梅々
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カテゴリー「土沖」の記事一覧
- 2024.11.21 [PR]
- 2014.03.14 土方の愛した沖田とは
- 2014.02.10 武州。
- 2014.02.08 30cm以上積もってます。
- 2014.01.04 初夢もまだ見てないです
- 2013.12.25 めりくり。
土方の愛した沖田とは
- 2014/03/14 (Fri) |
- 土沖 |
- CM(0) |
- Edit |
- ▲Top
数年前から書きたかった記憶が一日しか持たない沖田ネタ。
本当は本にしたかったけど書けないよ!
恋人である土方さんが仕事があるとかで出掛けてしまったから、することもなく家の中をぶらぶらうろついた。テレビは面白そうなものがやっていないし、そもそも見る気にならなくて。自分が寝ていた部屋は布団と箪笥があるだけで何も面白いものはなかった。続いてもう一つの部屋を覗いてみた。
そこは書斎のようだった。小さい部屋の壁面には本棚があり、窓に面した文机もある。土方さんの部屋だろう。何かないかと部屋へ入り、まず本棚を物色してみた。
小難しそうなのが並んでいる中、十冊弱、背表紙のない同じ装丁の本が並んでいた。
「……エロ本とかだったりして」
なんて期待して開いたら、それは日記だった。しかも日付は十年も前のものだ。
書いたのは土方さんだろう、几帳面な字で綴ってある。
なになに……と読み進めたら、目を疑うようなことが書いてあった。
「総悟」
「……ああ、おかえりなせぇ」
かちり、電気がついてはっと顔を上げた。気づけば日が暮れていた。顔を上げれば部屋の入り口に土方さんが立っていた。
「…………読んだのか」
「全部は読めてやせんけどね」
読み終えて積んだ本を見て薄く笑い、腹が減ってねぇかと土方さんは着ていた羽織を脱ぎながら問いかけてきた。
「それよりも。これに書いてあんのは本当なんですかィ?」
「嘘だと思うか? そんな狂っちゃいねぇよ」
ああでも、続けながら土方さんは部屋を出てしまうから慌てて追いかけて続きをきく。
「恋人ってのは嘘だ」
座卓の上に買ってきた弁当を置いて、座る土方さんの真向かいに腰掛けた。
「あれ読んだのはおまえが初めてだ。まぁ、あんまり家空けないようにしてるから、その所為かもしれねぇが」
「……病名は難しくて読めなかったけど、記憶が一日しかもたねぇって」
「そうだ」
「あんた、十年間毎日そんな俺の相手してんの?」
「そうだ」
なんてことないように言って煙草を吸い始める。
どんな気持ちで、俺のそばにいるのだろう。
最初の頃は、小さなことを忘れるところから始まったらしい。一緒に行ったお祭りだとか、仕事の話だとか。それからどんどん一緒に仕事している人のことを忘れていったらしい。亡くしたという俺の姉のことも、世界で一番大事にしていたという人のことも、勿論土方さんのことも。
そうして、一年から半年、半年から一月、そして一日と、俺の記憶が持つ時間は年を経ることに短くなったのだという。その頃には土方さん等がいた組織は解体されたらしくて、土方さんは物書きとなって俺の世話をしているらしい。
目覚めた俺の挨拶はいつも土方さんに誰だと尋ねるもので、それに土方さんは所々嘘を交えて答える。時には友人、時には兄弟、時には姉の旦那、時には恋人。すんなり信じて一緒に買い物行って料理をする日もあれば、疑い尽くして部屋の隅で丸くなって一日を終える日もあるらしい。
日によって俺はまるで別人のようで。なんでそれでも、こうして側にいてくれるんだろうか。今日、こうやって土方さんのことを思う俺も明日には消えてしまうのに。
「土方さんってドM?」
「昔、おまえによくそう言われたよ」
そう、懐かしそうに言う顔がとても優しい。
「おれのことすきだったの」
ぽんと、尋ねてから口を手で覆った。何も考えないで馬鹿なことを言った。
おそるおそる土方さんを見つめたら、間の抜けた顔をしていた。
それが、心底おかしそうな顔に変わる。
「じゃなきゃこんな酔狂なことはしねぇ」
頬を愛しげになでられて、なんだか無性に泣きたくなった。
本当は本にしたかったけど書けないよ!
恋人である土方さんが仕事があるとかで出掛けてしまったから、することもなく家の中をぶらぶらうろついた。テレビは面白そうなものがやっていないし、そもそも見る気にならなくて。自分が寝ていた部屋は布団と箪笥があるだけで何も面白いものはなかった。続いてもう一つの部屋を覗いてみた。
そこは書斎のようだった。小さい部屋の壁面には本棚があり、窓に面した文机もある。土方さんの部屋だろう。何かないかと部屋へ入り、まず本棚を物色してみた。
小難しそうなのが並んでいる中、十冊弱、背表紙のない同じ装丁の本が並んでいた。
「……エロ本とかだったりして」
なんて期待して開いたら、それは日記だった。しかも日付は十年も前のものだ。
書いたのは土方さんだろう、几帳面な字で綴ってある。
なになに……と読み進めたら、目を疑うようなことが書いてあった。
「総悟」
「……ああ、おかえりなせぇ」
かちり、電気がついてはっと顔を上げた。気づけば日が暮れていた。顔を上げれば部屋の入り口に土方さんが立っていた。
「…………読んだのか」
「全部は読めてやせんけどね」
読み終えて積んだ本を見て薄く笑い、腹が減ってねぇかと土方さんは着ていた羽織を脱ぎながら問いかけてきた。
「それよりも。これに書いてあんのは本当なんですかィ?」
「嘘だと思うか? そんな狂っちゃいねぇよ」
ああでも、続けながら土方さんは部屋を出てしまうから慌てて追いかけて続きをきく。
「恋人ってのは嘘だ」
座卓の上に買ってきた弁当を置いて、座る土方さんの真向かいに腰掛けた。
「あれ読んだのはおまえが初めてだ。まぁ、あんまり家空けないようにしてるから、その所為かもしれねぇが」
「……病名は難しくて読めなかったけど、記憶が一日しかもたねぇって」
「そうだ」
「あんた、十年間毎日そんな俺の相手してんの?」
「そうだ」
なんてことないように言って煙草を吸い始める。
どんな気持ちで、俺のそばにいるのだろう。
最初の頃は、小さなことを忘れるところから始まったらしい。一緒に行ったお祭りだとか、仕事の話だとか。それからどんどん一緒に仕事している人のことを忘れていったらしい。亡くしたという俺の姉のことも、世界で一番大事にしていたという人のことも、勿論土方さんのことも。
そうして、一年から半年、半年から一月、そして一日と、俺の記憶が持つ時間は年を経ることに短くなったのだという。その頃には土方さん等がいた組織は解体されたらしくて、土方さんは物書きとなって俺の世話をしているらしい。
目覚めた俺の挨拶はいつも土方さんに誰だと尋ねるもので、それに土方さんは所々嘘を交えて答える。時には友人、時には兄弟、時には姉の旦那、時には恋人。すんなり信じて一緒に買い物行って料理をする日もあれば、疑い尽くして部屋の隅で丸くなって一日を終える日もあるらしい。
日によって俺はまるで別人のようで。なんでそれでも、こうして側にいてくれるんだろうか。今日、こうやって土方さんのことを思う俺も明日には消えてしまうのに。
「土方さんってドM?」
「昔、おまえによくそう言われたよ」
そう、懐かしそうに言う顔がとても優しい。
「おれのことすきだったの」
ぽんと、尋ねてから口を手で覆った。何も考えないで馬鹿なことを言った。
おそるおそる土方さんを見つめたら、間の抜けた顔をしていた。
それが、心底おかしそうな顔に変わる。
「じゃなきゃこんな酔狂なことはしねぇ」
頬を愛しげになでられて、なんだか無性に泣きたくなった。
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武州。
- 2014/02/10 (Mon) |
- 土沖 |
- CM(0) |
- Edit |
- ▲Top
拍手ありがとうございますー(´▽`)
本日はいとこの家の犬を二匹預かることになり、片付けからスタートしました。人の家の犬だから気を使いますね。そして小さいので踏みそうです。
あと貞本版エヴァ12巻まで読みました。カヲル君をより好きになった。病んでるのか、純粋なのかわからないのがいいです。カヲシン好きです。シンジ君の拒否っぷりがいい。綾波がアニメより可愛くって。でもやっぱり死んじゃった。後半は旧劇の流れっぽいのでアスカ(二号機)は鳥葬でしょうか。かじさんも大好きです。
いやだと、払おうとした手を掴みさらに男は腰を振り、俺の股にぬっくぬっくと性器を抜き差しする。そして悪戯に尻の穴を撫でる。
それを、きもちいいものだと受け入れる体にされた。そのことについてはどうとも思わないけれど。
「あっ……も、やだ! 早く帰んねぇと帰れなくなるぅ……!」
「なんと言って家を出てきた?」
「ゆ、きあそびするって、あ、っん!」
「まさか男遊びしてるとは思わねぇだろうな。なぁ、沖田先輩?」
俯せた尻にも腹にも、男の精子や自分の精子がこびりついている。もちろん股の間にも。それが滑りをよくして、男の凶器が俺の敏感な内股や性器の付け根や裏っかわを勢いよく摩擦する度、おかしな高い声がでてしまう。こんな雪の日は静かだからいつもよりそれを意識してしまう。誰かに聞かれたらと思うととっても怖い。
それよりも。これ以上雪が降って積もったら俺は帰れなくなる。それが今何より怖い。
「も、やぁ、あ!」
帰らせて、癪だけど懇願する。そうしたら俺の小さい性器を握り先端を指の腹でくにくに押されると文句を言えなくなる。もっとしてほしくって尻を振って強請ってしまう。
「ひじかたぁ……っきもちい、あ、あぁ……」
「俺がイくまでいかせねぇよ」
そういって男は、俺の耳元でくすりとわらった。
本日はいとこの家の犬を二匹預かることになり、片付けからスタートしました。人の家の犬だから気を使いますね。そして小さいので踏みそうです。
あと貞本版エヴァ12巻まで読みました。カヲル君をより好きになった。病んでるのか、純粋なのかわからないのがいいです。カヲシン好きです。シンジ君の拒否っぷりがいい。綾波がアニメより可愛くって。でもやっぱり死んじゃった。後半は旧劇の流れっぽいのでアスカ(二号機)は鳥葬でしょうか。かじさんも大好きです。
いやだと、払おうとした手を掴みさらに男は腰を振り、俺の股にぬっくぬっくと性器を抜き差しする。そして悪戯に尻の穴を撫でる。
それを、きもちいいものだと受け入れる体にされた。そのことについてはどうとも思わないけれど。
「あっ……も、やだ! 早く帰んねぇと帰れなくなるぅ……!」
「なんと言って家を出てきた?」
「ゆ、きあそびするって、あ、っん!」
「まさか男遊びしてるとは思わねぇだろうな。なぁ、沖田先輩?」
俯せた尻にも腹にも、男の精子や自分の精子がこびりついている。もちろん股の間にも。それが滑りをよくして、男の凶器が俺の敏感な内股や性器の付け根や裏っかわを勢いよく摩擦する度、おかしな高い声がでてしまう。こんな雪の日は静かだからいつもよりそれを意識してしまう。誰かに聞かれたらと思うととっても怖い。
それよりも。これ以上雪が降って積もったら俺は帰れなくなる。それが今何より怖い。
「も、やぁ、あ!」
帰らせて、癪だけど懇願する。そうしたら俺の小さい性器を握り先端を指の腹でくにくに押されると文句を言えなくなる。もっとしてほしくって尻を振って強請ってしまう。
「ひじかたぁ……っきもちい、あ、あぁ……」
「俺がイくまでいかせねぇよ」
そういって男は、俺の耳元でくすりとわらった。
30cm以上積もってます。
- 2014/02/08 (Sat) |
- 土沖 |
- CM(0) |
- Edit |
- ▲Top
拍手ありがとうございます。
今日は、せっかくやすりがけして肌触りも完璧にした綾波等身大フィギュアの右手首を妹が折って本気で怒る夢を見ました。恐らくビスクドール的な。でももうちょっと脆い。そして前にもこの綾波等身大フィギュアを手に入れる夢を見た気がします。何故綾波なのか。好きだけど。
昨日はハーゲンダッツの薔薇食べながら開会式見てました。国々の個性あるユニフォームを見れて面白かった。残念ながら三時前に寝たので全部は見られなかったですが。
今日は妹とポストまで行き雪合戦をちょっとだけしました。そしてES書くはずが昼寝しました。ソチの所為。明日こそ書かねば!難しいですね、ESって!
「こんな日になんかするやつなんていやせんって」
そう何度も言っているのに。
土方さんは耳を傾けず、吹雪の中ずんずん進んでいく。聞こえているのか。耳当てしてるし風が他の音を奪う。自分の声すらはっきり言って遠い。そもそも聞こえていないのかおしれない。
帰ってしまおうか。
ちらりとそんなことを考えた。だって寒い。コート着てマフラーして耳当てして手袋して、カイロを貼ったって寒いし顔に吹き付ける雪は冷たくて痛い。
立ち止まってみた。けれど、土方さんはずんずん進み、姿も雪の中にぼやけていく。俺がいなくても気づかないんだろう。
炬燵にしがみついていた俺を引きはがしてまでつれてきたくせに。そんなだから女と長続きしないんだ。
あとで連絡を入れればいいだろうと、踵を返して来た道を戻る。
本当に何も聞こえない。風の音がする以外は静まりかえっている。
寒い所為かそれが心許ない。早く帰って近藤さんの部屋に押しかけて、熱燗でも飲もうか。
そう考え気を抜いた瞬間。腕をぐいっと掴まれた。
「!」
「なにしてんだよ、総悟」
驚いた俺をぐいと引き寄せて、不機嫌そうな声で土方さんは言った。
いないことに気づいて戻ってきたのか。律儀というかそれくらい見逃す許容がほしいというか。
「な、にって、帰るんでさ」
「ひとりで?」
問い返した言葉の不自然さに首を傾げた。帰ることを咎めるのではない、一人で勝手に帰ることに言及してる。帰る気なんてさらさらないくせに。
そう思ったからそう返した。
ずずいと顔が寄ってきて、吐息が頬を温く撫でる。
「自分でもこんな日に見回りしても意味ねぇって思ったんだよ。なぁ、総悟。雪が止むまで休まねぇか」
土方さんの視線の先には、数度利用したことのあるラブホテルがあった。
つき合ってないのにまたあれをするのか。いや、でも今回は本当に休むだけかもしれない。それに、するの自体は気持ちいし、暖かくなるし、嫌いではない。
だから、いいかと頷いた。
今日は、せっかくやすりがけして肌触りも完璧にした綾波等身大フィギュアの右手首を妹が折って本気で怒る夢を見ました。恐らくビスクドール的な。でももうちょっと脆い。そして前にもこの綾波等身大フィギュアを手に入れる夢を見た気がします。何故綾波なのか。好きだけど。
昨日はハーゲンダッツの薔薇食べながら開会式見てました。国々の個性あるユニフォームを見れて面白かった。残念ながら三時前に寝たので全部は見られなかったですが。
今日は妹とポストまで行き雪合戦をちょっとだけしました。そしてES書くはずが昼寝しました。ソチの所為。明日こそ書かねば!難しいですね、ESって!
「こんな日になんかするやつなんていやせんって」
そう何度も言っているのに。
土方さんは耳を傾けず、吹雪の中ずんずん進んでいく。聞こえているのか。耳当てしてるし風が他の音を奪う。自分の声すらはっきり言って遠い。そもそも聞こえていないのかおしれない。
帰ってしまおうか。
ちらりとそんなことを考えた。だって寒い。コート着てマフラーして耳当てして手袋して、カイロを貼ったって寒いし顔に吹き付ける雪は冷たくて痛い。
立ち止まってみた。けれど、土方さんはずんずん進み、姿も雪の中にぼやけていく。俺がいなくても気づかないんだろう。
炬燵にしがみついていた俺を引きはがしてまでつれてきたくせに。そんなだから女と長続きしないんだ。
あとで連絡を入れればいいだろうと、踵を返して来た道を戻る。
本当に何も聞こえない。風の音がする以外は静まりかえっている。
寒い所為かそれが心許ない。早く帰って近藤さんの部屋に押しかけて、熱燗でも飲もうか。
そう考え気を抜いた瞬間。腕をぐいっと掴まれた。
「!」
「なにしてんだよ、総悟」
驚いた俺をぐいと引き寄せて、不機嫌そうな声で土方さんは言った。
いないことに気づいて戻ってきたのか。律儀というかそれくらい見逃す許容がほしいというか。
「な、にって、帰るんでさ」
「ひとりで?」
問い返した言葉の不自然さに首を傾げた。帰ることを咎めるのではない、一人で勝手に帰ることに言及してる。帰る気なんてさらさらないくせに。
そう思ったからそう返した。
ずずいと顔が寄ってきて、吐息が頬を温く撫でる。
「自分でもこんな日に見回りしても意味ねぇって思ったんだよ。なぁ、総悟。雪が止むまで休まねぇか」
土方さんの視線の先には、数度利用したことのあるラブホテルがあった。
つき合ってないのにまたあれをするのか。いや、でも今回は本当に休むだけかもしれない。それに、するの自体は気持ちいし、暖かくなるし、嫌いではない。
だから、いいかと頷いた。