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梅々

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時間と文章力が欲しい。

漸く出来た~!土沖。また新たにネタが浮かんだよ~。とか言う前に続きかかなきゃ。
すみませんね、最近更新停滞してて。色々忙しくて。
でも頑張ります!一人でも此処へ来てくださる方がいる限り。

というわけで、頑張って大人の階段のぼってます。もしかしたら長編になりそうな土沖。し始めてる、そんな感じ。後編で初の本格的な・・・。になりそう。

私本番かけないって!










誘おう。 

君を、深い欲望の渦へ。 






純白の蓮を咲かせよう 






「土方さん」 

いつもより控え目に入室してきた総悟の姿に、目を見張った。 

山崎か誰かにやってもらったらしく、総悟は薄く化粧をしていた。頬紅を薄く塗り、真っ赤な紅をさしている。着物は黒地に蝶と蓮をあしらった金紗織の小紋で、たしか、山崎が潜入捜査の際一度だけ着ていた気がするが――――――比類がないくらい、総悟のほうが似合っている。 


ただでさえ、姉にそっくりなのだ。 

こんな格好をしていると―――――ますますミツバに面影が似てきた、と思わずにはいられない。 


「ん?どうした」 

「その・・・姉上の変わり、してやりやしょうかィ?」 

突然発せられた言葉に、土方の頭は一時停止した。 


かわり、って、何をするつもりなんだ?意味を、わかって言ったのだろうか・・・。誰か・・山崎とかの入れ知恵、ではなさそうだが。 


――――――俺が何を望むか、わかってるのか? 


「は・・・?」 

「・・・冗談で・・っ!」 

俺の反応を勘違いしたのか、それともただ単に恥ずかしくなったのか、総悟は耳まで赤く染め、部屋を出ようとした。裾の蝶が艶やかに舞っている。 

気付けば、その蝶に、その後ろ姿に誘われるように立ち上がり、抱き締めた。 

思っていたより、とても細い。腕だって、女みたく、とまではいかないが真撰組随一の腕を持つ、という肩書きが嘘のような細さだ。 


鼻を掠める百蓮の芳香りが、今夜の色っぽい雰囲気と相まって総悟にとてもよく似合っている。 


存在自体が、甘い、媚薬のようだ。 


「土・・・っ?」 

「何すんのか、わかってんのか?」 

びくっ、と肩が震えた。ふわりと、また香水の香りが空を舞う。 

「・・・ちょっと、山崎が化粧してくれたから・・からかいに来ただけでさァ」 

きっと、鏡を見て呆然としたのだろう。哀しくなるぐらい、亡き姉に似ている、生き写しのようだと。そこで――――――何かを思い、此処に来たのだろう。決してからかう、などの軽い気持ちではなく。 

「そうか。でも、俺は本気に取ったからな」 

「え・・・?」 

手首を掴み、此方に向かせると、思った通り、驚いて呆然としている。そんな顔まで似ているような気がするのは、やはり兄弟だからだろうか。それとも・・・? 

「土方・・さん?」 

「武士に二言はないよな?」 

「えっ?まぁ・・」 

そわそわと忙しなく目を彷徨わせる姿がいつもの偉そうな、“弱さ”を見せない総悟とは全く対照的で、調子が狂う。――いや、抱き締めた時点で狂っていたのだろう。 


―――――抱きたい、と胸が疼いたのだから。 


「じゃあ、いいんだろう?」 

「で・・でも」 

言いながら先程、総悟が来る前にひいた布団の上へと連れていき、軽く肩をついた。 

「・・・あっ・・!」 

すると、普段着慣れていないからか、存外易々と尻餅をついた。その拍子に、裾が乱れ白い足が露になった。どうすれば、そんなに綺麗に育つのだろう。中身はどす黒いのだが。 

舐めるような視線で漸く気付いたのか、耳まで赤くし裾を直して、睨みあげてきた。 


そんな姿がまたそそる。 


「土方さん・・?冗談、ですよねィ?」 

震えるその声に誘われるようにしゃがみ込み、唇を合わせた。 

「・・やっ・・・!冗談だろ?土方さんっ!」 

パシン、と綺麗な音が部屋に響いた。頬が、脈に共鳴し疼く。 

手を出した事に自分でも驚いたのか、総悟はひどく弱々しい表情をし、衿をぎゅっと握りしめている。そんな姿が、俺の“理性”という名の枷を外していることに気付きもせず。 

「俺はな、冗談がきれぇなんだよ」 

そんなこと、総悟も承知の上だ。長年傍にいるのだから、分かり切っている。だけど、冗談だと信じたい、ありえない。夢、幻のような事だ。だが、後退しようとする自分の膝の上に乗っているのは紛れもなく土方なのだ。 

「土方っ・・・」 

泣きそうな顔の総悟にまた口付けた。唇をついばみ、舌を這わせると、ふっ、と総悟が自分の体を支えていた腕の力が緩み、布団に二人して倒れこんだ。それと同時に、舌を差し込む。口内を、弄ぶ。 

「ふぁっ・・・んっ・・・」 

背に、腕が回ってきた。縋るようにシャツを掴んでくる。 


壊したい程、かわいらしい。 


「あっ・・・」 

くちゅ、といやらしい音をたてて唇を離すと、総悟は切なげな声とともにシャツを掴む手に力を込めた。 

まるで、やめないで、と哀願するかのように。 

「なぁ、していいんだよな?総悟」 

わざと耳元に息が吹きかかるように囁くと、足が、腰に擦り寄ってきた。 

「・・や・・めて・・・」 

・・・やっぱり、体は正直だ。口ではああ言っているが、足は、体は素直に求めてきている。 

天の邪鬼なとこがまた可愛いんだけど。 

「じゃあ止めてやろっか」 

「やめて・・くだせぇ」 

強情すぎねぇか?いくらなんでも。ここいらで求めてきてくれると嬉しいんだけど。 

「いいんだな?」 

キスをした際にはだけたらしい裾の中に手を入れ、つつ、と太股を撫でると堪らなさそうに息を詰めた。 

・・感度が、いいんじゃねぇ?キスしただけで結構感じてるようだったし。 

試しに首筋に舌を這わせてみたら、コク、と喉が震えた。思った通り、感じやすいらしい。 

「・・まじ、やめなせぇ・・ってば」 

押し返そう、とする腕には、全く力が入っていない。まだ、なんにもしてないのに。 

「なぁ、二言はねぇんだろ?」 

「・・・ねぇけど・・でもっ・・あっ」 

耳たぶを舐めると、明らかに甘い声が上がった。もう、やめる、なんて出来ないのだろう。――――勿論、俺もだけど。 

「・・・もう抵抗なんてしねぇよな?」 

「・・・しまさぁ」 

頬を染め、甘い吐息をはきながらも、未だに反抗する姿に、此方が堪えきれなくなっている。余裕なんて、とっくに無いのだが。 

「ムリなんじゃねぇ?感じやすい総悟君には」 

「なに言って・・・」 

「まぁ、お前が言いだしたんだから、責任転嫁さえしなきゃいいんだけどよ」 

会話を切り上げ、合わせの中へ手を忍ばせた。 





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