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梅々

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エアコンと銀さんに鳥肌たった。

今日の銀魂にやられっぱなしでした。
もう、銀さんなんであんなにいい言葉を言うんだろ。かっこいいよ空知先生。なんであんなに普段グダグダなのにいざという時は決めれるんだろ。流石だよ銀さん。神楽に倒されたときのまた子が綺麗だったけど、その後の展開に全て持ってかれました。愛とか絆とかさ、そういうものは余計なものじゃないんだよ、やっぱ。そりゃ、時偶煩わしくなることもあるかもしれない。けど、生きる為には、人が人らしくあるためには必要なものなんだよ。だから、そう簡単には捨てれないんだよ。大切だから。
「次会ったときは容赦しない」って銀さん達言ってたけどさ、よっぽどの覚悟が必要だよ。嫌いだけど大事な仲間だからこそ、の覚悟ですよ。


・・・見ましたか?銀魂ゲームのコマーシャル。衝撃を受けた。土方の台詞、こないだ小説で書いたのと似てた。
「俺がお前を守る」
だっけ?わたしの小説では
「俺がお前の幸せを守ってやるよ」
だったけど。皆同じことを考えるんだね土沖だね。

という流れで土沖。













「土方さん土方さん」 

「あんだよ」 

呼び掛けられ、顔を上げると思ったよりも至近距離に総悟の顔があり、照れ臭いような変な感じがして。総悟の後ろの、黒板にピントを合わせた。 

頬杖ついて此方見てたのは視線でわかってた。けれど、可愛らしく両手で頬杖ついて、しかも身を乗り出すようにしてるとは思ってなかった。本当、勘弁して欲しい。俺が必死に理性保っているのをわかれってんだ。 

土方がそんな事を考えているとは知らない沖田は、いつもと変わらぬ表情で口を開いた。 

「男が好き、ってほんとう?」 

「・・・へ?」 

突然投げつけられたストレート豪速球に不覚にも間抜けな声を出してしまった。俺は別に男が好きなワケじゃあない。総悟が好きなだけで。それなりに女からもてていたし。その証拠に何人もの彼女がいた。・・・それも過去の話だが。 

「ンな訳ねぇだろ」 

「ですよねェ」 

「・・・誰が言ってたんだ?そんな事」 

「山崎が」 

後でボコボコにのしてやろう、と固く胸に誓い再び日誌にペンを走らせる。それを、用件が済んだはずだが総悟はじぃっ、と見つめている。 

そろそろ見てるだけというのも飽きたのだろう。カタンと椅子を引き、立ち上がった。 

「俺アンタの事好きだったのになァ・・・残念でさァ」 

ペタペタ足音たてて廊下へと立ち去る後ろ姿を凝視する。ちょっと待て。いま何つった?好き?しかも過去形?冗談に思えない口調だったしもしかしてもしかするとそうなのか? 

立った拍子に椅子が派手な音をたてて床に倒れる。けどそんな事は視界に少し入った程度でどうでもいいことだ。 


今の俺には。 


「ちょっ・・・!総悟!!」 

廊下を出たら、ちょうど振り返った総悟と目が合った。やかましい、とかそんな風しか思っていないのだろう。きっと。 

「どうかしやしたか?」 

「あのな、俺も・・・」 

「沖田さん」 

一生一代の大告白、を途中で遮ったのはジミーのくせにでしゃばる山崎で。台詞を遮ったのはわざとだとわかるぐらい、黒く微笑んでいた。 

「山崎・・・」 

「やっぱ、俺の勝ちだったでしょう?」 

「あぁ。・・・約束通り諦めまさァ」 

突如始まった二人だけの会話に嫉妬するとともに違和感を感じる。なんで総悟はこんなにおとなしいのだろう。沈んでいる、というか憂いを帯ているというか。 

「何の話してんだよ、お前ら」 

「知りたいですか?土方さん」 

たかが山崎のくせして、嘲笑を浮かべている。何コイツ。何で今日に限ってこざかしいんだ?上から物見てんだ? 

「沖田さんと賭けをしたんです。沖田さんの質問に、土方さんが頷いたら、沖田さんにも可能性はある。だから俺が沖田さんの事を諦めるけど、土方さんが首を横に振ったら沖田さんは諦めるしかない。だから、かわりに俺と付き合ってもらうと」 

「ハァァァァァ!?」 

普通そんな賭けしない。いつも山崎と賭けしてパシリに使っているのは知ってたけど、色恋沙汰まで賭けの対象にするとは思いもしなかった。 

「いつも勝ってるし、今回も勝つと思ったんですがねィ・・・」 

「やるときはやるんですよ、俺だって」 

・・・てかあんな聞き方されたら俺の場合絶対首を振る。それをわかっててやらしたんだろう、山崎は。 

「さぁ、沖田さん」 

天使のような笑みを浮かべ、山崎は両手を広げた。そんな山崎に向け、一歩一歩沖田は歩み寄る。 

止めなければ。総悟が向かうべきは俺だ。 

「・・・待て」 

「・・・?」 

言葉こそ発しなかったものの呆然と俺を見つめている総悟を、優しく、抱き締めた。ビクッと体がこわばったが、それも一瞬のこと。 

「俺のだ。気安く触んな、山崎」 

「え・・・」 

「・・・なら最初からそういえばいいんですがね」 

全く、素直じゃないな。やれやれと言った風に続けられた言葉に、生まれつきそうなんだから仕方がないだろうと思う。誰も好き好んでこんな性格になったんじゃない。 

「フー・・・。邪魔ものは退散しますよ」 

「おう。散れ。」 

シッシと片手で追い払う前に山崎は歩き出した。 

ハッと溜め息をつき、沖田は肩をすくめ口を開く。そして抱き締めている土方の手に、自分のそれを重ねた。 

「・・・本当アンタも、」 

「天邪鬼だな」 

言葉を繋いでやると顔だけ此方に振り向かせニコリと総悟は笑った。 

「アンタは、俺のモノですからねィ?その逆はありえやせんから。土方さんは、俺の奴隷。わかってやすよね?」 

「・・・俺にとってのお前は何な訳?」 

「女王様」 

「そうかよ・・・」

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