頓に

なんか意欲的に地味な更新をしている最近。萌が飽和状態だからですかね。

ギリシャで大規模な山火事があったそうで。大丈夫かなぁ・・・。





では突発的な感じ。性欲処理ってゆわしたかっただけかもしんない。 

言わずもがな、ってことですかね。





縁は異なもの味なもの





たった一言に触発されて、屯所内探し回ってトイレ出てきたとこ捕まえて、くち
づけたら肩を掴んで離された。
拒絶。顔から視線を離さずにいると怪訝を通り越して嫌そうで、それがトイレの
後だからとかいう次元じゃなかったから、ああと途方に暮れた。
生まれてはじめて、自分からしたキスだというのに。そんな顔されたら今すぐ自
分の唇を拭いたくなる。

「俺はやっぱアンタの性欲処理ですか」

「―――」

拭いながら口をついた言葉はあまりにも冷たく刺々しくて、いたたまれなさにも
う一度、触れ合わせてみた。
今度は何もされなくて、腑に落ちないながらも満足はしたので唇を離した。いら
えがないのは肯定と受け取って、用も済んだし背を向けた。
もう土方には用がなくて山崎に所用がある。というのに腕を掴まれた。誰、だな
んて一人しかいない。

「何ですかィ」

「部屋来い」

「なんで」

「言わなくても分かるだろ」

「ああ、性欲処理？」

言うと周りの温度が一度下がったような錯覚がした。目付きが険しい、顔も険し
い、腕が痛い。
事実でしょう、言うと無理矢理に連行された。
低気圧が俺のすぐそばに、なんてふざけて考えていると選択籠を抱えた山崎と擦
れ違った。

「死ね山崎」

「・・・沖田隊長が悪いんでしょ」

「山崎、副長室に人寄せんな分かったか」

「はいっ！」

あまりの人相に慣れている筈の山崎までもが真っ青になった。指差してにやにや
笑っていると土方に頭を叩かれてムッとする。
ザッと障子が開いて中に放られる。尻餅ついた俺に、乱雑に障子を閉じた土方は
冷たい一瞥を寄越した。

「おまえが悪い」

「俺は、初めてあんたにヤられた時抵抗も何もしなかった」

「・・・だから」

「なのになんであんたは嫌そうな顔したんで」

「吃驚したんだよ」

「嘘だ」

少し雰囲気が穏和になって、土方は俺の真ん前にヤンキー座りして見下ろす。対
した俺は放られたままで、この体勢は気に食わないと体勢を直そうとしたら畳に
押し倒された。
そのまま俺がしたのとは違う、大人のキスをされて煙草の苦味が口内に広がった
。

「おまえ、マジで死んでくれ」

「あんたが死ね」

「・・・処理の為なんかに面倒なおまえを相手にするか」

「でも孕まないし、楽でしょう？」

「もう本当バカな。くたばれ」

「面倒なのもバカなのも、あんたですぜ」

だから苛苛する、と続けたら痛そうな顔をした。
でもこれは何よりも本当のことなのだ。何されてもいいと思ってしまう自分にヤ
られるたび苛苛するし、そうさせる土方にも苛苛する。
思考が夜のものになっていって、理性が触れられたところから奪われていくよう
だ。

「俺にメロメロ、ですねィ」

「自分で言うなよ」

「ん、っ・・・」

複雑なものが入り交じった微笑を浮かべた顔にときめきかけた自分の痛々しさを
十分分かっていて、そんな俺にメロメロらしい土方の痛々しさも十分承知。
痛み分けで指差して笑えないのが悔しくて、脇目も振らず俺を貪る土方の耳裏を
思いっきり引っ掻いた。






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突発的です。沖田は直接的物言いをするのかしないのか・・・。どっちもおいし
いので今回は言わせてみた。

山崎はなんて言ったのだろう。