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梅々

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九州も海綺麗ですよね

今日ぱそこん壊れたかと思いました。否、壊したかと。びびった。真面目にびびりました。電源つけっぱなしで放置プレイしてたらぱそこんがつかなくなりました。ぱんなこった!と父に電話して、帰ってきてからいろいろいじってもらったら直りました。よかった。教訓はぱそこんをつけっぱなしにしない!





それではでずにーらんどネタ。絶賛スランプです。





















そういうわけで、傍にいましょう?





あー楽しかった。
総悟がそういって大きく伸びる。暖かい日差しを和らげるパラソルの下でのんびりと昼食をとりながら、パレードが始まるのを待っている。入場まで30分は楽に待った。入場券買うのでさえそんなで、午前中は二つしか乗れなかった。
どうしても俺が乗りたかったスペースマウンテンと、総悟が乗りたがったイッツ・ア・スモールワールド。スペースマウンテンがジェットコースターだと総悟は知らなかったらしくて、俺の腕にぎゅううっとしがみつきキャーキャー悲鳴を上げているのがとてもかわいかった。決してこれは口に出せない、言ったら多分、殺されるから。降りた後瞳が潤んでいてキスしたい衝動に歯を食いしばったのは良い思い出になるのだろうか。
イッツ・ア・スモールワールドは微かな記憶に残っている通りにファンシーだった。周りは家族連ればかりだというのに、野郎二人がそこに馴染めるかと思ったが姉との思い出があるらしく、反対はできなかった。
一人で乗ったら怖そうですよねィ。その言葉に想像してみると確かに怖くて、なんともいえなくなった。

「ポップコーンうまいでさ」

「高いよな、それ」

ケースが無ければワンコイン、だが季節などで柄の変わるケースをつけると札が飛ぶ。ま、割り切ってはいるが。のんびりと人混みを眺めていると、音楽が聞こえてきた。スタッフが、通り道の上に立ち振り付けを愛想よく指導し始める。さすがにこれはないなと俺は黙って眺める。けれど向かいの総悟は熱心にやっていて頬が緩んだ。
年の差はそこまでないのに、どうしてこうも違うのか。それは見た目的なものも関係するだろうし育ちだとかもあるのだろう。むかつくこともあるけれどそうゆうの引っ括めて好きだなんて、まさしく不治の病だ。
名前を呼んで此方を向かせ、チュロスの欠片がついた口元に、掠めるようなキスをする。途端に総悟は目元を染めて、バカと唇を尖らせた。

「・・・誰か見てたらどうすんの」

「皆振り付けしか見てねぇから安心しな」

「んなこと言うけど、」

「あ、ほら来た」

言い返すこともせず直ぐ様総悟は指差したほうを向いた。大きくなる音楽、姿を見せ始めたパレードに総悟は携帯を構えて見入る。
見知ったキャラクターが手を振っている。それらの車の間で作品をイメージした衣装を着てダンサーが揃ったダンスを披露しているのだが、キレのある動きを笑顔で踊っているのは中々大変だろうにそれを微塵も見せないのがプロだなと感心した。
純粋に綺麗だとかかっこいいだとか思えないのは昔からだ、仕方ない。

「あ、ミッキー出てきやしたぜ!」

「すげーな」

総悟の口から「ミッキー」なんて単語を今まで聞いたことがなくて、新鮮だなぁとコーヒーを飲みながら思った。
久々にこうして、のんびりとできた。昨日から片時も離れていなくて、とても満たされていると感じる。総悟が俺と同じ大学に進学してくれれば、一緒に住めるからもっと傍にいられるだろうけれど。総悟の口から未来の話を聞いたことは一度もない。

「さて。ピーターパン行きやしょ」

「・・・ファンタジー好きなのな、おまえ」

「お化け屋敷も好きですぜ」

パレードも終わり、早く、とポップコーンを抱えて総悟は立ち上がる。デートらしいデートは初めてなのかもしれないと思い至って、白く細い指に指を絡める。この人混みに場所なら、誰も見てはいないだろう。だからいつもより大胆に。
一時間待ち、とスタッフは言っていたが、あっという間に列は進んで、俺たちが乗る番になる。イッツ・ア・スモールワールドのゴンドラ版という解釈で多分、間違いはないだろう。
誘ったのは自分だけれど、つくづくアトラクションに興味のないことを目の当たりにして、子どもじゃなくなったんだなと思い知った。
それらよりも、喜ぶ総悟が見たくて来ただなんて。

「土方さん、どうしたんで?」

「なにがだよ?」

「さっきからずっとむっつりしてまさァ。楽しくねぇの?」

それはキスを堪えるのが精一杯だから。
なんて言えなかったけれど察したらしい総悟が猫のように目を細め笑った。

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