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梅々

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執事

ゴッドチャイルドにカンタレラの文字を見っけて感動していました。カンタレラ聞いてから読むのは初めてなのです。カインがどれほどいいかというと堪らなくいいし執事のリフが半端なければ二人の醸す官能的でもあり神聖でもある雰囲気が素晴らしいのです。

カインは女装も似合うし。



最近沖田+ちび沖田ネタにはまってます。

公園で沖田は迷子の少年を見つけるのです。それが幼少時代まんまという。

沖田にお兄ちゃんやらせて土方が端からうぅんと唸りつつ見守っているといい。

「チビ総悟の親(暫定)は俺だ!」

みたいな。











では、夏だからたらたら書こう企画中編です。

土沖になるか沖土になるかオチが皆目見当つかないです。土沖かなぁ?
































それは一夏の記憶











かげろうゆらゆら夏のざわめき











 コンクリートに照り返す日があまりにも眩しくて、目が眩んだ。心頭滅却すれば顔まで猪木・・・じゃなくて、火もまた涼しというけれど、なら火の中で涼しげな顔して見せろよと言い出しっぺに思う。

つまり、黒いかっちりした隊服がいけない。仕事のこと考えれば、黒が妥当だというのは分かる。闇に紛れやすく血も目立ちにくい。だけど。今は討ち入りの最中でなければ白昼で、見廻りの最中で。この黒は浮くだけでなく暑苦しいだけだ。

 文句は顔にも口にも出さないけれど。



「沖田さん暑くないんですか」



「おまえ見てると暑い」



「ひどっ」



 覇気のない汗だくな山崎を一瞥する。よくよく考えると、山崎の方が俺より重ね着していないのだ。なので見ているだけで夏が嫌になりそうな表情を浮かべるべきなのは俺であっておまえじゃない。

 町中だから蝉の声は酷くない。武州にいた頃と比べて。

思いを馳せたら緑が見たくなった。優しい笑顔はもう届かないと知っているから、それはもう求めない。



「そんな暑いなら北極でも余所の星でも行きなせェ」



「いやそこまで・・・。屯所に帰れれば十分ですよ」



「・・・っつうわけで俺は先に帰るから。がんばれ山崎ィ!」



「えぇぇぇぇ!? そんなぁっ・・・!」



 にやり、笑いながら手を振り来た道を引き返していると情けない男の情けない悲鳴が耳に届いた。けれどそんなの当然の如く無視をして、目的地へ向かう。

 屯所ではなく、河原へ。

川沿いの砂利道はさっきまでの道よりも涼しく感じる。靴底に感じる刺激も疎らで、懐かしい。

夕闇とは程遠い空の下を歩き、目指していた竹林へと歩みを進める。深緑が繁るそこは風の抜ける音が心地好く耳に響き、好きだった。ジジジジジ、ミーンミーンミン、と蝉の大合唱が喧しいが、それだって。

 家の裏にも竹林があった。七夕前にはそこから適当なものを見繕ってきたりもした。家には父が昔作ったという竹馬もあって、近藤さんとよく遊んだりもした。

全ては思い出に過ぎなくて、現実で繰り返すことはできない。けれど、それは仕様のないことだから。



 ふと。

竹林の奥に何かが見えた。目を凝らすと白い壁の屋敷だと分かって、今まであんなものあったかと首を傾げる。

・・・行ってみるか。好奇心がぐんと芽を出して足が勝手に、土を踏み締めた。これが土方さんならきっと行かなかっただろう、なんて下らないことに頭を使いながら。近付くと案外その壁は白く、今まで見なかったのは出来たばかりだからじゃないかと思った。春に一度来たような気もするが、その時は注意して見る暇はなかったからそれくらいの頃に作っていたに違いない。

 白壁に沿って歩むと目前に門壁が見えてきた。つまりはこの竹林は庭で、しかも家の裏側にあるのか。じゃあ私有地に勝手に入って来たことになる。そんなこと気にするタマじゃないが。

門の細工、続いて玄関の細工をじっと見る。細部まで手が抜かれておらず、鶴の端麗な姿がそこにあることからそれなりの身分の者の家なのだろうとあたりをつけた。目利きはあまりしない方だから、詳しいことが分からなければ確実でもない。



「もし」



「・・・っ!!」



 そんな風に見ていたら突然背後から声がかかって、絶対に心臓が一センチは縮んだと思った。

恐る恐る、振り返ると、声の通りの若い女がいた。

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