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梅々

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程良い距離

金曜に一仕事終わったんですが、よかれと思ってやったら裏目にでちゃってやっちまいました。
まぁしかたがない。
そしてリビングの床が抜けかけてるので、張り替えをすることになりました。なので部屋の片づけとかでとても疲れた………。




今日のお題は倦怠期!
でも倦怠期になっていない気がします。





畳に腹這いになってゲームに勤しんでいると、廊下を洗濯かごを抱えた山崎が通りすがった。
「ザキ」
「どうしました、沖田さん」
かごいっぱいの洗濯物はそれなりに重いはずだ。そして俺の用件は大したことがない上に山崎からしたら厄介なものが多いはず。けれどもわざわざ立ち止まって振り返る山崎は心底お人好しだと思う。
「明日非番だったよな? 夜ゲームしよ」
「俺はいいですけど……」
了承したがちらりと、山崎の視線が俺の後ろへいく。何の反応もないだろうことは重々承知しているので、心配症な山崎が可笑しくなる。
「じゃあ決まりな」
はい、と返事してから山崎は去っていく。なので俺もゲームに視線を戻す。
後ろには黙々と文机に向かう土方さん。
山崎は俺とこの人がおつき合いをしていると知っているから少し躊躇っていたのだろうけど、そんなこと考えなくていいのだ。
つきあった当初はそれこそ猿かと突っ込みたくなるほど毎晩のようにえろいことをしたけれど、今は全く。気持ちいいっちゃ気持ちいいけれど疲れるからあえてしたくないし、いまはそれよりもゲームをする方が楽しい。っていうか何でつきあってるんだろうと思うほど。
土方さんも土方さんで忙しそうにしているし、夜俺の部屋に来ることもないし。

そのまま大した会話もないまま夜になって、夕飯を食べて風呂に入ってから部屋を出た。
虫の声のする縁側をのんびり歩く。
暑さにため息をつきながら、少し髪でも切ろうかと思っていればくたびれた顔の土方さんが向こうから歩いてくる。これから風呂だろうかと思いながら見ていれば視線が交わった。
「お疲れさまでさァ」
そしたらなんだか愛おしくなってしまって、つい声をかけてしまった。
立ち止まった土方さんが、俺の髪を一房すくい耳にかける。やっぱりちょっと髪が伸びているのだろうか。
「労ってくれんの」
「まさか。これからゲームするんで」
「山崎とか」
「そうそう。んじゃあ、おやすみなせぇ」
「……明日寝坊しない程度にしとけよ」
言って歩き出した土方さんにへえへえと生返事をして、俺も山崎の部屋へ向かった。

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祝☆映画化

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