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梅々

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めりくり。

今日はジャンフェスで買ってきてもらった銀魂Blu-rayを受け取りいのバイトしいの。
バイト忙しかったです。つらい。何がクリスマスだ、と若干思いました。









無垢な顔をしている。そのくせ中身は全くもって無垢でなければ、いっそ清々しいまでに腹の中は真っ黒ときてる。臭いものに蓋だ、以前そう言ったら蓋してるだけかわいげがあるでしょうと返された。
言葉を詰まらせた俺を、目を細めて総悟は笑った。
「俺はこの顔を有効活用してるんです」
胸を張って言うな。
そんな、見た目と中身が反比例している、天使のような面した悪魔は、十年ばかし側にいても絆されるどころかなつく様子もなく、いつまでも愛嬌と鮮やかな毒々しさを併せ持っている。子どもの時分から変わらず。ただその毒々しさがなりを潜める相手が二人だけいて、その二人とも一片の曇りもないような、笑顔が底なしにまばゆくて、傍にいると罪悪感を抱くような人種だった。いい人間だ。
そんな二人に心酔し崇め奉っている悪魔は、その思いの清らかさをまま声に乗せて、言う。
「俺は姉上を裏切るようなことはしたことがない」
どの口がそう言うと、若干恨めしく思ってからそうではないのだと至って恐ろしく、思う。
あれは、あの行為はミツバを裏切っていないのか。
どのような価値観の元の判断なんだ。他人のことをとやかく言えた義理ではないが倫理観に問題があるんじゃないのか。
そうだとしたら……それは俺のせいか。
何をとち狂ったのか。年端もゆかぬ、あの天使の面した少年に腕が伸びていた。出稽古か、誰も彼もが道場を空けていた晩夏の昼下がり、大の字になってすぅすぅ眠るあいつの、僅かに開いた濃い桃色の唇を塞いだのは無意識だった。自分でも驚いたことを明瞭に覚えている。団栗眼が、俺を凝視したことも。
ばれてしまったのなら。どうせなら矜持の高いこの子どもが誰にも言えないように、更に先までも。
毒をくらわば皿までと、そんな言葉もあるじゃないかと、抵抗する前に腕を懐にあった手拭いで縛って子ども相手にすべきではないことを、した。一度では飽きたらず何度もその身のうちを汚した。
そして激しく後悔した。気を失った総悟の頬に、どんな感情故のものかはわからないが涙の跡があった。憎たらしいとは思っていたがここまでするほどのものではない、衝動的に、欲情しただけだ。尚悪い。
だから、継続するつもりはなかったのだ。これっきりだと、自制した。考えたくはないがたとえ再び邪な感情を抱いたとしても二度と表には出すまいと。
それなのに、というのは責任転嫁だろうか。
こないだのあれ、もっかいして。
拙く誘われて、それをはねのけきれずに据え膳を食い二度三度、そのままずるずると、江戸へ経つまで数え切れないほど。
あれは 、姉を裏切る行為ではなかったのだろうか。
ぱったりと、こちらへ来てからは止んだものだから今更ほじくり返せもしない。
その上、総悟は今年クリスマスは恋人と過ごすのだと、近藤さん主催のクリスマス会を欠席している。
尚更聞くことなどできない。
もう一度、あの肌を桃色に染めることすら。

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