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梅々

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今年のセンターは易しい・・・だと?

有言実行。今日は頑張った!
土方が、妻に先立たれ、その忘れ形見である沖田と共に暮らすことになった古典文学的な話とか面白そうです。忘れ形見って基本子どもですよね。・・・弟の立場のままがいい。
あと、ざくろのほおずき、ぼんぼりとあのこの三人を土方、沖田、ミツバさんでパロしたい。沖田とミツバさんが双子で!





それではひめはじめネタ続きです。やっと年を越す・・・!
次ぐらいで終わるはずてす。
背後注意ですよ!

















俺だけが持つ権利だった

今日までは

明日にはこの手を羽ばたく





シンデレラデー





 ぺろり、最後に唇を舐めてから離すと沖田は、ん、と小さく鳴き睫毛を震わせた。今にも崩れ落ちそうな沖田の腰を片手で抱きながら、再び唇を重ねる。背に回された手が縋るように上着を掴み、土方が上顎を舐めれば吐息と共に官能を漏らす。
 片手は沖田を抱き止めたまま、背中をまさぐり、尻を揉む。嫌だと逃げる動きが誘っているようにしか思えず、土方は沖田を壁に押し付けた。

「ん、ふぅ・・・っ、ヤ、布団にっ・・・」

「悪いが無理だ」

「あっ、ん! やめっ、外に、声・・・ぁっ、ぁあ!」
 ベストを開きシャツを捲り、沖田の白い肌を剥き出しにし、胸を彩る実にかぶりつく。土方がきつく吸ってはれろぉっと舐め、噛んで揺さぶる程にその実は膨らみ、沖田の声も高く、色を帯びる。胸の愛撫と平行しズボンの上から沖田の花芯を撫で擦る。身を捩る様が土方をも高め、余裕を奪った。
 沖田から誘ってきたのは初めてだ。だから余計に理性がきかない。
 恥ずかしげに土方の髪を掴み快楽に胸を上下させる様も、押し殺しながらも時折漏れる切なげな声も、余すところなく記憶して、この身に焼き付けたい。できることなら、他人がこの体に触れないよう守りたい。誰にも見せたくないのだ。艶やかな、彼の姿を。

「総悟・・・っ」

「ぁあっ、んな、にっ・・・したら、っもう・・・、」

 息も絶え絶えな沖田の花芯を晒し、口に含む。啜ってもまた溢れ出す蜜の味は極上で、喉を鳴らし舐め啜れば沖田は腰を突きだしそれを喜んだ。
 眦に涙を蓄え、羞恥と悦楽の合間に揺蕩う姿は艶麗で、土方が菊門を解すように撫でながら双珠をあやし根本まで花芯を頬張り、軽く歯を立てた。

「ひぁっ、あぁ・・・!!」

 指の背を噛み声を堪えようとしながらも沖田は土方の口内に白濁を散らした。達するその表情を盗み見た土方は余裕を感じられない性急な手付きで菊門を解していく。早く入れたい、その一心で。口に含んだ沖田の精と自身の唾液で、急いてはいても丹念に馴染ませ指を差し入れる。
 身動いだ沖田が、頼りなく土方を呼んだ。その声は明らかに先を強請るもので、土方を強く誘惑する。だが誘惑に負けたら、負担がかかるのは沖田だ。土方に及ぶものならば理性など既に、必要はない。
 だから、土方は沖田が焦れ、腰が抜けるぐらいに解してやる。これがただ体だけの行為ではないと示すため。沖田に通じているかは分からないが、少なくとも此方の気持ちは、惜しみ無く全てが彼に向かっている。沖田を愛で、求められ、与えてやる。それがどれだけ胸を熱くするか。

「っも、ひじかたさん・・・!」

「我慢できねぇか?」

「ん、っはやく・・・くだせぇ・・・・・・」

 潤み、宝石のように煌めく瞳を向けて沖田はこくりと頷き、土方の頬に両手を添える。余裕がないからのその行動がどのように移るのか分かっていないのか。俺だけを知っていればいい、という土方の細やかな願いは難しそうだ、無意識でこれだけ男をその気にさせられるのだから。
 立ち上がり、膝裏を掴み沖田の足を上げ、昂りを蠱惑な花弁にあてる。期待するようなまろやかな吐息を溢して、沖田は土方の背にしがみつく。しがみつき再度、はやく、と強請る。おねだりの上手さは猫そのものだ。気分屋で、好奇心旺盛なところも。
 だけれど、沖田は猫のフリをした犬だと土方は思う。のらりくらりしながらも、最後には必ず帰ってくる。近藤の、元へ。沖田が我々の知らないところで死ぬなんて、きっと沖田自身にも想像がつかないに違いない。それは、土方の希望でしかないということもあり得るが。
 滑らかな額に唇を寄せ、動くぞと小さく土方が囁けば、沖田は土方の背に回した腕の力を強めた。それを合図に腰を進めていく。

「んっ、ぁあ・・・! っひ、アンタ、っむだに・・・でか、っあ!」

「悪かったな」

「っやぁ! あ! ひぁんっ!」

 誉め言葉なのか文句なのか分からない無駄口にお答えし、土方は七割ほど入った自身を一気に突き入れ、そのまま腰をギリギリまで引き抜き最奥を穿つ。色好い反応を返しながらも、沖田はきっと睨んで、ふ、と口角を上げる。
 だからその顔止めろ、心中で苦々しく呟き唇を塞いでやる。激しく舌を絡め、この上なく密着し、土方はもし触れた部分からすぅっと溶け合っていったならなどと愚かしい想像をしてみる。ほしいとは思っている。けれどそれは、一つになりたいだとかではない。

「今日が終わるまでは、・・・俺だけのもんだよな?」

 快楽に幾筋も涙を流す沖田が、囀りながらも土方に視線を向けた。切実な色を含んでいたかもしれない、沖田の、半ばとろけながらも柔らかい眼差しを見返しながら少し後悔をした。未練が視線からじわじわと沖田に伝わるような感覚に、視線から逃げようと首筋に吸い付く。ついでに息をする間もなく悦楽を与え、きつく抱き締める。
 すると、沖田はくすりと、土方の耳元で笑った。

「・・・アンタ、っだけのもんでさ、んっ」

「っ、」

 上擦った声でそう伝える沖田に、気持ちが声になりかけて土方は歯を食い縛る。腹に力を入れ、ひくりひくり、性器にねっとりと絡み付く幾重もの花弁の中、土方は欲を放った。同時に沖田も啜り泣くようにしながら絶頂を迎える。
 かくりと糸が切れたように脱力した沖田の体を繋がったまま抱き止め、涙の筋を舐める。これだけで済ます気は土方にはない。最後の最後、年が明ける瞬間まで愛でていたい。妖艶な、愛しいものを。

「・・・布団、運んでやるよ」

「ん・・・、離さねぇで、くだせぇ・・・」

 こんなにも愛しいのに、手放さすときはもうすぐそこに迫っている。
 そんな事実は見えないフリをした。

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