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梅々

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努力はみのる

ハッピーバースデー総悟!!

はい、てなわけでやって参りました。我等がサディスティック星の王子の誕生日が。

いや、この文面でひいたりしないよね??お願いだからひかないで。

・・・結局小説終わりませんでした(泣)じゃなくてすみません。最近謝ってばっかいるのは気の所為?表だけかな?あのね、終わらす気はありました。でも片付けろって言われました。それほど、部屋が汚いんです。だから掃除してたんですの。だから・・・前半だけアップします。



・・・だったけど一時間かけて終わらせたぜぃ!誰か誉めて。・・・でももしかしてこれ当たり前のこと?























「悪ィ・・・」 

久々に、心の底から謝った。それほど、悪い事をしたと思ってる。もしかしたら傷付けてしまうかもしれない。・・・そこまで、総悟にとって俺が大事かはわからないけれど。 

「・・・別に」 

表情の無い顔、硝子玉のような瞳に傷付けた、と思った。それが錯覚ならばいいのに。 









星の産まれる日










体に振動を感じて瞼を飽けると、見慣れた地下鉄の中だった。あと一駅で目的地に着くらしく、寝てた事に気付いた。

『頑張りなせェ』

朝来たメールを読み返す。こんなメール送ってきた事なんて無かったから、応援されているのに逆に、今すぐ総悟の元へと戻りたくなる。たかが試験、恋人の誕生日に比べりゃ軽いものなのだが、その軽いものを取ってしまうのが俺なんだ。いつも傍に居るのが当たり前だから、どうしても。 

「次は~」 

車内アナウンスが聞こえるとともに、立ち上がった。さっさと終わらせて、早く帰ろう。途中でケーキを買って行ってもいい。花束、なんてものもいいかもしれない。
そんなもので機嫌を直すとは思わないけど。



**



インターホンを押そうと伸ばしていた手を、あと少しで押す、というところで止めた。そのまま、立ち尽くす。花束買おうか迷ったけど、結局当たり前だけど花束は買わずに、ケーキだけ買った。買ったからどうこうなる、ってもんじゃないが。意を決し、インターホンを押した。 

「へい」 

数秒後ガチャ、とドアが開いた。ドアの隙間から覗いた薄茶の髪は、紛れもなく総悟のもので、ごくりと唾を飲む。 

「あ、土方さん」 

いつも通りの無機質な声に安堵すべきか、悔いるべきか判断がつかない。そういえば、今日は家に一人きりだと詰まんなさそうに言っていた。俺だったら一人だと喜ぶのに、やはり総悟はどこか変わっている。 

「・・・悪かったな」 

「え?・・・あぁ、今日のことですかィ?別に全然平気でさァ。それよか、プレゼントが欲しい」 

手を引かれ、玄関へ入る。戸がパタリと閉じるとともに、口付けられる。 

「・・・ほらよ」 

「なんでィ。ケーキだけなんですかィ?折角駅ビルとかあんのに・・・。しけてんなァ」 

「うるせぇよ!そのケーキ高かったんだぞ!?どっかのメーカー品らしくてっ!!」 

「あ、そ」 

「それに、いい思いさせてやる自信もあるし?」 

「うっわ~。親父くせぇ」 

「じゃあケーキやんねぇぞ」 

「ハイハイ」 

ケーキの箱だけ手に持ち、総悟はリビングへと消えた。その後を追い、リビングへ行きかけたが総悟の部屋へと方向を変えた。 


「紅茶、入れときやしたぜ」 

「あいよ」 

小さな折り畳み式のテーブルを部屋の中心に置き、ケーキや紅茶を並べる。それだけでテーブルの上には他に何も置けなくなる。宿題するのもきつそうなサイズのテーブルなんて、どこにも売ってなさそうだが現に此処にある。
前に、どこで勉強してんだ?ってきいたら適当に、その辺寝転がって。と返され、少し悩んだ覚えがある。テーブルの上をポテチ等に占領させるのではなく、ノートとかをテーブルに置き、ポテチ等を下に置けばいいのにと。でも、総悟のことだからけっとばしたりしてしまうだろう。 

「甘いだろ、ケーキ」 

「えぇ。土方さんにしてはいい選択でさァ。・・・マヨネーズかけてねぇし、珍しく」 

口の端についたクリームを指で絡めとってやると、ギュッと抱きつかれる。たまにする、こういう仕草に柄にもなくときめいてしまう。惚れた弱み、とかではなくて。
ふわり、と漂う匂いが、いつもと違った。甘い香りじゃなくて、塩素系の、プールのような。 

「プール入ったのか?」 

「えぇ。暇だったから学校のプールに。銀八先生も入ってやしたよ。あの人ァ、本当何するかわかりやせんね」 

フフ、と笑いを孕んだ声に嫉妬した。あてつけか、と問うよりも先に、万年床に押し倒していた。 

「・・・嫉妬したんで?」 

「あぁ」 

正直に答えると、総悟は満面の笑みを浮かべた。いつもの裏があるようなものではなく、心から嬉しそうに。 

「行った甲斐がありまさァ。アンタが妬くなんて滅多にありやせんしねェ」 

「んなこたァねェよ。しょっちゅう妬いてる。お前が俺以外の誰かと話してんの見るだけで、いつも」 

「・・・嬉しいことこの上ないですねィ」 

どこまでドS思考なのか、たまったもんじゃない。
そう事思うのに、火傷するのがわかっているのに、俺は総悟から離れられない。 

「土方さん、早くシてくだせェよ」 

じっとしている俺に焦れたのか、足を絡ませ、総悟は布越しに熱をすりよせてくる。まだ何もしてないはずなのに、総悟のソレは少し固くなっていた。 

「・・・たまにはいいんじゃね?お前から、ってのも」 

「俺の誕生日ですぜ?とことん奉仕してもらわなきゃ、おかしくねぇですかィ?」 

それもそうだ、と思い、総悟のシャツの釦を一つづつ外していく。が、思いの外焦れったくて結局二つしか外さないまま、胸元にキスを降らせていく。 

「っ・・・明日、アンタとプール、行きたかったのに」 

「室内でも運動出来んだろ。しようぜ、俺と二人で」 

「・・・変態」 

絡む舌に身を委ね、沖田は目を瞑った。







土方が少し指を動かすたびに、グチュ、グチュ、と耳を塞ぎたくなる水音が響く。土方にも当然聞こえてる、と思うと、とても恥ずかしいのだが、体は逆に、歓喜の叫びをあげる。快楽が全てを支配していく。
それも、土方が教えた事だった。 

「・・・っ焦らす、な・・・ア、ッン・・・じか・・・ん」 

指だけでは物足りない―――――そんなこと、ソコを触っているのだからわかっているだろうに、土方は卑猥な音を部屋に響かせながら、沖田の体を弄ぶ。 

「まだ平気だろ?」 

フルフルと頭を振っているのは快感故か、それとも言葉の代わりか。意味を捉えかねていると、沖田は嬌声の合間に呟いた。 

「ああ・・・来てっ・・・ひじかたさ・・・ふっあァ、ん・・・お願い・・・」 

涙を溢し、哀願する表情が可愛いくて。もっと焦らしたいとも思ったが、誕生日なんだし、自分もそろそろいっぱいいっぱいだし、ということもあり、今まで散々なぶっていたすぼまりの周りに、硬く熱くなった肉棒を這わす。 

「んっ・・・俺ン中で・・・死、ね・・・ひじかた、」 

ビクンビクン体を震わせ悪態をつく姿は加虐心をおおいに奮わせるが、本人は強がって、まだ余裕のフリをしたいのだろう。さっきみたく、素直に誘えばいいものを。 

「挿れっぞ」 

「ん・・・」 

ギュッと背に腕が回されたのを境に、グッと腰を引き寄せ、奥まで挿し入れる。苦しそうにうめくのはその一瞬だけで、再び突けばすぐに甘い声に変わる。ヤらしい体になったと心底思う。素からヤらしかったけれど、磨きをかけて、もっと。 

「アッ、あぁん・・・っく・・・も、ヤァ・・・・・・」 

律動に合わせて漏れる声も色っぽくかすれ、次第に言葉がつむげなくっていく。うわ言のように俺の名を呼ぶしか。 

「ひぁ、ん、っあ・・・ひじ、かたさ・・・ん」 

「・・・っイクか?」 

「ん、うん、っしょ、に・・・あっ、ンァ」 

「・・・じゃ、少し我慢しろな」 

塵程にしか残っていない余裕を総動員し笑いかけると、総悟は満足そうに笑み、背に抱きつく力を強めた。
そして、二人同時に欲望をはき散らした。







「なん、でだろ・・・」 

情事の余韻が残っている、かすれた声がまったりとした空間を漂う。 

「何がだ?」 

「いつもと同じなのに・・・いつもよか気持ちよかった」 

なんで、と顔だけ向けられ、返答に困り頭を撫でる。 

「・・・今日は特別だからじゃねぇか?」 

「特別、ですかィ?」 

「あぁ。年に一度の誕生日だからじゃね?」 

「・・・でも、少なすぎやしやせんか?プレゼント」 

「え、」 

腕の中を見ると、猫のように総悟は微笑んだ。いつもみたく、裏に何かありそうな笑顔で、鎖骨の窪みに口付け、上目づかいに見つめてくる。 

「・・・まだまだ時間はありやすぜ」 

「・・・明日学校だぞ。休む気か?」 

「まさか。俺ァそこまで弱くありやせん。土方さんみたくねィ」 

「上等だコラ」 

両手をシーツに縫いとめキスをすると、嬉しそうに舌を絡ませもっと、もっととせがんでくる。
いつまでも残って欲しいと願いながら、胸に所有印をつけていった。

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