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梅々

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かなりやばい・・・?

土方誕生日ネタ思い付いたんですがドSを書けなくて悩んでます。う~ん・・・。
土方は絶対鬼畜にしたい。沖田もドSにしたい。
けど書けるかな・・・。

今日、“おなじ”を“うなじ”と読み間違えて軽く凹みました。こないだは“ランダム”と“ガンダム”を読み間違えたな・・・。
ガンダム三話、昨日見ました。ロックオンは兄貴だね。ティエリアと刹那はツンツンしてて可愛いし、アレルヤもツンツンしてる。打ち解けてない感が初々しくていいです。
あとLOVELESSもやばかったです。何でピアッサーで耳に穴を開けるだけなのにあんなヤらしくなるのだろう・・・。草灯のヤらしさが半端ない。封真と被るけどSとMの違いがあるんですよね~。





さて、それでは百人一首。
アダルティー目指して沈没?

















唇も

髪も

眼差しも

骨の髄まで愛してる





愛の犠牲





チリリーンと風鈴の音が障子越しに聞こえてくる。そこそこ強風なのか間隙なくそれは鳴り響いているが、煩わしくないのが不思議だ。その音と重なり、等間隔で落ちる水の音が和やかな気持ちを作り出す。
暗闇の中、行灯の灯りに照らされた寝顔が幼く、その寝顔を眺めていると後悔と優越を同時に抱いてしまう。
もう何度も何度も、「これっきりにしよう」と決めた筈なのに。
ズルズルと、この関係は益々深くなっている。泥沼に填るという言葉の通りに。

「ぅ・・・ん・・・・・・」

総悟が寝返りをうつと、色素の薄い髪がしなやかに重力に従い落ちる。その所為で露になった項の白さに眩暈を覚える。
罪深い程貪欲に、あの体を抱いたというのにまだ飽き足らないらしい。肌に撒き散らした赤い痕がぼんやりと視界に写る。
もっと前に出会っていたら、もっと早く総悟が産まれていたなら。こんな風に後悔せずにすんだというのに。


『あんたが・・・先生? なんか笑えまさァね』

神様の悪戯に大義名分を与えた物が運命というのだ、絶対。教員免許をとって一番最初に赴任した学校が総悟の通っている高校だとはどれ程の確率で有り得ることなのか是非知りたい。
何年か会っていなかった想い人との偶然の再会。出来ることならあの時に戻って、こうはなるなよと言ってきたい。そんなこと出来ないと分かっているから言っているに違いないのだが。
健やかに美しく成長していた彼は、背丈こそ変わっていたが内面はあまり変わってはいなかった。

その所為で増長した、想い。

「・・・咽痛ェ」

「そりゃ、あんな喘ぎゃあな」

いつの間にか目覚めたのか、血よりも深い赤の双眼がじぃっと天井を見つめていた。
三連休を利用した三泊四日の温泉旅行。「これで本当に終りだ」と心に決めての計画だったというのに。
浴衣を羽織り、気だるげに総悟は隣へと歩み寄り、座る。半端に空いてる距離が何故だか妙に腹立たしい。
─────自分から離れて行こうとしているくせに、何を馬鹿なことを。

戯れで手を伸ばしたのがいけなかったのか。後先考えず求めたのが間違いだったのか。
行灯の影がたゆたう猫毛を指で掬い徒に指先を滑らせる。はらりはらりと灯りに煌めき落ちるそれは思いの外綺麗だった。

もっともっと、自分の知らない相手のことを知って、離れていた年月を埋めるように寄り添い合って─────。
刹那で画いた未来予想に苦笑する。俺達の関係は、三日先までしかない。後はただの“教師”と“生徒”に戻るだけ。少しの間でも初恋が実ったのだ、それだけで満足して断ち切るべきなのだ。
しかしそれができない。
溺れてしまう。

「明日はそこら辺歩きてぇですねィ、二人で」

「・・・そうするか。この時期は椿が綺麗だっつうしな」

学校終わってから急いで支度して此方へ向かい、宿に着いて風呂入って、夕飯食べてからずっと肌を重ね合っていたし、夕方に到着したからパンフレットの写真でしかこの辺りを見ていない。あの写真通りだと中々見応えのある景色を目にすることが出来そうだ。
トン、と頭を肩にすり寄せ腕を絡めてくる、甘えるような仕草にドキリとし、自然とニヤける口許から煙草を灰皿へと捨てる。

「明日は手ェ繋いで歩けやすね」

「手ェ繋いだこと無かったっけか」

「あるわけねぇだろィ。あんたいつもいつも嫌がってばかりだった・・・」

この一年のことを遥か昔を回想するような口調で言う総悟を不振に思い見ると揺るぎなくどこまでも真っ直ぐな瞳が此方を見上げていた。
その眼差しに俺は弱い。
大人の建前を見透かすような瞳が、弱い俺を駄目にする。

「─────別れる気なんだろィ」

確信に満ちた、揺らぐ心の脆さを隠す声。
言葉がでない。
咽の奥に言葉が張り付いているかのように、何も言えない。
漸く口をついて出た声は何があったんだって程かすれていた。

「・・・誰、と」

「俺と。だってあんた奥さんと別れる気ィねぇだろィ」

「・・・いつから」

「始めっからいつかは終わるって思ってやしたよ。あんたには奥さんいるし先生だし、何より男同士ですからねィ、当然の結末でさァ」

総悟の言う通り、“別れる”のは当然の結末なのだ。それなのに、終末を先伸ばしにしている。

けれど、おかしい。
誰よりも好いている人間と何故別れなければならないのだ? 体裁気にして、そこまで好きでもない女との関係を気にして。
何よりも、誰よりも大切なのは総悟なのに。
教師と生徒だからなんだというのだ、性別なんて、くそくらえ。

─────別れたくない、他の誰にも、総悟をやりたくない。

「どうするべきだと思う、お前は」

「別れるべきだろィ。あんたは頭も良くて全うな人間なんだから」

「正論だな」

「そこ認めやすかねィ、フツー」

緊張の糸が少しほどけ、小さく総悟が笑う。
手放したくない、傍らにずっといて欲しい。
体裁なんか、もう。君への想いを咎めるものなんてない。

「卒業したら、俺ン家来いよ」

「は?」

「あいつとは別れっから」

「はぁ? ちょっ、え、何? 話いつのまにどうなった? え?」

「覚悟しとけ。手放す気なんざねぇんだから」

「・・・それならあんたも覚悟しとくべきですぜ。独占欲の塊ですからねィ、俺は」

白く触り心地の良い頬を両手で包み、優しく口付ける。じきに余裕なんて無くなるだろう、その前に出来る限り優しくしてやりたい。

「・・・あんたもう、俺の虜ですねィ」

「悔しいぐれぇな」

そりゃあ良かった。嬉しそうな呟きは合わせた唇に溶けて消えた。





#85
よもすがら 物思ふころは 明けやらで
閨のひまさへ つれなかりけり

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