梅々
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最近夜更かししすぎ。
無性に土沖と沖土を書きなぐりたい。
銀沖←土とか最高。土沖から銀沖になっちゃうってのも大好き。その手のネタ、かなり保存されてます。
沖土で蹂躙とかいいですよね。土方のガラスハートを総ちゃんが土足でづかづかと。
結論的に、土方を傷つけたいらしいですね。精神的に。私はS星の住民か?
それじゃ、小説。第三話。
銀沖←土とか最高。土沖から銀沖になっちゃうってのも大好き。その手のネタ、かなり保存されてます。
沖土で蹂躙とかいいですよね。土方のガラスハートを総ちゃんが土足でづかづかと。
結論的に、土方を傷つけたいらしいですね。精神的に。私はS星の住民か?
それじゃ、小説。第三話。
春風に身を委ね 舞踊れ櫻
芳香りを空に解き放て
消えることなく永遠に匂え
櫻香抄 参
「土方さんっ!速く速く!」
「ハイハイ」
苦笑しつつも少し急ぎめに後を追う。
誰だ?さっきまで誘うような目しておとなしかったのは。
横に並ぶと、ギュッと腕に抱きついてきた。
「俺、初めてなんでさァ。遊園地」
「マジでか」
だからこんなにはしゃいでいるのか。子供みたく、無邪気に。俺の腕を引いて、足早にお化け屋敷に向かう姿は微笑ましくて。ついつい口元が緩む。
「此処って本物のお化けがいるんだろィ?」
「いるわけねぇだろ・・・ってかお化け屋敷?」
晴れ渡った暖かい春の日に何故俺は汗をかいてあるのだろう。・・・冷や汗?いや、ナイナイ。
「何?怖いんで?」
「怖くなんかねぇよ。ンなモン」
俺に怖いものは何一つない。・・・総悟と離れる、とかは違う意味で怖いけど。って何考えてんだ、俺。
「しょうがねぇなァ。しっかりしろィ。俺がついてやすから」
総悟はギュッと俺の腕に抱きつく力を先程より強くした。行動は可愛いんだけど、馬鹿にされてんのが丸分かりだ。面目が立たない。
「行きやすぜ!下僕!」
「誰が下僕だコノヤロー!」
***
「ふわ~。遊園地って楽しいですねィ」
両手で缶を持ち、椅子に座り足をぶらぶら振っている総悟の隣で、漸く手に入れた休息を満喫しようと煙草を取り出す。
「俺は疲れたよ」
「アハハ。そりゃあ振り回しやしたから」
本当だよ・・・。こんなに遊園地は疲れるものだっただろうか。まずお化け屋敷行って、血の気が引く思いして。で、ジェットコースターに乗ったら、意外な事にジェットコースターがダメらしくて、真っ青な顔してた。その後も色々乗ったりして、楽しんだけど歳の所為か疲れのほうが勝っている。
「最後に、観覧車乗りやしょ?」
「観覧車か・・・いいぜ」
上を見上げれば、堂々と聳え立っている観覧車は、餓鬼の頃、二、三度乗った事があるが、それももう過去の事。
遊園地の象徴とも言える観覧車を最後に選ぶ・・・というのはまぁ普通だが、餓鬼でもあるまいし。楽しそうにはしゃいでる姿に、出かけた言葉を飲み込んだ。
「そうと決まったら早く行きやしょう!」
「わかったよ」
ホテルなんかじゃ見れない、有りのままの言動が、一つ一つ心に焼き付く。
俺は、今日まで知らなかったのに、あの天パ野郎は、餓鬼の頃からのコイツを何もかも知ってる―――――そう思うと、殺したくなる。無性に。
危ない、思想だな。たかが餓鬼一人に。
「揺れない方でいいだろィ?」
「ああ」
券売機がアトラクションの真横にあるなんてあまり聞いた事がないが、此処は観覧車だけそういう造りで。案内係らしき女の傍には行列どころか乗る人も見当たらない。まばらに、一人ずつ淋しく人が乗り降りするぐらいだ。
それでもきっちりと営業用の笑顔を浮かべている事を若干賞賛したくなったが、俺なんかに言われたくないか、などと思い、近くで見ると、何処か物悲しくなる観覧車を見上げた。
「どうぞ」
澄んだ、女らしい声に、はしゃいで少し低いアルトの声が応える。
「ありがとうごぜぇやす」
先に乗り込み、手を差し出すと、嬉しそうに手を重ね、よっと掛け声をかけて乗り込む。向かいの席に座り忙しなく辺りを見回し、ゆるゆると上昇していくのとともに小さくなっていく風景を窓から食い入るように見つめている。
そんな行動に、日頃の疲れも消え、心が満たされる。
「土方さん、観覧車ってちゅーする為にあるんだろィ?」
「ハッ?」
突拍子もない台詞に、情けない顔をしてしまったに違いない。その証拠に総悟はぷっと吹き出した。
「旦那が言ってやした」
「・・・本当だ」
今日まで俺は知らなかったけど、総悟がそう言うのならそうなんじゃないだろうか。というか、そういう事にしたい。
今キスする口実が出来たから。
今更口実なんて、必要ない?そんな事ない。今日からまた新しく、始まるのだから。
俺らの、ままごとみたいな恋は。
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