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梅々

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やっとこさ完成☆ミ
今日のぶたやってましたね。しゅーじとあきらは土方と沖田だと思います。・・・受け売りですけどね。
だから、落書きしてました。あそこの制服超可愛い。・・・沖田にスカート履かせてみよう。彼なら似合う。
ところで今日は“嫌”の日ですね。1月8日だからね。
というわけで沖田にスカート履かせよう。受けるか攻めるかは彼次第。


それでは年越し一発目の沖土連載。沖田は出てこないけども。














閉じ込めておきたくて。

永遠に手にしていたくて。

もがいて、あがいてしまう。手に入らないとわかっていていても。
手に入らない物ばかり求めてしまう貪欲さを呪っていても仕方がない。
先に、進まなければならない。





Diletto 第十一話





「あと・・・三日か」

「おっ、トシ! 今日は仕事終わったのか?」

「・・・あんたマネージャーだろ。把握しとかないでどうすんだ」

あと一口分残っていた珈琲を飲み干し、紙コップをゴミ箱に投げ捨てる。綺麗な放物線を描いたそれは、空っぽのゴミ箱の底へと落ちていった。
天気予報では雨となっていたが、雲が所々あるだけで空は青い。日差しのせいか昨日、一昨日よりも暖かく感じる。
このまま、三日後まで晴れ続ければいいのだが。

「・・・で、あと三日って何がだ?」

「え? ・・・いや、別に」

「・・・あ、総悟の大学の文化祭か!」

妙なところで勘が鋭いのは優しいからだろう。優しい人は他人の心情の揺れに敏感だと云う。・・・それとこれとは少し違う気もするが。

図星で何も言えないでいると朗らかに、この人らしく大口開けて笑った。

「悩み事は解決したみてぇだな? 最近、総悟もお前も明るいしな。スタジオの雰囲気がガラッと変わった」

解決は、していない。
ただ、先延ばしにしただけで。それでも、この選択は間違ってはいなかったと思う。今の現状からして。

ただ、目下の問題がある。それは、ほんの些細な事だけど。
近藤さんに言おうか悩んで、悩んだ末止めた。本当些細な事過ぎて、誰か、第三者に言うなんて馬鹿馬鹿しい。

─────三日前から総悟が泊まりに行っているなんて。

・・・世間一般では対した問題ではない。恋人が、泊まりに行っているぐらい。泊まりに行った先だって分かっているのだから。

坂田とかいう奴の家へ、劇の練習の為に泊まりに行ったらしい。いつか言っていた、『布団を捨てた時に泊まりに行っていた友達』なのだと、荷造りしながら総悟は言っていた。ボロいアパートに住んでるだの布団に穴が開いてんのにいつまでも捨てないで使ってるだのどうでもいいような事をぺらぺらと。

そんな言葉よりも、もっと、いつものような言葉を吐いて欲しかった。


その声で、


その唇で。


「寂しいだろうけど、我慢して下せぇよ」とか「行かないで、っつったら行かないでやりやすけど?」とか馬鹿にして見下してにやりと笑い、俺を試すように。

いくら、同性の家へ泊まりに行くからといっても安心なんかできない。俺らだって男同士なわけで、尚且あの坂田って男は総悟と仲が良いみたいだし。総悟が浮気する気は無くても、アッチはその気満々かもしれない。
・・・大丈夫だと、自分自身にいい聞かせても、疑惑は消えない。

「・・・また何かあったのか?」

「・・・・・・・・・別に何も」

今日も、撮影が終わったらあいつは「お疲れ様ァ」と言いながら急いで駆けて行ってしまった。
頬に二、三度ちゅっ、ちゅっとキスはされたけど、それだけだ。

だからって、寂しい訳ではない。断じてない。
・・・足元が不安定な場所に立っているような感覚はするけれど。

「寂しいんだろ?」

「・・・はぁ!? な、何言ってんだよ近藤さん。さびっ・・・寂しいって誰がだよっ」

「本っ当素直だよな、トシも・・・総悟もよ」

俺はそんなに素直だろうか? と直ぐ様問い返そうとしたが、それよりも“総悟も”という科白が引っ掛かって、どういう意味かと視線で尋ねる。
ちょっと待ってな、と言い近藤さんは立ち上がり、自販機に小銭を入れていく。

「トシだって分かってるだろうけどな、総悟は自分の感情には正直に生きてるだろ?」

「ああ・・・確かにそうだな」

迷惑なぐらい、正直で真っ直ぐだ。
迷惑、だが─────そんなあいつに惹かれたし、絆されてしまったのも事実。
気持ちを行動にそのまま現してくるから、俺も想った事とか素直に返しやすくて着飾らないこの関係が居心地よくて好きだ。それがあいつの性格なのだろうけど、女みたいに陰湿ではないし独占欲を異常な程露にしてくるのも、迷惑だが分かりやすくていい。

「・・・お前に会ってから、少し変わったな。総悟は・・・」

(・・・変わった?)

どんな風に?
前からああじゃなかったのか?
聞こうと思ったら携帯が鳴り出し、タイミングを外してしまったけれど。


自分の所為で変わったというのだろうかと心が弾んだ。

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