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梅々

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花札は楽しい。

・誕生日をトッシーでむかえるなんてどんなだろ。と思いませんか皆さん。沖田が毒入りマヨあげたら「あ・・・ありがとう」ってどもりつつ言い、一気のみ?して死にかけるんだよ、トッシー。可哀想だ(笑)ところで彼は何歳なんだ。沖田は十八だから・・・二十六あたりが理想かな。でも恋愛に歳なんて関係ないもんね。攻めて攻められてってしてりゃあいいよ。

・ところで昨日、スパコミ行ってきました!!沖土・土沖アンソロにひのはら組様にシータ様・・・。感動しましたもうめっちゃ興奮。イベント最高!

・では、誕生日ネタのくせに病ネタ(笑)
・・・結構珍しくない?















急、だった。見廻りをしてたらコホッ、と軽い咳の音。立ち止まったのが気配でわかったけれど、どうせまた歩き出して直ぐ追い付いてくるだろう、と思っていた。だが、続いて止まぬ咳に、何時までも立ち止まったままの総悟。振り返るのが恐ろしく感じた。ゆっくりと、ゆっくりと振り返る。 

真っ赤な花が咲き乱れていた、夏の終わり、俺の世界も終わった。 










赤い蕾が開くとき 










コホッゴホッ

乾いた咳の音が響く室内。暗い蒼の部屋に佇む一つの影。その足元に横たわる少年は、障子を通して入り込む月明かりの所為か雪のように白い。 

その少年に、小さく男は呟く。 


「          」 


それが聞こえたのか気配にか、赤銅色が天井と、男の顔を映し出した。 

「何で来てんのアンタ」 

意外としっかりとした口調に驚きつつもそれを表に出さないようにし、枕元に座った。それを目で追い、総悟は溜め息をついた。そしてもう一度繰り返す。 

「何で来てんのアンタ」 

「来てぇからだ」 

「死に、やすよ」 

コホッコホッと肩を震わせまた咳をした。口元まで布団を上げ、瞼を閉じた。折角俺が来てやってんのに、また寝るか。なんて思ってるのが通じたのか、ギロリと鋭い目で一瞥される。その眼差しは、前と全然変わっていない。 

眩しい、記憶が蘇る。 

「何しに来たんで?」 

「・・・別に」 

ただ、覚えていてくれているだろうかと思ったから。 

俺の誕生日を。 

「自分からプレゼントの催促ですかィ?図太い神経してやすねィ病人に向かって」 

「うっ・・・」 

図星だ、と総悟が意地悪い笑みを浮かべる。何もかもが久々で、何で俺は会いに来なかったのだろうと今更ながら後悔する。本当に今更だけど。 


・・・会う勇気が無かったくせに。逃げてたくせに。 

「去年は激しい夜をプレゼントしてやりやしたねィ・・・。何がいいですか?何でも買ってやりやすよ」 

どうせ最後なのだから。 

目がおもいっきりそう言っていて、腹が立った。 

なんでコイツは血を吐くまで我慢してたんだ。もっと前だったら治せてたって医者が言ってた。こんなになるまで気付かないはずはないんだ、と。死ぬなんて怖くない、って顔してただひたすら明日を前だけを見つめて毎日辛うじて生きて。その瞳目一杯に映るは近藤さんだけ。こんなに想ってんのに、俺の影は霞めもしない。 

「―――――お前」 

「・・・え?」 

「お前が欲しい」 

その痩せほそった躯を抱きしめれば、俺はお前の全てを手に入れられるだろうか。最後に名前を読んでくれるだろうか。 

「・・・それは駄目でさァ。こんな病原菌をどうするんで?アンタには一番必要の無いモンだ」 

「総悟、」 

「そんな事ない、お前は今まで頑張ってただろ、とでも言うつもりで?それでも今はただのお荷物でしかないってェのに?」 

「止めろ」 

傷付きたくなくてでもそのくせズタズタにして欲しい、嫌って欲しい。そう思ってんのがひしひしと伝わってくる。 

言ってはいけなかったのか? 

「言われなくても止めてやりまさァ。アンタが俺を望まないなら」 

「無理に決まってんだろ。ずっと・・・好きだったんだからよ」 

「そんなの錯覚でさァ。好きだってんなら今この場で俺を殺してみなせェよ。アンタの誕生日まで持ったんだ、もういいだろィ?」 

「よくねぇよ。お前は生きるんだ。俺と近藤さんの隣で」 

無理なのはわかってる。けど手放したくない。ずっと傍に居ると信じていたんだ、思ってたんだ。寝たきりでも、憎まれ口叩いて馬鹿みたいに笑って。

―――――ひとつ、賭けに出てみよう。俺が勝つか、総悟が勝つか、二つに一つ。 

「何が欲しいですかィ?全財産はたいてやらァ」 

「金なんざいらねぇよ」 

きょとんと首を傾げる仕草が懐かしくて頭を撫でると、ムッとしたように手を叩かれた。そんなのを気にもとめず顔を寄せると、目的に気付いたのか肩を弱々しく押し返された。けれど無駄だと悟ったのだろう。瞼を閉じ、おとなしく接吻を受けた。 

「―――――信じられない」 

キスも、告白も。 

呆れた目でにらみつけられるが俺にはそんなの痛くも痒くもない。 

微笑むと、大袈裟なまでに大きな溜め息一つ。 

「誕生日おめでとうごぜぇやす。俺も好きでさァアンタの事が」 


賭けに勝てるかは多分、俺次第。










イトーヨーカドーで買い物しながらうったんで中々スリルがありました(笑)

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