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梅々

苑咲早良が運営する銀魂BL小説サイトです。 心意気は18禁。 著作権的な何かは放棄していません。マナーは守ってください。 メールフォームやコメント欄は下にありますので、何かございましたらお気軽にご使用ください。感想とか頂ければ舞い上がります! 不定期更新な別館を作成しました。ミツバさん愛してる! 気が向いたらお越しください→http://tokosienoai.dou-jin.com/

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さいごのよる

拍手ありがとうございます。

今日の世にもはおもしろかったです!
ファナモが本当半端じゃなかった。
いま親が見てるのを一緒に見てて二周目です。原作読んでみたい。
次世代排泄物ファナモ……。どうやって出すのか、手術はなぜ数分で終わるのかな。






腹這いになって雑誌を眺め、総悟はふああと欠伸をした。仕事中の俺の傍で、よくもそんなにリラックスできるなと、いつものことだから憤りはしないけれど思う。
「おまえ寝なくていいの」
適当に文面に目を通し、判子を押しながら問う。
明日はかなり早いはずだ。こんな所で暇そうにしてるのならばさっさと寝るべきだ。
なんせ、明日は。
「独身最後の夜なんですから、夜更かしぐらいいいじゃねぇですか」
ぱらり。雑誌をめくりながら言う。
そうなのだ。
明日総悟は結婚する。
政略結婚だ。見合いをして、断るのかと思えばそのまま結納まで済ましやがった。相手は徳川御三家の娘で、しとやかで武家の娘らしく毅然としていた。その娘は俺と同い年ぐらいらしいが総悟に一目惚れしたらしく逆玉の輿だと騒ぎ立てられながらも総悟は浮かれた様子一つ見せない。
愛しているのかと、問いたくなった。詮無いことだ、無論そんな問いかけはしない。
しないけれど、総悟が結婚だなんて、青天の霹靂にも程がある。
「結婚したら近くに家借りるんだよな」
「へぇ。新居でさ。あんま広くねぇとこですけど、まぁ気が向いたら遊びにきてくだせぇよ。あ、嫁さん寝取るのはなしですぜ。対面が悪い」
四六時中傍にいたのに、それがなくなり、また、総悟が他人のものになるという。
未だに信じられないままで、現実逃避に未練がましく続けていた仕事の手を止める。俺だって明日は早い。
敷いてあった布団に身を滑らせると、電気を消して総悟も当然のように入ってた。
「おい」
「こんなことできるのも、最後なんですぜ。火遊びはしねぇから、せめてこんぐらい」
言って、背にすがりついてくるのを無碍にできない。
こうして抱きしめられるのは最後なのだと思うと、寝返りを打ち甘い匂いのする体を抱きしめたいという衝動には勝てず。
丸い頭に鼻を埋めて、肺一杯に息を吸い込む。
できることならおまえを寝取ってやりたい、なんて不埒な思いは伝わってしまっているのだろうか。

拍手[7回]

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片恋神話

拍手ありがとうございます!
昨日の片思いネタが好評でびっくりしています。
ゼミで発表するレジュメを先生に見てもらったら、薄々感づいていましたが「この内容なら誰にでも書けるから面白くない」と言われました。そこなんだよ悩んでたの!と思いましたのでオリジナリティを模索してきます。




土→→沖





部屋へ向かったら、部屋の灯りがついていなかった。まだ九時だ、寝てるはずはないので不在だと知れたが、一応部屋を覗いてみる。やはりいない。
風呂は既に入っていたので心当たりは二つだ。
しかし近藤さんの部屋もまた暗かったので心当たりは残り一つ。
山崎の部屋は障子越しに明かりが漏れ、ついでに音や声も漏れていた。
「入るぞ」
声かけながら障子を開ける。部屋の主と探し人が仲良くテレビゲームをしていた。部屋の主のみが振り返る。
「あっ副長。どうかしましたか」
用件が何か思慮する山崎を横目に、頑なにテレビから視線を剥がさずゲームをやり続ける丸い後ろ頭を見る。
「総悟」
声をかければようやく振り返る。ちゃんとゲームを止めてから。
「なんでさ。あ、また花街ですかィ。いってらっしゃい」
羽織姿の俺を見てそう勘違いしたのだろう。残念、煙草を買いに行った帰りなだけだ。
「今日は行かねぇ。用がある、部屋へ来い」
言うだけいって再びゲームへ戻った後ろ姿に声を投げる。山崎が反応して、俺と総悟を交互に見る。
返事はこず、軽薄なゲーム音が耳障りになり、無償に煙草に火をつけたくなってきた頃、振り返りもせず総悟はため息をついた。
「見て分かるでしょうけど、今日は山崎とゲームするんで無理」
「仕事の話だ」
なんて嘘はばれているのだろう。
「勤務時間外でさァ」
にべもなく返されて此方もため息を返す。
「じゃあいい。邪魔したな」
あのときは、俺の腕の中であんなにも幸せそうに笑っていたのに。
本当に花街に行ってやろうか。魔が差し掛けたが大人しく、暗く冷えた部屋へ戻った。

拍手[4回]

桃色の片思い

拍手ありがとうございます~!

バイト三連勤ごときでがたがた言わなくなってきたので、お金もほしいしバイト増やそうと思いました。論文はいまレポート作成中です。いい本が見つかりました。





土←沖。









顔を見るとかっこいいなと毎回のように思うようになった。
メールが来ると口角があがるようになった。
見つめられると顔になんかついてないかとどぎまぎするようになった。
なんでもない距離だったはずなのに、触れ合ったり匂いを嗅いでしまうと平常心でいられなくなった。

もしかしなくても、これは恋だ。

そう自覚してから、なるべく不自然ではないようにしつつ、距離を空けるようになった。
最優先事項は平常心を保つこと。どうせ叶わないと知っているので、如何に露見しないままこの片思いが終わりを迎えるか、楽しんでみようとも思っている。
なのに。
「総悟、昼飯何食いたい?」
たったそれだけ訊くのにも、いやに土方さんは距離を詰める。前からこんな近かったろうか。煙草の匂いが濃くなる。
息がかかりそうな距離で、一瞬硬直しかけた体を叱咤して、少しあがった心拍数は無視をしてぱっと浮かんだ食べたいものを告げる。
「豚骨ラーメン」
「重いな」
「アンタ年だから」
「……おごんねぇぞ」
「心が狭いですぜ」
言葉は条件反射のように飛び出していくのにATフィールド内に土方さんがいる事実に鼓動は嫌に騒がしくなる。迷惑だ。
適正な距離に土方さんが戻ってもすぐには心拍数は戻らない。どきどきしているのが楽しくもあるのは、初めて人を好きになったからだろう。
姉上と近藤さんが一番で、興味あるのは強い人だけで、土方さんのことは大嫌いで。女なんかに興味は抱かなかったので、このまま俺は近藤さんを一番に思って生きていくのだと思っていた。
なのにまさか男を好きになるとは。しかも、土方さんを。何がどうなったらこうなるのだろう。忌々しいと思う気持ちは消えていないのに。
前を行く、たくましい背中を見ているととても触れたくなる。そっと素肌を撫でて、その温度や筋肉のかたさを知りたいと、疼く。できることなら頬摺りだってしたいし、抱きつきたいと思うこともある。
触られたいと、思うことも。
本当にどうして相手がこの人なのだろう。体つきで言えば近藤さんの方が上だし、気が利く人なら新八君のほうを選ぶ。山崎でもいい。それなのに。
ラーメン屋の暖簾を潜りカウンター席に着く。豚骨二つ、とおっさんに言う土方さんを無遠慮にまじまじと見る。
「優しい土方さんなんて気持ち悪い」
本当に、強請ってもいないのにおごってくれるらしくていつものように憎まれ口を叩く。
「俺はいつでも優しいだろ」
……だから好きなんだよ莫迦。
口をついて出そうになってまずい水を流し込んだ。

拍手[12回]

あまあまとは

拍手ありがとうございます!!

坊主かわいや袈裟までいとしを読んで萌えました。久々に可愛いBL読んだ……。明るくて切なくて甘酸っぱい、私の土沖にかけている。




「土方さん?」
風呂をでて土方さんの部屋へ入ると、早くも土方さんは布団の中で眠っていた。
まだ日付も変わっていないのに。
最近忙しそうだったからなぁと、持ってきたゲーム機を置いて髪も生乾きのまま土方さんの布団へ潜り込む。
土方さんの体温でぬくい布団が柔らかく俺を包む。後ろから土方さんの背にだきついて、いつもの仕返しに抱き枕代わりにしてやる。
すうすう寝息に合わせて背が動く。耳を当てれば心臓の音もする。安心する、なんて子どもか。
「……好きでさ」
安心したままぽつりとこぼす。
どうせ聞こえやしないだろう。起きている土方さんになんて面と向かってはいえない。

拍手[5回]

ないしょ

拍手ありがとうございます。

思えば私は本当に業を背負わすのが好きだなって。不倫ネタとか……義兄弟とか……なんか申し訳ないけど萌えるし供給少ないので書いていきます。
沖田に卑猥なこと言わせたい病に月に二三度の頻度でかかります。しっとりとした濡れ場ではなく即物的なものがいい。
でも恥ずかしくて打てない!このジレンマ!つらい。
読みたいし書きたいのに両方とも困難。




嫌いな、気に食わない野郎なのに。
多くの秘密を共有してしまった時点で、負けを認めたようなものなのかもしれない。
「へー。こいつ裏切り者だったんですかィ」
「ああ。明晩斬れ」
腹這いに寝そべって山崎の報告書を見る俺の上、覆い被さりながら土方は言った。
報告書に挙げられているのは先月入ったばかりの二番隊隊士。憧れてるんですと、この間手洗いで告白されたのを思い出しながら目を通していると、土方が項に顔を埋めながら両手で寝間着ごと胸を揉んできた。
この男はいつも、まじめな話をしながら俺を抱く。そこに何の意味があるのかわからないまま俺は、抱かれる。
近藤さんに知れず裏切り者を消すのも、こうして体を繋げるのも誰にも内緒。
幼気な俺は近藤さんと秘密を作ることが何よりも好きだったのに、今の俺は近藤さんのためにいけ好かない野郎との秘密ばかり作っている。
この関係に愛はない。
一昔前の衆道のようなものだ、信頼関係を深めるための儀式的な行為。秘密を共有するのなら、閨での枕語りはちょうどよい。
ただそれだけ。気持ちいいけども。
「明日は大事な仕事があるんで、優しくしてくだせぇよ」
「いつも優しいだろうが」
「あれで?」
俺相手に勃つだけでもすごいのに、この人はねちっこく俺を攻めてくる。日頃の仕返しかもしれない。
一度、朝まで繋がったままいさせられたときは矜持も捨てて抜くように泣いて懇願した。中にあるだけで気持ちよくて、でももの足らなくて辛かった。あの日は一日中、繋がったままいるような錯覚を抱いてなにもできなかった。
おとなしくさえしとけば無体なことはしないから、いいけれど。





土方がねちっこく絶倫だからとしか思ってない、土方からの矢印に気づかない沖田好きです。

拍手[8回]

  

祝☆映画化

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