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梅々

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俺には無理だった。

00凄かった。よかった、ハッピーエンドで終わって。
でも続くなんて。





では、23000打ありがとう!な仏英普。・・・駄目だ、うまくいかなかった。
こんなんでごめんなさい、りと!





















ミカエルの嘲笑





春眠暁を覚えず―――――つまり、春は心地が良くて寝過ぎてしまうんです。

いつだか日本が言った言葉が頭の中をぐるぐる回る。俺はそこまで寝汚くないぞ、多分。とその時返した気がする。
でも、昨日いつもより早めに寝たのに、一度目が覚めても未だこうぐだぐだしているし、瞼は重くて開かないし、つまり俺は寝汚い? それとも春だからなのか。
とりあえずどうやって起きるか。寝返りをうつと何かに触れた。
温かく、柔らかい。

「えっ・・・?」

「やっと起きたか」

「・・・え? フラン・・・ス・・・・・・?」

驚きで眠気は霧消して、ばっと瞼を開ければ朝だろうと夜だろうと変わらないふざけた顔。気付けば布団も、俺のじゃなく甘い匂いがする。
昨日は普通に自分の部屋の自分のベッドで寝た。なのに、なんでフランスの家で寝てるんだ、俺。

「・・・メシ食うか? 腹減ってるだろ?」

「それよか、状況を説明・・・」

目を擦ろうと手を上げると重くって、しかもじゃら、と可笑しな音がした。思わず、手首を凝視する、と。
手錠。しかも鎖付き。重みのある鎖は枕元に繋がれていて、自由が利かないようになっている。片手は自由なのが幸い・・・なのだろうか?
寝惚けてるから許容範囲が広い気がする。

「なんで、だ・・・?」

「逃げられたらつまらないからだろ。そんぐらい分かれよ」

ったく、頭使えよな、と微笑をむけられるが、なんだ。俺が悪いのか。違うだろう。
全ての元凶は目の前でニヨニヨ笑う男であって、俺は被害者なのに。これは誘拐、監禁になるのか? とにかく立派な犯罪だ。

「警察呼ぶぞ」

「残念。俺の家には野暮な警察なんかいないの。本当に素直じゃないな、お前」

「うっせ、・・・っん!」

反論しようとしたら唇を塞がれた。余裕そうに笑むフランシスの顔が視界いっぱいにうつり、思考が停止する。
ちゅっちゅっ、とあやすようなキスの嵐に文句を言う気も失せる。
ああもう畜生と妥協してみせれば、言葉に出さなくても直ぐに分かって、フランスは俺の上に覆い被さった。
すると。

「・・・プロイセン?」

フランスの背後ですやすやと眠っていたのは、よくお前と似てるよなと言われるプロイセン。
なんで。
何も知らずのうのうと寝てるのが羨ましくて羨ましくて、愛撫もそっちのけでじぃっと見ていると急に首筋に甘噛みされた。

「っぁん・・・!」

「余裕ないくせに余裕な面しちゃって」

「ひ、ぁっ!」

きゅっ、と握り込まれた自身に高い声が漏れる。隣は未だ起きる様子がないけれど、このままじゃ時間の問題だ。
だから、声を押さえようとしているのにフランスは手の内のものを柔く揉みしだく。

「っァ、んっ、・・・っは、ぁ・・・・・・ゃめ、ッ」

「体だけは素直なんだけどな・・・」

「~~っ!! はな、せっ・・・ぁあっ!」

目を強く瞑り刺激を堪えると、生理的な涙が目の縁に溜まり、頬を流れ落ちた。それをキスで拭いながら、フランスは俺のパジャマの前を開き、空いてる手を這わす。
未だ日が昇っている時間帯なのに、しかも隣に人がいるのに。なんでフランスは平気な顔でいつもみたく触れてくるんだ。
恥ずかしくて嫌なのに、確実に体は得た快楽を蓄積して爆ぜる直前で。
縋るように背を掴めば、とても優しい笑顔。

「イきたいか?」

「はっ、ぁっ・・・も、フランスっ・・・!!」

コクコク頷くと胸の飾りを口に含まれて、舌の上でころころ転がされる。
これは、そう易々とイかせてやらないという意思表示。
俺は何か悪いこと、した? なんとか頭使ってみるけれど、理不尽でしかないと思う。
下も全部脱がされて、直に触れられ弾けそうになる度きゅっと押さえつけられる。

「ャだ、っぁあ!! ッかせ、っふ、ア!」

「も少し我慢できるだろ?」

いつもはねだればイかせてくれるのに。
悦楽は溜まりに溜まって痛いぐらいでぼろぼろ情けないほどに涙が出る。どうすればいいか分からなくて、ただひたすら名前を呼ぶ。

「フラ、ンス・・・っ! っねがい、フラ・・・っスぅ!!」

「ほらー、お兄さんの言うことちゃんときくのー」

「あっ、あぁん!!」

裏筋を引っ掛かれて腰が跳ねる。ついでに声も跳ねて、プロイセンの肩がぴくりと揺れた。
ハッと気付く。体を渦巻く快感に忘れていたけれど、隣で眠っている存在がいた。緊張に萎縮した体を優しく愛撫しながら、フランスは耳を擽る。

「ほら、起きちまうぜ? どーすんの。恥ずかしい姿見せる?」

「ぃやっ・・・、ゅるしてっ! っあぁ、ひっ・・・ぃああぁぁ!!」

より多くの羞恥を与えながら、フランスはぐりぐり先端を嬲る。
解放を求めていた自身は呆気なく弾けて、フランスの手と自分の腹部をしとどに濡らしてしまう。
甘い脱力感にはぁと息を吐くと、顔中に口付けられた。
心地よさにもっととせがむとぽんぽんと頭を撫でられる。

「見られてるけど」

「え・・・」

「・・・」

横を見ればばっちり絡まる視線。
プロイセンも俺に劣らず赤い顔をしていて、ばっちり見られたのだと分かる。
どこから、とか聞くまでもない。言いたいことが有りすぎて、口をパクパク開閉するだけで終わってしまう。
そんな風に呆けている俺らを見てフッとフランスは笑った。

「・・・さて、と。ここから本番な?」







ちょっと休憩、言ってあいつは部屋を出ていったのに、何で真面目に言い付けを守っているのか。
答えは簡単過ぎて、詰られたって反論できない。
甘ったるい声と、厭らしい水の音と。部屋に充満する空気が変な気分にさせる。未だ昼だというのに。

「アッ、はんん・・・っふ、」

「んんっ、ぁん・・・・・・!」

ぐち、っと手の中のものを強く擦ればとろりと蜜が零れて、それを塗りつけるようにすれば自分のも、同じようにされて腰が跳ねる。
フランスより反応が良くて、感じてくれているのが分かるから嬉しくて、執拗に攻め立てていると、後ろから胸の膨らみを摘ままれた。

「ひぁぁっ!!」

「っあぁ!」

「あれ、驚かした? 悪い悪い、熱心にしてたからつい・・・」

摘ままれた拍子にプロイセンのものをきゅっと握ってしまったらしく、体に液体がかかる。
フランスの手で包まれて、きゅっ、きゅと強弱つけて揉まれると何も考えられなくなって、その上プロイセンに自身を愛撫されているからくったりと体の力が抜ける。
後ろのフランスによりかってべったり濡れた手で縋る。

「あぁん、っあぁ・・・やっ、また出るっ・・・!」

「じゃあ、プロイセンも良くしてやんなきゃ、な?」

「っにして、ッぁん・・・!」

パッと手を離され強く背を押される。いきなりのことで俯せに倒れると蕾にひんやりした液体が触れ、塗りつけられた。ぎゅっと瞼を握って侵入してくる刺激に堪えようと身構えるけれどいつまでたっても指は入って来なくて。
チラリと後ろを窺うとするりと割れ目を撫でられゾクゾク背が粟立つけれど。
望んでいるのはそんなのじゃない。

「解してる間、プロイセンきもちよくしててやんな」

「さっき、俺のがきもちよくしてやったろ?」

ふざけんなバカ、とは流石に言えない。俺も同じだけれど達する直前に手を離されるのはとても辛いから。
でも俺のほうが恥ずかしいところばかり見られているからせめて。おもいっきりイかせてやると密かに決めて、はむ、と蜜を垂れ流す花芯を含む。

「ひぁ・・・っは、ぁっ・・・」

「んん、っふぅ、んっ」

「・・・あー、眺め最高だな・・・」

くにっと指が入ってきて、くるくると中をかき混ぜる。事前に塗りつけられたローションのお陰で痛みはなくて、ただむず痒い。
それに意識を持っていかれたままじゃまた同じことの繰り返しだと咥えたものをちゅっと吸って、ぺろりと舐める。上目にどんな顔をしているか見れば唇を薄く開いて、紅潮した頬にはらはら涙を流して吐息を溢していてとても官能的で。
どきっ、とすると同時に後ろを締め付けてしまった。
丁度指が、イイところを掠める。

「ふぅぅぅ・・・ッ!!」

「んぁっ、声、やめっ・・・!」

ぐちゃぐちゃに掻き回されて口淫が疎かになると、くいっと頭を押さえ付けられて喉の奥まで突かれた。
歯をたてないようにするのが精一杯で、前と後ろから沸き上がる快感に意識が酩酊してゆく。

「も、ダメ・・・ッ、イくっ!!」

「じゃ一緒にイっとくか、イギリス?」

「んんんっ・・・!」

三本もの指で後孔を弄ばれながら、口の中をプロイセンの花芯が緩く上下する。
自身も扱かれて無意識に、強く吸い付くと頭上から嬌声が聞こえた。俺もこんな声出しているのか、思うと恥ずかしすぎて今すぐ沫のように消えたくなるが。
プロイセンと同時に俺も達してしまう。

「あっ、ひぁぁ―――!!」

「ンンっ!! っかは、けほっ・・・」

口内に受け止めた白濁に噎せていると、後ろの指も引き抜かれた。脱力しきっていると後ろから抱き抱えられた。ちゅっ、とプロイセンに口付けられて、解れた秘孔に硬く熱い切っ先が当てられた。
じんわりと、体を満たすようなその熱に体も心も疼く。
はやく、とそれを握るとごくりとフランスが喉を鳴らした。

「ほしい?」

「ん、フランスの・・・ほしい」

ぐぐ、と内壁を割って這入ってくるそれに切なくなるぐらい満たされて、振動に合わせて声が上がる。
プロイセンの舌が絡まってきて、手が挿入されただけで芯を持ち始めたものに伸びる。
フランスに奥まで全て入った途端に突かれて容赦なく律動を繰り返される。次第に、意図しなくても襞が絡みついて、とくんと脈うつのまで分かりそうなぐらいだ。

「っあぁ、ひぁ・・・んっ、ンン・・・」

「いいか? イギリス」

「ぁ、ん・・・ったり、まえっ・・・・・・ぁあ!」

「・・・こういうときだけは可愛いな、お前」

「んっ・・・うるさぁ、ひぁぁッ」

お返しとばかりにプロイセンの口内に包まれて熱い粘膜がちろちろと触れて目眩がしそうだ。
下方から聞こえる水音に耳を塞ぎたくても、手を伸ばしたらフランスに捕まれて、項に幾度も吸い付かれる。
首筋を擽る吐息も荒くなって、下から突き上げる動きも速くなって、フランスも限界なのだと思うと嬉しくてきゅうとより強く襞を蠢かせてしまう。
花芯の先端を舌で抉るようにされて一瞬目の前が白く弾けた。

「フ、ランス・・・・・・も、っむりぃ・・・! あっ、あああ!!」

「っは、イギリス・・・」

「んっ、ふぁあ!!」

体の奥に熱い液体を吐き出されて、引き抜かれると同時にベッドに横になる。
疲労感にうとうとしていると暖かい掌に頭が撫でられた。

「・・・にしてもいい顔してんなぁ、」

「ちょっ、舐めんなフランスっ! あ、っやめ!」

「・・・また三人でやろうな?」

撫でたままフランスはプロイセンにちょっかいだして、少しいらっとする。
だから答えはNOに決まってる。

「死ね、ばぁか!」

「うわ、お兄さん傷付くっ!」

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