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梅々

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叶エ叶エ コノ願イ

現状維持って大変なことなんですよね。と思ってみたり。
でも革新というのも大変なことだから、つまりは何をするにしても楽なことはないということなのかなぁ。
まぁ、いいか。

にしても光源氏に苛々します。私は紫の上が好きなんですけどね、そこまで源氏物語を知らないから。光源氏がプレイボーイなのは仕方ないけれど女三の宮を正妻にしたのが何より頂けない。最初の正妻、葵の上が妊娠する前ぐらいに紫の上とあって、葵の上が亡くなってからというかその前だって大切にしてきたくせに何故紫の上を正妻にしない。世間体を気にするなんて今更だろう。何故紫の上を正妻にしない←(二回目)。そんなんだから最期に紫の上は光源氏を見離して逝去するんですね分かります。

とてもパロりたい。百合ネタで一個ネタがあるんです。前回の試験前から温めているやつが。光源氏=土方は紫の上=沖田だけを見ますがね。ハッピーエンドしか基本書かないので。
だから、スターダストを土沖でやろう! とネタが浮かんでも最終的には土方死にません。銀さんと歩いてたら浮気と間違えて殺られるんですけどね、実は沖田の取り合いをしていたという←





では、肆萬打リクの沖土です!
今回終わりませんでした。次で終わるかな。
若干背後注意ですよ☆





















確信犯とは君のこと





微睡みが心地好く、目を覚ませないでいると、右手の違和感に気付いた。
誰かに、握られている。
それが沖田ならいいのになぁ、と寝惚けた頭は素直に思って、身動いだ。抑俺はどうして寝てるんだっけ。夜になったから、じゃない気がして、目を瞑ったまま記憶を辿るとコンビニのところでぶっつり切れた。
そうだ、コンビニで倒れた!

「沖田っ・・・!」

「あ、駄洒落ですかィ?」

「え? あ・・・」

バッと目に写った天井は見慣れないものだったがそれよりも、視界の半分を埋めた沖田の顔に驚いた。なんでここに、と上体を起こそうとすると右手が塞がっていて、見れば強く互いの手を握り合っていた。離さなければ、頭ではそう思うが指は親しげに絡み合っていて、顔が火照るのが分かった。
コンビニの控え室とでもいえばいいのか、そこの隅に寝かされていた。ありきたりな机に二三並んだロッカー。無意識にこういう場所なのか、とキョロキョロ見てしまっていたのだろう、沖田の口角が上がっていて、尚更恥ずかしくて堪らない。

「アンタ倒れたんでさ。家近いのは分かるけどどこかはわかんねぇんで、此処に。熱あるんで、早く帰った方がいいですぜ?」

「ああ、ありがとな」

体を起こして見ると、沖田は私服姿でマフラーまで巻いていて、傍に居てくれたのは嬉しいが迷惑だったかもしれないと少し自己嫌悪した。
礼も言ったし俺は目が覚めてしまったし、沖田は帰るんだろうと思っていたが一向に動く気配も無ければ手を離す気配もない。出方を窺っていたらそれは相手もそうだったらしく。
どうするんで? と首を傾げ愛らしく問われてしまった。もう、これは犯罪。

「おまえはもう上がったんだろ? ・・・此処にいたら、迷惑だろう」

「大丈夫でさァ。先輩にも家族にも事情話したし。他人じゃねぇんだ、面倒くらい見てやりまさァ」

真っ直ぐと俺の目を言う様は大人びていてやけに真摯で、惚れ直してしまった。他人ではない、という言葉も嬉しい。けれど、それでも俺たちは知り合いでしかない。俺は沖田に惚れているけれど、沖田は俺の名前さえ、知らない。
実らないものなのだ、そう諦めていたから、今日はより嬉しくて。
可愛い同年代の女でもないのだ、沖田にメリットは何もない。

「気持ちは嬉しいけど俺は、・・・っ」

「強がんねぇの。アンタ一人じゃ立てもしないくせに」

立とうとしてふらついた体を沖田が支える。細く見える腕が力強く腰を支えて、クスクス笑う声が耳元に聞こえたと思ったら、ボスッと後頭部や背中に衝撃を感じた。押し倒されたと気付いたけれど、体の上にのし掛かった温もりにそれどころじゃなくなった。
甘い芳香りがする。それが心臓の動きをさらに激しいものにして、休心や養命酒が必要なんじゃないかと思うぐらいだ。サラサラの髪が首筋を撫でるのも尚悪い。ただでさえ熱で頭がぼおっとしているのに、こんな、理性を奪うような。

「そういや、アンタの名前は?」

「俺? ・・・土方十四郎」

「すげぇ名前ですねィ、土方さん」

顔を上げて、沖田が名を呼んだ。
その近さに、熱で脆くなった理性はただの古い細胞に成り下がり、沖田の頬を包み唇を重ねた。
柔らかい唇を啄み、驚いて固まった彼の中へ舌を優しく差し入れる。すると脇腹の辺りに手が触れてきて、柔く撫でるそれは段々と体の上へ這い、シャツ越しに胸に触れた。何もない筈がビクリと体が反応して、それに驚愕して唇を離してしまう。

「っ・・・!」

「土方さんから仕掛けてくるたァ思いやせんでした」

「へ、っちょっ・・・」

「もう、我慢はしやせんよ?」

「んっ・・・」

ネクタイが緩められシャツのボタンが開けられる。物臭なのか、中途半端に開けてそこから離れた指が素肌を撫でた。熱を持った体には心地好い温度が今度は直に胸の飾りに触れて、喉が反る。
おかしい。こんなところに触られて、声がもれそうになるなんて。普段、体を洗ったりしてもなんともないというのに。熱があるからか、はたまたある意思を持って沖田が触れるからこうなるのか。

―――――理由なんて、分かりきっているけれど。

「沖田っ、やめっ・・・!」

「イヤでさァ。先に仕掛けたのはアンタなんだから、本当に嫌で止めてほしいわけじゃねぇんだろィ?」

「・・・・・・っ」

チュッ、と首筋を吸われじんじんと体が痺れる。くにくにと胸を弄る指先も、痕を残す唇も、受け入れたいと思う要素は幾らでもあって、拒み忌避する要素は皆無。
つまりは沖田のいうとおりで、言葉を返せず、ただ赤面するしかなかった。

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