとひとつひとつ記憶をなくしてゆきます。星のかけらが薬になります。 http://shindanmaker.com/339665

拍手[5回]

夢のような

拍手ありがとうございます!
昨日お返事すると言って出来ずにすみません、寝落ちしました……。
明日こそお返事するので少々お待ちください!

では、昨日書いてたら寝落ちしたこの間の告白ネタの続きという名の蛇足です。
土方からの告白も書きたいです!締め切り終わったら!








清々しい心持ちで目覚めた朝。
いつもなら天井を向いて目覚めるのだが今日は珍しく横向きで、腕を半端に伸ばし片足だけ少し前に出してと、体制的にも誰かを抱いていたような不自然さがある。その上隊服のまま寝たようだからしわだらけだ。
が、昨夜のことが思い出せない。接待で不味い言葉とともに不味い酒を飲んだ覚えがある。あいつ早く刺されねぇかなと物騒なことを思いながら帰路につき、途中の屋台で飲み直して、それから。
そのあとに、なにか思ったのだがそれが何に対してかもどんな思いだったかも覚えていない。いまは、清々しさでいっばいだ。満ち足りているような気もする。しかしそれが何によるものかわからず気持ち悪い。
はぁとため息をつき枕に顔を埋める。
すると、いつもの匂いと酒の匂いに混じってほんの微かに、違うにおいがした。
微かすぎて識別できない。嗅ぎなれたものであるのは違いないのだが。
やはり、誰かいたのだろうか。まさか女でも引き込んだのかとも思うがそれはないだろう。特有の香水だの白粉だのの匂いはない。
いったい何があったんだろうかと考えつつ、起きあがる。残った酒が頭痛を招いて、たったそれだけの動作にもぐらんと地球が俺を軸に一回転したんではないかというほどの振動を感じる。
枕元に水があるのは山崎のおかげだろう。だがいくら酔っていたとはいえ山崎を布団に引き込むことはないだろう。なんせ匂いも違う。
ありがたく水をもらい、支度をしなければとは思うが体が重い。
予め半休にはしてあるのでこのまま昼過ぎまで寝るのも悪くはない。書類も至急のものはなく、午後総悟と見回りをするだけだ。
そういえば、総悟の匂いと少しにている気がすると、再び枕に顔を埋めた。けれど気がするだけではっきりとはわからない。
わからないけれど、まさかあいつがおとなしく俺の腕に抱かれるとは思わない。酔った俺を看病する振りしてからかおうとか思いながら部屋に来たかもしれないけれど、そこからどうやったら同衾へ至るのだろう。都合のよい妄想にすぎない。
でももしも本当に総悟が隣にいたのだとしたら。
俺はおかしなことを言いやしなかったろうか。おかしなことをしてはないか。
あいつは、どんな顔して腕の中にいたのか。
本当に総悟がいたという確証はないのに、そんなことを考えて記憶がないことに苛立つ。
記憶を失ったことがひどく口惜しい。

拍手[13回]

我のみぞ知る

拍手ありがとうございます。
三月に母とお伊勢参りすることが決まりました。卒業旅行等が三月に固まったので、二月の間に原稿しないと詰みます。
そしてようやっと大奥十一巻読みました。思いの外絶望的展開ではなかったけど手放しでは喜べない。治済のキャラクターが本当に毒々しい。あの母からあの息子が生まれるのか。





それでは、くるみ様リクエストの告白ネタです。今回は沖田からの。続きをちゃんと書きたいです……。













玄関そばを通りかかったらちょうど戸が開く音がして、夜勤組が忘れ物でもしたかと顔を覗かすと帰ってきたのは土方さんだった。
そういえば今夜は接待だったなぁと思いながら出迎える。
「お帰りなせぇ」
「おう」
そういって顔を上げた土方さんと視線が交わって、これは不味いなと思った。
目の据わりようが半端じゃない。これはかなり酔っている上に、あまりいい酒ではなかったようだ。接待だから仕方ない、の粋を越えてる感じがする。
たったまま靴を脱ごうとした土方さんが勢いよく壁に手をついた。殴るような勢いで、ドンと大きな音がたつ。
それを聞きつけたのか、土方さんが帰るのを待っていたのか、すかさず山崎が現れる。
「副長、おかえりなさい」
言いながら何かしたのかという視線を向けるものだから何もしていないと睨み返せば山崎はごまかすような笑みを浮かべた。
「山崎、土方さんの部屋に水運んどいて」
「はい」
やっと靴を脱ぎ終えた土方さんがふらりと歩き出す。
酔っ払いと出くわしてしまったら、放置せず面倒を見るというのが屯所での暗黙のルールで、面倒だけれど明日からかうために面倒を見てやろうと、千鳥足の土方さんを支えてやる。どうせこんなに酔ったら今夜の記憶は明日にはなくなっているので、あることないこと言って土方さんで遊ぼう。
「気が利くな、そうご」
「いーえ」
まるで猫でも呼ぶような柔らかな呼び方にうんざりする。
うんざりしながら土方さんの部屋の障子を開けると、よくできましたとばかりに頭を撫でられた。
「……」
いらっとしながら、一緒に部屋に入り、布団の上に土方さんを座らせる。
山崎が水を持ってきたついでに行灯をつけ布団も敷いておいてくれたらしい。ありがたい。
今日の土方さんはめんどくさいので、予定変更して着替えさせないでこのまま部屋へ戻ってしまおうかと背を向ければ、水に手を伸ばしていたはずの土方さんの手が俺の袖を掴んだ。
「そうご」
「……あんたその呼び方どうにかなりやせんか」
甘ったるい呼び方に嫌気がさして、渋々座りながらそういえば土方さんは柔く笑った。
「いいだろ、別に」
よくないから言っているのに。
俺は引き留められたからこうしているだけで、特に用はないから水をごくごく飲む土方さんをぼんやりと眺める。
喉仏のラインがいやに目に付く。綺麗な曲線を描くそれが水を飲むたび上下して、つい見入る。
そしてグラスを持つあの節榑立った指先も、俺には縁のないものだ。うらやましいと眺めていれば、おもむろに土方さんが俺を見た。ぺろりと口元を舐める仕草に視線を逸らす。
「今夜、一緒に寝ろよ」
逸らした視線を一瞬で土方さんに戻す。目が合うなりふと笑われて、顔が熱くなった。
「はぁ? アンタなに言ってんの。酔うにもほどがあらァ」
顔の火照りを隠すように早口にそう返す。多分、土方さんが素面なら動揺してることに気づいていただろう。それならそもそもこんなこと、言ってないんだろうけれど。
「……そうだよな。お前、俺のこと嫌いだもんな」
空のグラスを弄びながら、落ち込んだように言う。
アンタのことが嫌いだなんて。
嫌いなはずが、ないのに。ずっとずっと、アンタしか見ていないのに。叶わないと知っていながら、馬鹿みたいに。
だから、どうしたらいいかわからなくて子どものように悪戯をしかけてしまう。怒らせてしまう。もっと俺を見てほしくて。子どもっぽくて女々しくて、嫌になる。
露見していないことを素直に喜べなくて、ふと、魔が差した。
「……俺、アンタのこと好きですぜ」
どうせ今夜のことは記憶に残らない。言ったとしても伝わらない。それなら、それならいっそ。
全部ぶちまけて。
「ガキの頃から、アンタのことしか見てなかった。近藤さんが一番なのは昔から変わらないけど、近藤さんを一人占めしたいなんて思わない。でも、アンタが俺のもんになってくれたらって、何度も何度も思って、」
一人占めしたくて、触れたくて、触れられたくて。
どうしようもない感情に言葉が詰まる。
土方さんに触れられる夢を見たこともある。優しい声で名を呼ばれて嬉しくて、でもそれは夢の中のことだから起きてしまえばただ虚しさだけが残った。罪悪感も抱いた。
身近な人間にそんな妄想をされてるなんて、気持ち悪くて許せないだろう。
涙すら浮かんできて、膝の上に置いた自分の指先をぼんやりと眺める。
衣擦れの音に続いて文机にグラスを置く音がした。追い出されるのか罵られるのか、きっと明日には忘れてるだろうけど拒絶されるのはつらくて顔を上げずにいれば、さっきと同じように名を呼ばれた。
優しい、こそばゆくなるような呼び方。おそるおそる顔を上げると、ぐいと手を引かれて、呆気にとられたまま土方さんの腕の中。
「一緒に寝ろよ」
「え……」
「なにもしねぇから」
俺を抱いたまま土方さんは横になる。隊服がしわになっちまう、とどうでもいいことを心配する俺を後目に土方さんは行灯を消して、俺に布団をかけて、再び抱きしめてくる。
煙草と酒のにおいがする。そしてあたたかい。
拒絶されなかった。その上、一晩だけ俺の気持ちをくんでくれるという。
嬉しくて嬉しくて、俺も土方さんを抱きしめ返す。朝まで離れないように、足に足を絡める。
「……なにしても、いいのに」
一晩抱きしめていてくれるだけでも十分なのに、好色な土方さん相手だから冗談めかしてそんなことを言ってしまう。
どうせ一晩だけなのだから、あすにはなかったことになるのだから、何をしてもいい。
本意には気づかなかったのか追々なと土方さんは返して、俺の頭に鼻を埋めた。
きっと、今夜以上に幸せな夜なんてない。

拍手[14回]

  

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