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梅々

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BL

ちょっ・・・!コムイ×ラビのCDあるらしいですよ!!勿論、キャラは違くて声優さんがっていう意味でですが。
あと土沖も・・・!ほしい~!ききたい。

で、沖土は?やっぱないかァ。ないよね。


それじゃ沖土祭に出そうか悩んだブツ。












青い街 浮かぶ影法師 

白い綿雲 捕えられた俺は 

溢れる熱に 犯される






Minerva






熱い。昨日はほどよい涼しさだったのに。これも地球温暖化の影響だろうか、未だ桜が散ったばかりの四月末。下を覗けば桜色の絨毯が見える事だろう。 

「うだる熱い・・・」 

「全くでさァ。まだ春だってのにねィ・・・」 

死んだように横たわる沖田を横目で見て、こっそりと溜め息をつく。 


また今年も、進展ナシ。 


この不毛な片想いがひょっこり双葉を覗かせたのが何時だったかももう忘れた。軽く十年はいってるな。もう本当、不毛としかいいようがない。 

何度諦めようと彼女を作っても結局は諦めきれなくて。総悟も何の反応も示さないし彼女を作る度心の傷も増える、そういう訳でもう作る気もしない。その気になりゃ作れるんだ。ただその気にならない・なれないだけで。 

「春ねェ・・・。俺の春もアンタの春も来ねぇなァ」 

一緒にするな、俺の恋が実らないのはお前の所為だ。 

そう言いたくて言いたくて堪らない。けれどそれじゃ今までの苦悩が水の泡だし弱みを作る事になる。気持悪いとか言われるかもしれない。そんな事になったら寝込むどころか死ねるかもしれない。 

「土方さんは好きな人居るんで?」 

「いるぜ、そりゃあ」 

「へェ・・・」 

居ないと決めつけていたらしく珍しく目を真ん丸くして驚いている。そんな顔が子供っぽくて可愛い。緩む頬を隠すようにうつ伏せになり、顔の前で腕を組んだ。 

「誰?」 

興味を持ったのか歩腹前進で近寄り、頬杖をついた。気持悪い程ニマニマ笑っている。 

「言うか。てめぇの口は誰よりも軽い」 

「そりゃひでぇ。俺は大事な事は誰にも言いやせん」 

「別に俺の好きなヤツなんざそんな大事じゃねぇだろ」 

「ええ。全然大事なんかじゃねぇや」 


俺はお前の事好きなのに? 


そう言ったらどんな顔をするだろうか。見てみたい気もするがその後の人生を棒に振るなんて嫌だ。 


―――――言えばラクになる。ふとそんな考えが頭をよぎった。それでも、と思う意思とは裏腹に口が動く。 

「当ててみろよ」 

が、本心を告げず、試すよう問いかけた。先ず最初に誰の名をあげるだろう、と瞼を閉じているとあ、と総悟が呟いた。 

「俺とか?」 

「は・・・」 


バレた?いや、ナイナイ。 


目を見開き、声もおかしな具合にかすれている俺を総悟は腹を抱えて笑った。 

何で先ず自分の名をあげんだコイツ。常識的にもてる女子とかから攻めていくだろ。っていうか同性なんだぞ俺ら。其処ちゃぁんと考えてから言えよ!・・・ってなんだか虚しい。 

「アンタリアクション可笑し過ぎ。やんなっちまう」 

目に涙を溜め珍しく大爆笑する沖田になんともいえない表情を返す。アタリ、だなんて言えない。総悟は冗談のつもりで言ったのだから、絶対。 

「・・・っまえなァ・・・」 

「もしかしてアタリだったりしやす?」 

「んな訳ねェだろバぁーカ」 

いい捨てたものの、心臓がバクバク音をたてている。顔も熱い。多分、赤い。顔を伏せると、布擦れの音がした。どんどん、近付いてくる。 

「じゃあ誰なんでィ?土方さん」 

本人は気付いてないだろう、甘ったれた声に益々頭がおかしくなる。まさにオーバーヒート。 

「知らね・・・・・・」 

顔を上げたらすぐ近く、瞳に映った自分自身が見える程の位置にあり、思考も何もかもが一瞬にして停止した。意外に長い睫に肌理細かい白い肌。少し見開かれた赤い目は清んでいて陽に爛々と輝いている。吸い込まれそうだ、と考えると実際そうなった。が、そんな幻想的な事は起こらない。直ぐに総悟の顔が近付いてきたのだと知る。 


そして、音をたてずに重なった、唇。 


唇が離れても尚、徐に遠ざかっていく顔を見つめていた。 

今のは紛れもなく間違いなく、接吻。何故?何の為に?揶踰するためか、やっぱ。 

「土方さん?」 

「何だよ」 

咽の奥から絞り出した声は不思議とかれていなかった。平静を保てているのが自分でも凄いと思った。心の底から。 

「好きな人は誰なんで?」 

「言わねェよ」 

なんでこんなヤツを好きになったんだろう。そう思い溜め息をつこうとした唇に、また熱が触れた。 











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