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梅々

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半年ぶり!

昨日は忍者ツールのメンテナンスがあったので更新できませんでした。
表示はされてたのかな?
されてなかったのなら、わざわざお越しくださったのに申し訳ないです<(_ _;)>

昨日は九時半から人生初の絵チャをしました。
わーわー8(*^^*)8
にしても私は絵を描いてはいけないな!ということが分かりましたww
書いちゃいけないんです。下手なんだから自重して!

ということですね。



あと、昨日の銀魂。
外道丸と沖田は通ずる所があるなと思いました。
それを母に言ったら頷いてもらえたので良かったです、うん。

口調だけじゃなくて、あの猫っぽいところが←
というかあの味見の件は沖田に見えました。銀沖でちょっとこの陰陽師編を書きたいけどコミックス派の私にはきついです。
飄々としててすました顔で瞬殺、何もしてなくて考えてないように見えて実は。
一度認めた人には尽くします←

というようなところがやっぱ似てるなと。

それに赤いおめめに黒髪ぱっつん!
土方より好きかもしれない←





それでは、半年以上間が空いてしまいましたが、沖土新連載です!
レールもなければ終着駅もないので右往左往ぐだぐだ行くと思われます!
















袖振り合うも多生の縁、というけれども。
元来そんな不確かなもの信じてはいないしどうでもいい。

如何でも。





Tu me plais





仕事帰りの午後十時、煌めくネオンの中を足早に通りすぎ、自宅へと向かう。
餓鬼の頃から憧れていた警察官。晴れてそれになれてもう数年が経っている。給料がいい分やはり仕事も忙しくて、毎日毎日へとへとだ。だがまぁ辞めようとも思わないし、それを楽しんでもいるのだから天職だったのかもしれない。
そんなだからきらびやかなこの新宿を歩いていても、目につく賑やかな店に寄って帰ろうなんて気には更々ならなくて。
タクシーでも拾うか、そう思った途端肩がぶつかった。

「あ、悪ィ」

「いえ、こちらこそ・・・」

視界の隅に映る金色の髪は鮮やかな光に照らされている。眩しいな、目を細めたらそれが不自然に動いた。
気が付くと手が出ていて、地面に倒れるはずだったその男は俺の腕の中にいる。
無意識でこんなことをするから、上司の近藤さんに揶揄われるのだ。時に相手が女性だった場合、睨まれるのだけれど。

「おい、大丈夫か?」

「・・・ぅ、」

金色の頭は小さく上下したがそれっきり。自分で立つこともままならないのに何が大丈夫だ。
そこまで激しくぶつかったわけではないので俺の所為じゃない。だからと云って交番に突き出すにしても適当な理由はないし、病院に連れて行ってやれるほどお人好しでもなく。まして、見た目的には何の問題もないのだから連れて行った所で何も出来やしないのだ。

「・・・参ったな」

お人好しと称される俺は、見捨てることもできなくて。







帰ったらシャワーも後回しでまず寝ようと思っていたのに。ベッドを予想外の客人に占領されて眠れなくなった。ソファーだってあるのだが、環境や枕が変わると眠れないのだ、例えそれが自分の家のソファーだろうと。
だが今は、くたくたになるまで働きしかも疲れた体に鞭打って、(多分)成人男性を運んだ後だ。もしかしたらあまりにもな疲労に瞼はすんなり下りてくれるかもしれない。スーツを脱いでそのついでにシャワーも軽く浴びて、押入れの奥で眠っていた予備の掛け布団も引っ張り出し、ソファーに横になった。
明日は久々の非番だから目覚ましもかけずに瞼を閉じる。すると期待した通りに意識が重く落ちていき軈て、夢の世界の住人となった。





くじ引きでマヨ一年分を当てた。それが三等で一等ではないことに首を傾げたが、当たったという事実に素直に喜ぶことにした。
マヨ一年分。買うと馬鹿にならない金額だ。しかも大好物のマヨネーズ。柄にもなく頬の筋肉が弛緩するがそんなこと気にならないほど嬉しい。

「おめでとう、あんちゃん」

鉢巻きをしめ、くじ引きのテントの内側に立っていたおっさんが段ボール二箱を運んできてくれた。ありがといございます、返しながらも目はマヨが入っているだろう段ボールに釘付けだ。

「ほら、開けてみぃや」

エプロンのポケットからカッターが取り出される。残りは未だ奥にあっから、取ってくるな、言いながらおっさんは視界から消えた。
二箱じゃ足りない量のマヨ。一体何処に置こうかなんて贅沢な悩みすぎて手元が狂ってしまう。
興奮に指先を震わせながらも漸くガムテープが切れた。カッターを下に置き膝を地面に付け、微かに開いた段ボールに両手をかける。
そして、感動のご対面。

「マヨ・・・っ!」

「まよ・・・?」

バッと見ると暗闇の中に人の影がぼんやり写っていて体が跳ねた。その拍子に視界が反転して腰を強かにぶつかる。痛い。鈍痛が腰から伝わるが、そのお陰で目が覚めた。
あの素晴らしい出来事は夢だったらしい。折角なら段ボールの中で鎮座しているマヨネーズも見せてくれたらいいのに、夢は本当に良いところでぶっつりと切れるものだ。
鈍く痛む頭を抱えながらも上体を起こす。ソファーとテーブルの隙間に座る形になっていて、ああそういやソファーで寝たんだな、と記憶も鮮明になっていく。
ということは、さっき俺を覗き込んでいたのは。

「大丈夫ですかィ?」

「・・・ああ」

暗闇に溶け込まない明るい髪。だが先程までの下品な灯りがないからか、目障りには感じない。それよりも、幼いことに驚いた。否、幼いという表現はおかしい。俺と同年代だと思っていたがそれより若かったのだ。
抑、自分がこの青年に対して何故同年代だと思ったのか分からない。体もそこまでがっしりしていない、程よく筋肉はついているが細身だ。そして今、薄闇の中で漸くまともに顔を見たのだが、中々中性的で整った顔をしている。僅かに輪郭が丸みを帯びていて、もしかしたら、十代かもしれない。

「おまえこそ、具合は大丈夫なのか?」

「へ? ええ。三日間飲まず食わずでいたもんで。栄養失調ですかねェ。なにはともかく、ありがとうございやした」

ニッコリと笑った顔は綺麗なものだったが窶れていて。栄養失調というのは嘘ではないのだろうと分かった。
それにしても三日間何も食べてないなんてどんな生活をしていたんだと気になる。今のご時世そこまでひもじい生活を送っている人間は少ない。それに目の前の青年は窮乏に苦しんでいるようには見えないからそれはないだろう。
監禁されていたとか?
ふと浮かんだ考えに笑い出しそうになった。あり得ないことではないが監禁の被害者は大抵が女性で暴行目的だ。この青年には目立つ怪我も不審な様子もないし、それはないだろう。同性趣味の人間に監禁されたとしたら話は別だがそれならこんなに飄々していない。

「んじゃあお世話になりやした」

「え、」

「へ?」

コートは寝室の入り口にかけてあったから気付いたのだろう、両手でそれを抱えて一礼した彼に反射的に声を発していた。
驚いたのは相手も同じようで、目を真ん丸くしきょとんと首を傾げている。
赤の他人相手に何を。
もうここまでしただけで現代人の中では優しいの部類に入ってしまうだろうに、これ以上世話をするなんて慈善を通り越している。
偽善にも程があるというのに。

「こんな時間だ、朝までベッド使っていい」

また近藤さんにお人好しだとか何とか言われるだろうな、なんてことが頭を掠めた。

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