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梅々

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今日見損ねた。仮面ライダーだよ仮面ライダー。なんか仮面ライダーっていうと古臭いね。仮面ライダー(しつこい)。
何故か封神がきた。ブームだよ、ブーム。中国マフィアの頭を描こうとしたら封真になって、それに神威を描いたらブームがやってきた。封真って描きづらい。神威は描きやすいのに。大体、受けは描きやすいけど攻めは描きづらい。土沖然り、銀沖、高沖、春勘など。小説も同じですよ。ってか春勘のイラスト&封神の小説を書いたことはないけど。
吸血鬼ネタ書きたい。


それでは昨日言ってた土沖。














心なんてなければいい。
そんなものがあるから人は、情に絆される。愚かだと自分で分かっていても、心というものを、自分を偽ることはできないから。
どんなに惨めであろうとも、人は本能に忠実だ。





破滅への足跡





「っああ!!!!」
ぐっ、と襞を押し分け奥深くに触れるものの熱さと感触に、今まで必死に押し殺していた声が出てしまった。悔しさと体を這う指への嫌悪感に、シーツを強く握る。
背後で、鼻で笑ったような小さな笑い声がした。背骨に沿って愛撫する舌の感触が、俺を乱すものの感触と酷似していて卑猥さに体が震える。
「・・・っし、ね・・・はやくっ・・・!!」
解放されたい。この人から。俺は早く普通の男子高校生になりたいのに、この男がいる限りそれは儚い幻想でしかない。

「・・・一緒に死ぬっつうなら、いいぜ」

「え・・・?」
律動の合間に発せられた一言に、シーツを掴んでいた指先の力がゆるむ。

そんな切り返し、初めてだ。いつになく弱々しい。
思えば、玄関で抱き締められたことに始まり優しくしてきたり謝られたり、異常だ。何かあったと考えるのが妥当だが、その肝心な何かはわからない。彼女と何かあったのか、それとも仕事でのことなのか。

─────知らないことだらけだ。

それでもただ一つはっきりしてるのは、俺が来る前に彼女と会っていたということ。
いつの日かかいだ、香水の匂いが土方さんからしている。
「余計なことは考えんな。俺のことだけ考えろよ、総悟」
「やなこった・・・っ」
乱れる吐息が腹立たしい。
いいようにされて、悦ぶこの体が恨めしい。
感情が、渦巻く。触られたくない、それなのに呆気なく体は土方さんを受け入れ、従順に一つになろうと異物をねだる。嫌だという心と理性は朦朧とする意識の中、消えていく。これはこの男の計算通りなんだろう。
俺の全てが狂っていく。

「総悟・・・っ!」

中で弾ける感覚に、俺のも欲を吐き散らす。下腹を汚す感触が気持ち悪い。
余韻なんて色っぽいもの、持ち合わせていないから、息が整うと同時に、風呂へ向かおうと起き上がる。
「何処行くんだ?」
「気持ち悪いんで風呂へ」
「・・・入れてやるよ」
立ち上がろうとすると腕を掴まれ、後ろから抱き締められる。
本当は嫌だけど、此処で断ったら貰える金額が大分変わる。それは流石にきついから、文句を言わないで従う。
「・・・一人で入りてぇならいいけどよ」
「・・・」
おやまぁ俺に選択権を与えるなんて。
驚きの連続だったせいか、もう困惑はしない。何かあったな、という直感は確信に変わったけれど。
「それなら、一人で」
「ん。わかった」
ちゅっと首筋を強く吸われる。痕になるのは経験から知っていて、憂鬱な気持ちになる。明日は確か体育は無かったからまだマシだがそれでも際どいところにつけられると友達とふざけてる最中に見られそうになって怖い。
ただでさえ、『キスしてくれ』とか言ってくる奴が居るんだ、キスマークを見られたら今度は何を言ってくるかわからない。
そんなことを、この人が気にするはずもないけど。







風呂から出ると洗面所にシルクみたいな肌触りが柔らかいシャツと下着が置いてあったけれど、ズボンがない。制服は、と思うが先程置いた場所にはないし、洗面所を探しても見付からない。
渋々出されていたものだけを身に纏い、リビングへと向かう。
「土方さん、ズボンは?」
仕事か何かしてたのか、机に向かっていた。
声に振り返った土方さんの視線が、下半身に向けられてる気がして、シャツの裾を軽く下へ引っ張る。それでも、下着が隠れるぐらいの長さにしかならない。
「お前が着て来た服、今洗濯してっから。暫くそのままで待ってろ」
明らかに笑いを含んだ声に心内で罵倒する。変態スケベオヤジ。性格ブス。馬鹿。死ね。他に何かあったっけ。とにかく思い付く限りの罵りの言葉を浴びせる。勿論口には出さずに。
睨みながら立っていると、不意に手首を掴まれ、強引に口付けられた。
角度を変えて、俺の全てを溶かそうとするように。
「んぁっ・・・ふっ、ん・・・」
いつのまにか足の上に座らせられていて、尻に硬いものが触れる。
さっきしたばかりなのに。
また抱かれたらどうしよう。明日絶対学校に行けなくなる。
「ん・・・っぁ」
漸く離れた唇が、耳元を撫でる。身をよじってもそれは、相も変わらず敏感なそこを執拗に這う。
「・・・やめなせぇ」
調子が狂う。優しくなんてされたくない。愛撫や前戯なんて必要ないのに。
「総悟」
耳元で低く響く声は優しく名前を呼ぶ。いつだって土方さんは俺を、色のこもった声で俺を呼ぶ。
それがこの人と俺との関係性。
欲を満たすだけの存在。
彼女には勿論内緒の。
「・・・一緒に、京都へ行かないか?」
「えっ・・・?」
突然の言葉に、頭がついていかない俺の頬をそっと土方さんは撫でた。

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