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梅々

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君が代

病院もの執筆してたのに、卒業ネタかいてない!と思い半日かけてうってました・・。
遅すぎですが、ジャンプ感想。銀さんサイコーです!っつーか初めてマダオがかっこよく見えた。あの土下座してるシーン。
ネタばれ禁止・・かな?とりあえず二言に愛を詰め込んだんで。来週、ってかもう二、三日後発売だけど、それには総悟とトシは出るの~?出てほしいよ。

んじゃ久々の沖土。











偶然、同じ年に生まれ、同じ高校に入学して。偶然擦れ違い、同じ部活に入った。・・・全ては偶然だったのか、必然だったのか。 



―――――俺の心は惑わされる。 










Believe 










三年前の春、俺らは出会った。 

櫻舞う肌寒い春の日、新しい制服に袖を通し、不安と期待に胸を躍らせていた、入学式の朝。見事に咲いた櫻の木の下、淡い金木犀の芳香りと擦れ違った。黄金色の髪に赤い瞳の印象的な少年。思わず、振り返ってしまった。 

それから数週間が経って、そんな些細な挿話を忘れた頃、仮入部期間が終わり、俺と近藤さんは剣道部に入った。そこに、アイツはいた。自己紹介で沖田総悟と名乗ったソイツは、紛れもなくこのあいだ擦れ違ったやつだった。 

が、それより驚いたのは、“沖田総悟”という名だった事だ。沖田総悟の名を、剣道やってるヤツなら誰でも知ってる。それほど強く、全国大会では六連覇の男を一撃で倒したらしい。そこでついた名は“神童”。 

そんな猛者が、こんなに――――言っちゃなんだが、女っぽいヤツだなんて。嘘なんじゃ?と思った。すると、沖田は竹刀の先を俺に向け挑発するように笑った。 

「やってみる?」 

「いいぜ」 

腕にそれなりは自信があったから、挑発にのってみたが、物凄い力で押され、尻餅をついたところ面をとられあっという間に負けた。 

相手は手加減していたにかかわらず。めちゃくちゃ悔しかった。何故本気を出さないのか、と。でも、その後すまなそうに手を差し伸べてきて、不思議と、悔しさは消えていった。 

―――――その事が切っ掛けで俺らは休み時間とか、よく話すようになった。 




二年になってクラス替えがあった。同じ一組のところに“土方十四郎”と“沖田総悟”の名を見つけて、お前と一緒なんて嫌だ。とか言いながら笑い合った。 


その日、なんと俺らはキスをした。 

その頃近藤さんはストーキングで忙しくて、一年の夏ぐらいから放課後は俺ン家でよく二人で色んな事話したり宿題したりしていた。 

「土方さん」 

ベッドに並んで座って、ふと沈黙が訪れた時、総悟がいつも通りの口調で名を呼んだ。 

「ん?」 

顔を向けると、至近距離に総悟の顔があって、どちらからともなく唇を寄せた。 


―――――それは、会話の延長線上の行為みたいな気がして、その事に関しては何も疑問を抱かなかったのだが。 

「土方さん・・」 

逆に、いつもリアクションが少ない総悟のほうが驚いていた。目をぱちくりさせて、首を傾げてる。 

「なんだよ」 

「付き合いやしょうか」 

「・・・別にいいぜ」 

自分の言動に驚いたが、流されて言った訳じゃない。 


いまは信じられないぐらい好きだから。総悟の事が。 


――――一年の春に親友になって、二年の春に口付けを交わし、恋人同士になった。 


今年の春は――――? 


それ以上の関係になるか・・・“無”になるか。 


「土方さん」 

「ん?」 

卒業式の前日、二人揃ってごろ寝しているとギュッと強く抱き締められた。 

「俺の事、好きですかィ?」 

「好きだ」 

躊躇うことのない言葉に総悟は小さく笑った。 

「そう・・」 

「そうだ」 

顔を引き寄せ、深く甘いキスを交わした。 




「ご卒業、おめでとうごぜぇやす」 

「お前もな」 

証書の入った筒をぽんぽんと肩にあてている総悟の学ランは、第二以外全てもぎ取られている。俺はシャツのほうまでとられているが。 

「ほら、やるよ」 

唯一残されていた、というか故意に残しておいた第二ボタンを指で弾きとばした。それを総悟はキャッチして、同じようにボタンを投げてきた。 

「ボタン交換、って・・どんなだよ」 

「ですねィ」 

いつもと同じように笑ってる風に見えるが、何処となく、ぎこちない。 

「どうかしたか?総悟・・」 

「・・土方さん、別れやしょう」 











続く!!!かもしれない。 

結局続いた。

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