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梅々

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桃色の片思い

拍手ありがとうございます~!

バイト三連勤ごときでがたがた言わなくなってきたので、お金もほしいしバイト増やそうと思いました。論文はいまレポート作成中です。いい本が見つかりました。





土←沖。









顔を見るとかっこいいなと毎回のように思うようになった。
メールが来ると口角があがるようになった。
見つめられると顔になんかついてないかとどぎまぎするようになった。
なんでもない距離だったはずなのに、触れ合ったり匂いを嗅いでしまうと平常心でいられなくなった。

もしかしなくても、これは恋だ。

そう自覚してから、なるべく不自然ではないようにしつつ、距離を空けるようになった。
最優先事項は平常心を保つこと。どうせ叶わないと知っているので、如何に露見しないままこの片思いが終わりを迎えるか、楽しんでみようとも思っている。
なのに。
「総悟、昼飯何食いたい?」
たったそれだけ訊くのにも、いやに土方さんは距離を詰める。前からこんな近かったろうか。煙草の匂いが濃くなる。
息がかかりそうな距離で、一瞬硬直しかけた体を叱咤して、少しあがった心拍数は無視をしてぱっと浮かんだ食べたいものを告げる。
「豚骨ラーメン」
「重いな」
「アンタ年だから」
「……おごんねぇぞ」
「心が狭いですぜ」
言葉は条件反射のように飛び出していくのにATフィールド内に土方さんがいる事実に鼓動は嫌に騒がしくなる。迷惑だ。
適正な距離に土方さんが戻ってもすぐには心拍数は戻らない。どきどきしているのが楽しくもあるのは、初めて人を好きになったからだろう。
姉上と近藤さんが一番で、興味あるのは強い人だけで、土方さんのことは大嫌いで。女なんかに興味は抱かなかったので、このまま俺は近藤さんを一番に思って生きていくのだと思っていた。
なのにまさか男を好きになるとは。しかも、土方さんを。何がどうなったらこうなるのだろう。忌々しいと思う気持ちは消えていないのに。
前を行く、たくましい背中を見ているととても触れたくなる。そっと素肌を撫でて、その温度や筋肉のかたさを知りたいと、疼く。できることなら頬摺りだってしたいし、抱きつきたいと思うこともある。
触られたいと、思うことも。
本当にどうして相手がこの人なのだろう。体つきで言えば近藤さんの方が上だし、気が利く人なら新八君のほうを選ぶ。山崎でもいい。それなのに。
ラーメン屋の暖簾を潜りカウンター席に着く。豚骨二つ、とおっさんに言う土方さんを無遠慮にまじまじと見る。
「優しい土方さんなんて気持ち悪い」
本当に、強請ってもいないのにおごってくれるらしくていつものように憎まれ口を叩く。
「俺はいつでも優しいだろ」
……だから好きなんだよ莫迦。
口をついて出そうになってまずい水を流し込んだ。

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