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梅々

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カテゴリー「土沖 小ネタ」の記事一覧

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チョコを

バレンタインですね!
梅がきれいにさくようになりました。
やっぱり梅の花が好きだなぁと。



3Z土沖です。



隣の男は、今日もらった夥しい数のチョコをどうするかについて考えているようだった。
推薦で大学が決まっていて、今日は自由登校日だから来なくて言いはずなのに来たのは当て付けなのかと、担任が忌々しげに言っていた。土方さんが来ようとこまいと、先生がもらえるチョコの量に増減はないはず。
そんな先生がかわいそうだったので、もらったチョコを捨てることも検討し出した隣の男は放って、教卓に向かう担任にはいとチョコを渡した。
「え、なにこれ。どうした沖田」
「かわいそうな先生に同情したんでさ」
チロルチョコだけども、嬉しそうにするものでついふと笑ってしまう。
「お返し、期待してやすから」
「野郎からもらっても嬉しくねぇけどな。もらったからには返してやる」
へえへえと返して自分の席に戻ろうとすると、隣の席の男はじろりと俺をにらんだ。
「なんでい」
「いや別に」
「おれもう帰りたいんですけど」
チョコをどうするか悩んでいる土方さんに問いかけると少し待てといったあと、ぼそりと呟いた。
「なんであんなやつにチョコ渡してんだよ」

拍手[12回]

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げんぱろ。

Wii Uとマリカー買っちゃいました。楽しい。
土方はマリカーとかやるとき体ごと曲がる派だと信じてます。山崎は飄々と。沖田は甲羅とかぶつけてよし!という。近藤さんは悲鳴が多そう。




別れ際がさみしいのはいつものことなので、俺はそのさみしい気持ちをひた隠しにして帰り支度をする音を背を向けてきく。
口を開いたら何か、女々しいことを言ってしまいそうなので、ベッドのなかで口をつぐむ。
剥き出しの肩が寒くて、布団をかけ直す。
この人は俺の家に泊まっていくことはしない。することだけして、涼しい顔して帰るのだ。タバコの香りだけ残して。
次はいつ来てくれるのだろうか。
いつも思うがいつも通り思うだけにとどめて、目を閉じる。
好きだとは言わないし言われない。愛してるもない。それに代わる言葉も態度もない。お互いに。
でもほしいものは望めばくれる。
これを、この関係を言葉にしたらあしながおじさんとかパトロンとかになってしまうのだろうか。
「またな」
名残惜しさの全くない声を聞いてまぶたを閉じる。早く帰れ、なんて思っていたら足音が近づいてきて。
くしゃり、頭を撫でられた。
「またくるから」
名残惜しさを言葉尻に残して足早に帰る土方さんが、いつも俺と同じで離れがたかったのだと、気づいた頃にはドアは閉まっていた。

拍手[8回]

同じ秘密を抱える

拍手ありがとうございますー。

鋭意原稿中です。
腰が痛いです。カラオケに行きたい。可愛い服も買いたい。



わんどろで土沖で「18歳」です。










俺があの人にあった頃、あの人は今の俺と同じぐらいで。
自分は一人で平気だという態度を普段とるくせに、近藤さんが構うと幼い表情をするものだから酷くそれが気に障った。その上近藤さんと姉上という俺の世界を二分している二人ともを奪われるのではないかという子ども染みた独占欲が、あからさまな敵意としてあの人に向けられた。
それに対するあの人の対応はなんともまあ大人げなかった。全力で叩きのめしにきた。
大人げなかったけれど、俺を子どもとして扱わず対等に扱っていたのだ、あの人は。その証拠に稽古では俺相手に手を抜くことはなかった。そのことに気づいたのは上京してからだけど。
俺はあの人と同じものを持っていなかったけれど、あの人が失ったものを持っていた。それをあの人が妬んでいたか、羨ましく思っていたか、そんなことはどうでもいい。
今は殆ど似たようなものなのだ。
同じ者を選んで同じ者を亡くした。

「あれ、今日は帰らねぇの?」
コトを終えたらさっさと帰る土方さんが今日は帰らずにベッドの中にいる。いつも通り風呂から出たら誰もいないのだろうと思っていた俺は少しびっくりする。
「たまにはいいだろ」
なんて笑って、土方さんは来いと手招く。
拍子抜けしながら従って、俺は土方さんの腕の中に収まる。
土方さんは朝寝が嫌いなことで有名だ。女を買いに行っても朝まではおらず夜中に屯所へ帰ってくるのだ。柔らかい膚に包まれて眠るのはそう悪いものではないと思うのだが。土方さんは好まないらしい。
「朝までいんの?」
「いちゃ悪いか」
「いーえ別に」
俺と土方さんが一緒に帰ったところで俺らが同衾してたなんて思う人間はいないだろう。だからまぁいいかと瞼を閉じる。

拍手[8回]

クローン土方もえ

拍手ありがとうございます。
サンホラブーム再熱しまして、その流れで妖精国の騎士を読み返すというファンタジーにまみれた一週間をすごしました。
原稿しないとね!沖田をはらませたいとおもいます。




それではワンドロ「隊服」でクローン土方×沖田です。









見回りをしていると、ふと嗅ぎ慣れた匂いがして見知った人影とすれ違った気がした。
土方さんかと思って目を凝らす。
でも、そんなはずはないのだ。あの人は幕臣の護衛で京へ行っている。
たった二日会っていないだけでどれだけ会いたいんだと自嘲する。俺の気持ちに気づいてるくせに気づかない振りをしている、あんな野郎。
なんて思いながら通りの向こうを見ていると、後ろ姿が土方さんにそっくりな男が歩いている。さっきすれ違ったのは恐らくあの男だろう。
大体こういう場合、顔を見ていると似てないどころか酷い顔をしていたりするものだ。好奇心がうずうずして後を追う。
大通りから一本外れた路地へはいる。それだけで人混みは大分和らいで、肩から上が辛うじて見える程度だった男の全身が見えるようになった。着ている着流しは黒く、涼しくなってきたというのに足袋も履いていないところまで、あの人に似ている。体格も、歩き方も。
あれはひょっとして本物の土方さんなのではないか。
本当だったら隊服をまとい、京にいるはずだがそれは嘘で、京へ行った振りして女と逢い引きしているのでは。
これが土方さんでなければほぼ確信を持てそうな考えだったが相手は仕事の鬼で何よりも近藤さんを、真選組を生き甲斐としているあの人に限ってそれはない。姉上を選ばずに真選組を選んだあの人が、そんなことをしない。
俺は、あの人のそんなところが好きなのだ。
男が向かっていたのは町外れの長家だった。手前から三番目の家へ入るのを見届ける。その横顔が、土方さんにしか見えなくて。気配を窺えないかと男が入った家の前まで近づいたら。
目の前の障子戸がざざっと開き、ぐいっと腕を引かれた。態勢が崩れて屋内へ入った俺の背後でぴしゃりと戸が閉ざされる。
「俺をつけてきてたのはてめぇか」
知った声、知ったにおい。
目の前の男は土方さんと同じ顔で、俺には向けない不審さを露わにした眼差しを向けた。
土方さん、ではないのか?
「誰だ。その格好は真選組か? 真選組の野郎が俺に何のようだ」
「知り合いに似てたからつけてきただけでィ」
掴む腕を振り払おうとするが適わず、右手は戒められたままだ。流石に土方さんと同じ顔だろうが戒められると不快でこちらの眉間にもしわが寄る。
「そんな見え透いた嘘ついてんじゃねぇ」
「嘘じゃねぇ」
恐らくドッペルゲンガーだ。地球上に似ている人間は三人いるらしいし、この人は土方さんそっくりの別人なのだ。
そうとわかればこの男にはさして興味はないので早く帰りたいのだが。
まるで値踏みするような目で俺を見ている。
「帰るから手ェ離せ」
「……いや、帰さない」
何故、問い詰めようと口を開くよりも早く、再び腕を引かれそのまま畳の上に押し倒される。両手を掴まれ足の間に体を入れられ、身じろぎすらままならない。
俺を見下ろす男は討ち入り後の土方さんのようなたぎった眼差しを向けて笑った。
「意趣返しだ」

拍手[4回]

縦の糸はあなた

拍手ありがとうございます!

原稿と先輩からの宿題を消化すべく、シルバーウィークは引きこもる所存です。おなかも痛いし。家族もいないし。
そして更新が週一で申し訳ないです……。




ワンドロ眼鏡で現代土♀沖










土方さんは基本的に眼鏡をかけているので、たまぁに眼鏡を外した姿を見ると懐かしくなる。ただの幼なじみだった頃のことをふと思い出すのだ。
ただの近所のお兄さんから、学校の先生、そしていつの間にか恋人に。
あれよあれよという間に関係性が変化して、頭がちょっとついていってない。ただ、子どもの頃から嫌いではなかったので、イヤではないのは確か。
でも、こう、眼鏡を外して目頭を押さえてる姿とか、疲れてるなぁ年だなぁと思うと同時に格好いいなと思ってしまうから嫌になる。顔と声はいいのだ。嗜好には難がある。
「総悟、ちょっとこい」
その疲れてるのを隠しもしないポーズのまま土方さんが手招きをする。
年若いJKな私を部屋に招いておきながら土方さんはいまのいままで数時間仕事をしていたのだ。久々に声をかけたと思ったら犬にするような手招きでいらっとした。
でも嬉しくも思ってしまったので、悔しくなりながら読んでた雑誌を置いて歩み寄る。
寄れば抱き寄せられてあっという間に土方さんの膝の上。こういうところ手慣れてると思うが口に出したら負けなのでそこには触れない。
「あー疲れた」
「お疲れさまでさ」
「ん」
肩口に顔を埋めてくるので背をとんとんと撫でてやる。抱きしめられたこととかこう密着したことはもう何度もあるけど、それでも慣れなくてどきどきしてしまう。触れた胸からばれてないか気にしながら平静を装っていると、満足したのか土方さんを顔を上げる。
そして、滑らかな動きでキスされた。これもまたもやもやするけど悔しいことにどきどきのほうが大きくて、眼鏡をかけていない、土方さんの目を至近距離でなんて見れなくて目をつぶる。
ふっと土方さんが笑った気配がして腰をなでられる。それに体が震えるのにも笑われて、むっとしたのが伝わったのかあやすように背をなでられる。
でも仕方がないじゃないか。全部土方さんが初めてなんだから。

拍手[9回]

  

祝☆映画化

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