梅々
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喪失感
- 2014/11/20 (Thu) |
- 沖土 小ネタ |
- CM(0) |
- Edit |
- ▲Top
浅間山荘事件の映画がやっていて見入りました。
金曜は朝夕バイトがあるので憂鬱。
「俺、結婚するから」
いつものように土方さんの部屋でごろごろゲームをしていたら、いつものように書類整理をして背を向けたまま、土方さんはそう言った。
けっこん?
一瞬なにを言ったか分からなくて、けれどすぐにそれがなにを意味するか分かって、かたんとゲームが畳に落ちた。
「……また質の悪い冗談ですね」
手から落ちたそれを拾いながら零せば恐らく苦笑された。
「冗談じゃねぇよ」
そんなの、知ってる。
これがただの政略結婚であろうと、土方さんは誰かのものになって、その誰かの色に染まって、それが愛情かは定かではないけど特別な情を抱くようになるのだろう。
俺の知らない、誰かに。
「…………おめでとうございやす」
声色は取り繕えているはずだ。声も震えてはいない。細く吐いた息は、情けないことに震えていたけれど。
アンタが俺のものにはならないと、知っていたのに。
どうしてこんなにも動揺しているのだろう。
西島君ご結婚おめでとうございます………
金曜は朝夕バイトがあるので憂鬱。
「俺、結婚するから」
いつものように土方さんの部屋でごろごろゲームをしていたら、いつものように書類整理をして背を向けたまま、土方さんはそう言った。
けっこん?
一瞬なにを言ったか分からなくて、けれどすぐにそれがなにを意味するか分かって、かたんとゲームが畳に落ちた。
「……また質の悪い冗談ですね」
手から落ちたそれを拾いながら零せば恐らく苦笑された。
「冗談じゃねぇよ」
そんなの、知ってる。
これがただの政略結婚であろうと、土方さんは誰かのものになって、その誰かの色に染まって、それが愛情かは定かではないけど特別な情を抱くようになるのだろう。
俺の知らない、誰かに。
「…………おめでとうございやす」
声色は取り繕えているはずだ。声も震えてはいない。細く吐いた息は、情けないことに震えていたけれど。
アンタが俺のものにはならないと、知っていたのに。
どうしてこんなにも動揺しているのだろう。
西島君ご結婚おめでとうございます………
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おすわり
- 2014/11/19 (Wed) |
- 土沖 小ネタ |
- CM(0) |
- Edit |
- ▲Top
出来上がってないですが論文印刷してきました。そしてポケモン体験版やったら買いたくなりました。うずうず。でもお金がない。
西島君ご結婚おめでとうございます…………………
チンピラチワワ書いてみた。挫折。
よくやったなと、近藤さんに頭を撫でられると無意識にくぅーんと喉から声が出てしまうほど気持ちよくて幸せだ。
ここで昔の俺ならどれだけ頑張ったか胸を張って説明していたけど俺はもうそんなガキではないので、声を漏らすにとどめる。
「そういや、トシがどら焼き持ってたぞ。もしかしたらくれるかもな」
なんて近藤さんが教えてくれたので、これから登城の近藤さんに別れを告げて土方さんの部屋へ向かう。
「入りやーすよっと」
「またおまえはノックしねぇで…」
入ってみれば確かに、土方さんの部屋にしては珍しく甘い匂いがした。
「どら焼き下せぇ」
なので単刀直入に言えば呆れたような顔をされた。
でも知っているのだ。こうして土方さんが部屋に持ち込む甘いものは全て俺のためにあると。
なので、貰えるように文机にむかいかいたあぐらの上に飛び乗って、すりすりと身を寄せて甘える。
俺は今回こんなに頑張ったし、しかも大嫌いな土方さんに甘えて見せているのだ。これでくれない方がおかしいだろう。
なんて思っていたら書き物をしているのと反対の手で背をすりすりと撫でられた。
土方さんはむっつりなのだ。滅多にこういことをしてこないくせに、やるときは爆発したかのようになでまくったりする。
「癒されてやす?」
「まぁ、プラマイゼロな」
なんて言うくせに口調はひどく優しい上に、筆を置いて甘い匂いのもとを俺の傍に寄せてくれるのだ。
西島君ご結婚おめでとうございます…………………
チンピラチワワ書いてみた。挫折。
よくやったなと、近藤さんに頭を撫でられると無意識にくぅーんと喉から声が出てしまうほど気持ちよくて幸せだ。
ここで昔の俺ならどれだけ頑張ったか胸を張って説明していたけど俺はもうそんなガキではないので、声を漏らすにとどめる。
「そういや、トシがどら焼き持ってたぞ。もしかしたらくれるかもな」
なんて近藤さんが教えてくれたので、これから登城の近藤さんに別れを告げて土方さんの部屋へ向かう。
「入りやーすよっと」
「またおまえはノックしねぇで…」
入ってみれば確かに、土方さんの部屋にしては珍しく甘い匂いがした。
「どら焼き下せぇ」
なので単刀直入に言えば呆れたような顔をされた。
でも知っているのだ。こうして土方さんが部屋に持ち込む甘いものは全て俺のためにあると。
なので、貰えるように文机にむかいかいたあぐらの上に飛び乗って、すりすりと身を寄せて甘える。
俺は今回こんなに頑張ったし、しかも大嫌いな土方さんに甘えて見せているのだ。これでくれない方がおかしいだろう。
なんて思っていたら書き物をしているのと反対の手で背をすりすりと撫でられた。
土方さんはむっつりなのだ。滅多にこういことをしてこないくせに、やるときは爆発したかのようになでまくったりする。
「癒されてやす?」
「まぁ、プラマイゼロな」
なんて言うくせに口調はひどく優しい上に、筆を置いて甘い匂いのもとを俺の傍に寄せてくれるのだ。
轟沈
- 2014/11/17 (Mon) |
- 土沖 18禁 |
- CM(0) |
- Edit |
- ▲Top
拍手ありがとうございます。
土曜日に携帯が初期化して沈んでました。
朝からバイトいって、部屋の片づけして、有意義な一日だなーと思っていたら、ブラックアウトしまして。そこまではままあったに仕方ないなと再起動したら、初期化しないと起動できませんって出て。
はぁ。
私の沖田が。画像が。ブックマークが。ゲームのデータが。はぁ。
論文を片づけてポケモンの体験版をやろうと思います。
男が自然な仕草で唇を寄せてくる。
受け入れるか一瞬悩んで結局、顔を背けたら不穏な視線を向けられた。
「……総悟」
「やだ」
顔を背けたまま言えば長い沈黙の後溜め息をつかれた。
この男は、寝込んだ姉上の見舞いにきたのだ。
奥の部屋には姉上がいる。
それなのにこの男と、姉上が好いてる男と、口づけるなんてできない。
なんて尤もなことを言い訳に使うのは狡い。
俺はもっと幼いときからこの男に足を開いているのに。
「お茶のおかわりは?」
「いらねぇ」
すっかりへそを曲げた、年上の後輩は物欲しげに俺をじっと見つめてくる。視線に焦げてしまいそうだ。
俺は別にこの男を好いているわけではない。なのに、この男と体を繋げている。
姉上に後ろめたい気持ちを抱くことなんて、ないと思っていたのに。
「あんたが姉上を看ててやって」
「どこか行くのか」
「別に。ただアンタが傍にいた方が、姉上は喜ぶ」
「……おまえが傍にいた方が喜ぶだろう」
そう言って細めた目に滲むのは、確かに姉上と同じ気持ちだろうに。
俺を見るときに不意に宿る、不純なあれはなんなんだろうか。
土曜日に携帯が初期化して沈んでました。
朝からバイトいって、部屋の片づけして、有意義な一日だなーと思っていたら、ブラックアウトしまして。そこまではままあったに仕方ないなと再起動したら、初期化しないと起動できませんって出て。
はぁ。
私の沖田が。画像が。ブックマークが。ゲームのデータが。はぁ。
論文を片づけてポケモンの体験版をやろうと思います。
男が自然な仕草で唇を寄せてくる。
受け入れるか一瞬悩んで結局、顔を背けたら不穏な視線を向けられた。
「……総悟」
「やだ」
顔を背けたまま言えば長い沈黙の後溜め息をつかれた。
この男は、寝込んだ姉上の見舞いにきたのだ。
奥の部屋には姉上がいる。
それなのにこの男と、姉上が好いてる男と、口づけるなんてできない。
なんて尤もなことを言い訳に使うのは狡い。
俺はもっと幼いときからこの男に足を開いているのに。
「お茶のおかわりは?」
「いらねぇ」
すっかりへそを曲げた、年上の後輩は物欲しげに俺をじっと見つめてくる。視線に焦げてしまいそうだ。
俺は別にこの男を好いているわけではない。なのに、この男と体を繋げている。
姉上に後ろめたい気持ちを抱くことなんて、ないと思っていたのに。
「あんたが姉上を看ててやって」
「どこか行くのか」
「別に。ただアンタが傍にいた方が、姉上は喜ぶ」
「……おまえが傍にいた方が喜ぶだろう」
そう言って細めた目に滲むのは、確かに姉上と同じ気持ちだろうに。
俺を見るときに不意に宿る、不純なあれはなんなんだろうか。