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梅々

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のらりくらり

好きなサイト様が縮小するってぇぇぇぇ(>_<)

私の補給元がァァァァ!!

どうもこんばんわ。咳払いのしすぎで喉が痛い早良です。淡が絡んでて苦しいです。
さて、今朝友人とメールしてたら、「もう明日だね~」的なね、タイムアップ的なこと言われたんで確認したら、私の夏休みは明日までではなく今日まででしたorz
一日ってでかい。
しかも、明日は一時間行ったら帰ってこれるわけさ。
一応夏休みは来週の火曜までだけど実質的には明日からなわけでいっぺん責任者拷問にかけませう的な、モヤモヤが。畜生。
なので此方帰ってきてから初のサイト巡りして、バイオハザードⅢ見てハムナプトラⅡ見てました。
だって涙が出ちゃう。夏休み短すぎるんだもん。

で、その悲しさ等をまぎらわすためが土沖熱がたかぶったというか来年四月オンリーですってキャホー!!!!行きたいな・・・。悲しみからとき離してくれ。フリーダムだよフリーダム! ・・・そりゃ土沖友達いないけどさ。
あと、清原選手が引退とか見てたら野球ねたを進めたくなったし、機械人形ネタもそうだ京都へ行こうで終わってる援交ネタも沖土連載もかきたくなった。

あ、夏の企画今日で終りってことですね。だって私の夏はもう・・・。





それでは夏の中編終了! この話では未だ七月だよ!
羨ましいね★















仕方ないよ、そうなるようにできてたんだ、きっと。
そう言って笑った笑顔が思いの外眩しくて。

数えて二回目のノックダウン。





憂鬱な月を手に入れて





初めて好き嫌いを意識したのは自我が芽生えた頃のことだろうか。その時篩にかけられて、残った者を選んで、付き合って、また篩にかけて・・・を繰り返して今まで人間関係を構築してきたわけだ。
最初から今まで、捨てきれずに残ったもの。
果たして、そいつに向けていると当てはめた“好き”の種類は現状と合っているのだろうか。


―――――アンタってさ、姉上のこと好きでしょ

―――――ハァ? ばっかじゃねぇのっ。そ、そんなわけ・・・。

蝉の合唱の中ふーん、と姉のおさがりのキャミソールとキュロットを着た沖田は興味なさげに呟く。
麦わら帽子を被り直し砂を掘り始めた少年を見つめて、土方は初めて沖田をどう思っているか意識した。
ミツバは憧れだった。自分家の姉とは雲泥の差で、大和撫子そのものだとずっと、あんな人をお嫁さんにしたいと思っていた。
けど。

―――――総悟、こっち向いて

ファーストキスを奪われた沖田の顔が予想外の愛しさで。
なんで、忘れていたのだろう。あんな衝撃的なことを、夢に見るまで。


そんな濃い夢を見たからか、目覚めは悪くない。
昨日あんな失態を犯したというのに。
失態。そう、昨日までの自分にとっては失態だ。だが今日の自分にとっては何よりも勇気のいる言葉を言ったわけで。

“・・・あんた俺のこと好きなんで?”

どんな気持ちで、そんなこと問うたのか分からないけれど。

(餓鬼の頃から好きだったんだ、・・・・・・気付かなかっただけで)

ずっと友情だと思っていたのに今更それは恋なんですと言われても。

「戸惑う、よな・・・」

「友達だと思ってたのに、って?」

「そう・・・・・・ってえぇぇぇ!?」

独り言に返事を寄越され瞑っていた目をバッと開く。視界に沖田が映り驚いて、口をパクパクさせていると沖田はベッドに寄りかかったまま首を傾げ笑う。
悪戯が成功したと嬉しそうに目を細める沖田は、きまぐれな猫のようだ。
というか、どうして此処に。
土方が上半身を起こすと窓の外は夕陽に染められていた。

「・・・無断で上がってんじゃねぇよ」

「お姉さんから許可得やした。・・・それに、約束の時間」

言われて枕元に置いていた携帯を見る。
花火へ行こうという話になって約束をしたのは昨日の祭りの帰りでのこと。花火! 花火! と騒ぐ二人の代わりに待ち合わせ場所と時間を決めたはいいけれど。
決めた本人が遅刻しかけてどうする。・・・いや、別に楽しみにしているわけではないけれど。
鶴の一声ならぬ沖田の一声。感謝すべきと言えど、驚かされたのだ、素直に感謝は出来ない。

「ヤベッ・・・寝過ぎた」

「感謝しなせぇよ、俺に」

「・・・・・・ありがとな。これでいいんだろ」

いいとも悪いとも言わず沖田は曖昧な表情をし、姉に煎れて貰ったであろうジュースを飲む。
携帯、財布をポケットに入れ寝癖がないかチェックしてから部屋を出る。
どうやら姉は出掛けているらしい。リビングも何処も電気がついていないし、エアコンも消してあり蒸し暑い。
後から降りてきた沖田がグラスを流台に置く。手慣れた仕草でそれを濯ぎ軽く洗う仕草を見ていると一緒に暮らしているような、有り得ない錯覚を抱く。

(有り得ない。・・・有り得なさ過ぎる)

「行くぞ」

「へいへい」



**



「たぁまや~!!」

「うっせぇな」

出店で買った烏龍茶を飲んでいると嫌がらせかと思う程耳元で沖田が叫んだ。土方の方が斜め後ろに座っているというのに、手がこんでいるというか。バーン、ドン、と大きな花の音のお陰で周りで見ている人に迷惑をかけなかったようだが。
近藤さんさえ居れば、もうちょっとおとなしかったのに。先程電話がきて、風邪ひいちまって今年は行けねぇやと悔しさを押し殺した鼻声で言っていた。
二人っきり、なんて危ない。
今日一日でかなり思考がおかしくなったのだ、危ないのなんのって。
初めから楽しむつもりは無かったが花火どころではない。
夜風が沖田の髪を揺らして、露になる項だとか。楽しそうに緩んだ、唇だとか。
彼女のことだってこんなマジマジ見つめたことがない。
重症だ、これは。

「―――――土方さん」

「あ~?」

花火を見つめたまま応えると沖田がもう一度土方さん、と呼んだ。仕方なしにそちらを向くと真摯な双眼に射抜かれた。
徐に近付いてきて、息がかかる程傍で囁かれる。

「俺は、アンタが好きです」

「・・・・・・」

何も言わずにいると、微笑を浮かべ沖田は元の位置へ戻った。ゆっくりと、ゆっくりと。

「アンタが俺にキスしたときから、ずっと。・・・呪いがかかったみたいに」

「・・・」

呪い、って。そんなに嫌なのか。
魔法とか言って欲しいが沖田にそんな風に言われたら逆に気持ち悪い。

―――――キス、したときから・・・なんて、芽生えたタイミングは一緒だったのに、気付くのに時差がありすぎるらしい。だから鈍いと言われるのか。

「覚えてないし、俺のことどうとも思ってないだろうけど」

「・・・それは違ェよ」

「え?」

「今日まで忘れてた、けど・・・思い出したし、お前にキスした理由だってよ、」

好きだったから。
なんて、沖田相手に恥ずかしすぎる。言えない。
だけどここまで言ったらニュアンスで汲み取ってくれるはずだと信じて。

「・・・・・・・・・土方さんっ!!」

「ぉわっ・・・!!」

沈黙の間中祈っていると不意に、抱きつかれた。
勢い余って後ろへと倒れる。
後ろには誰もいなかったらしい、良かった。じゃなく、と柄にもなく混乱する。
抱き締めたい衝動が、沸々と。
抑制されていた分余計、暴走気味になっている自分が嫌だ。余裕なんて全くない。

「・・・このまま絞め殺してぇぐらい、アンタが愛しいよ」

「それは勘弁な、総悟」

「仕方ねぇなァ」

どうせ誰も、花火に夢中なんだしと少し大胆に、沖田を抱き締め返すと満足そうに総悟は瞼を閉じた。

「    」

ドーン、と花火の音に消えるよう囁いた言葉に、沖田は微かに笑んだように見えた。
 

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