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梅々

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からおけー

今日もカラオケ行きましたー。わー。
四曲歌った。皆様美声ですからね。歌うのが憚れる?のです。聞くだけほんわかと癒されるみたいな。
いつか一人カラオケデビューしたいです。一人カラオケなんて惨めだと思っていた自分、悔い改めよ。一人なら恥ずかしがることないし間違っても大丈夫だし歌いまくりだし。練習しまくりだし変なことやったって何も言われないの!
・・・三月行きたいし四月の土沖オンリーにも行きたいし四月まで無理かな。パソコンの前で練習してよう。あ、家族で行けば金かからない!

まぁいいや。ホリック新巻良かったです。四月一日とかいてわたぬき!がツンデレまくってた。赤面×2かな。というか。四月一日・・・。
そろそろ終わってしまいそうです。その後Xだといいな。





では、精進したい感じで・・・なんだろこれは。シリアスと辛さ・・・というかディープブルーなイメージで書いてたはずが。
殺陣とか討ち入りとかちゃんばら頑張りたい!(>_<)














真実はこの腕に。





黒雲





寒いですねィ、隣から聞こえた声はこれっぽっちも寒そうなんかでは無く、抑揚が無かった。平坦過ぎる声に呆れることはない。いつもこうなのだから。
振り向けば相変わらずの無表情。すました顔とも受け取れる。ああそうだな。言葉を返せば簡単に、会話は終わり静寂が暗い夜を支配する。
感付かれたらしまいだ。
その時点で形勢が逆転する事例が多い。“負け”はあってはならぬのだ。
しんしんと無音を作り出す白雪。さくっ、と音がして左後ろに気配を感じた。

「予想通りです。納屋に大砲等火器がしまってあって、一階に三十人弱、二階に二十数人いるようです」

「さぁて、おっぱじめやすかィ」

「二番隊、三番隊は周り囲め。一番隊は俺と中だ。行くぞ!」

肺まで息を思いきり吸うと、喉がその冷たさに痛んだが、そんな些細なことに構ってはいられず走って屋内に突っ込む。蹴破った引き戸は大勢に踏まれ、硝子には皹が入る。
走って奥へと向かっていくと流石の姦しさに異変を察知したのか、襖が開き中から男が顔を出す。当然の反応で男は刀を抜きながら部屋から出で、真選組だ! と大きく叫んだ。
一人目はコイツか。
鞘を鳴らし刀を抜こうとするとヒラリ。黒いものが視界の隅ではためいた。
瞬き一つすると、先程の男は倒れていて、その前には総悟が立っていた。外で被っていた外套のフードは中途半端にずりさがっていて、灯りを浴びてきらりと色素の薄い髪が煌めく。
お前の担当じゃねぇってのに。呟きは聞く人が居らず曖昧に漂う。分担は半々に分かれて上が総悟、下は俺で率いると決めていた。行く道を塞いだから斬ったとかそんな理由だろう、いの一番で戦闘モードに入った総悟はもう屋敷奥の階段を上っている。
タタタッ、と階段から足音と呻く声が聞こえ、今日もまた、一人で片付ける気かもしれないと溜め息混じりに向かってきた男をなぎ払う。
あの強さは諸刃の剣だ。味方などいない、敵だけの中で最も強く、美しく人を殺める。だから俺以外とは組もうとしない。
だからといって、応援がいてもアイツは強いのだけれど。

ひとを信用しない代わりに、阿修羅の加護を得たのだ。

羨むべきか、哀れむべきか。

「死ねぇぇぇ!! 幕府の犬めっ!」

振り下ろされた太刀を両手使って受け止め振り払い、僅かに隙の出来た胴に横から斬りつける。
俺が入った部屋は当たりだったらしく、六人斬ったが未だ五人立ったまま俺を睨めつけてきている。

「よくもやってくれたなっ・・・!!」

「単体で来て敵うわけねぇって分かってんだろ。まとめて来いよ」

「ぬかせっ! 人斬りめがっ!!」

モノは違えど、やっていることは同じだろう。火薬使って一般市民巻き込むテロよりかはマシだと思うが。
なんて反論を聞くような奴らではない。
左右から同時に斬りかかられ、右の刀は刀で応えるが左は何もない。もらった、と若気けた男の手元を、横からおもいっきり蹴り飛ばす。
まとめて来い、と言ったのに、残り三人は正々堂々といこうと思っているのか構えたまま動かない。
それなら今は三人を放っておいて平気かと、右手に一旦強く力を込め男を押し、体勢を崩したところを袈裟斬りにする。
残り四人。さっさと終わらせ、余所の様子を確認しに行きたいのだが。
よろめいた左側の奴が構え直し、がむしゃらに刀を振り回してくる。キィン、キンと特有の音と共に手応えを感じる。相手をしている暇はないと、一歩退き、相手の刀が空を斬った後一太刀入れ、予想通り手出ししてこなかった三人の方を向く。

「・・・っ!?」

突然、背後から殺気を感じた。勿論、前方からも殺気を感じるがそれより強力なもので。
振り向いて、ああと納得。
総悟だった。
表情は常と変わらないが僅かに瞳孔が開いている。久々であろうと何であろうとみなぎる殺気。
仲間さえ恐れさせる阿修羅。

「未だちんたら遊んでるんで?」

「うるせぇよ」

言いながら傍観を止めた正面の男に斬りかかる。
呆気無く伏せた男を見下ろし隣を見れば、既に二人を斬り刀を清めていた。
力量の差はそこまではない筈。だが、感情次第で左右されるものだ。
今の俺の剣筋は、きっと濁っている。御隠居が居たなら重々叱られていることだろう。

「主犯だけは生かしといてやす。今頃原田辺りが面倒見てんじゃねぇですかィ」

「そうか。他は?」

「静かでしたからねィ、あんたがビリなんじゃ?」

「・・・そうか」

返り血一つ浴びていない隊長殿は、漆黒の外套を翻し、飽きたとでもいうようにゆったりとした足取りで歩いていく。
飽きっぽい、気分屋、反抗的等、短所を上げれば山の如し。剣の腕と容貌ぐらいしか長所が見当たらないコイツのどこが。

「ほら、行きやすよ」

「・・・。ああ」

部屋の入口で振り返り、剣呑とした空気を隠さず冷たい笑みを浮かべる。
闘争本能をかきたてる微笑にぞくりと背筋を何かが駆け抜けた。

深々と降り積もる雪のように、小さな感動が蓄積されて。

「・・・頭濡れんぞ」

「どうせ風呂入るからいいんでさァ。・・・冷てぇなぁ、やっぱ。こんな風に、」

「え?」

黒い布を幾重にも重ねたような空を見上げ、総悟は何かを呟いたのだけれど。
それは、耳に届くことはなく散った。

―――――雪のように、お前が冷たく薄っぺらい人間だったなら。
こんな感情、抱きはしなかっただろうに。

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