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梅々

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今だけの遊戯

静かに雨が降る中、澄んだ歌声が響く、部屋。
土方は己の為だけの歌声に恍惚とする。

「お前の声は本当に綺麗だな、総悟」

「褒めてもらえて光栄でさァ」

クスクスと笑う沖田からフワリ。漂ってくる甘い芳香りに切なさにも似た愛を覚える。
再び最近流行っている歌手の歌を歌い出した沖田に後ろからぎゅうっと抱きつく。
鼻孔を満たすこの芳香は、沖田が自分のモノではない証。
悪戯な言葉を紡ぐ唇も眼差しも、天使のような歌声も何一つ、自分のモノではない。

「土方さん、擽ってぇよ」

「いいから、黙っとけ」

「でも、・・・・・・もう帰んなきゃ、旦那に怒られる」

雨足が弱まった窓の外を眺め、沖田は悲しそうな色を滲ませ呟く。
頭では離さなければならないと分かっていても、手が、離れない。力が強くなる。

嗚呼もっと、早くに出会っていたのなら。





昨日言ってたネタ。
沖田は銀さんに拾われて、「俺の店で歌う?」とか言われて歌うようになった。拾ってくれた恩とかも感じてたから自分で出来ることはしなきゃ、と思ってて、でもそれを実行しない。銀さんも世話するの楽しそうだし、まぁいいやと現状維持。拾われたのは高校生ぐらいがいい。家族と死別して何も無くなった沖田に手をさしのべた銀さんは、道端に蹲っていた沖田に昔の自分を見たんだとおもう。
ある日、過去にうなされる沖田に「お前はもうひとりじゃねぇんだよ」って銀さんが優しく沖田の体を拓いていって、その行為に愛情を感じた沖田は益々頑張って歌うようになるのです。
そんなある日。出張で来た土方はたまたま偶然その店に行きます。そして、天使の歌声に出会い、仕事だけだった彼の世界に何かが芽生える。





なんて話、私が書くより誰かが書いた方が面白いと思います。

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祝☆映画化

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