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梅々

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銀沖

目を瞑りなよ・・・・・・総悟。
躊躇いがちに付け足された名前に罪悪感が胸を覆った。利用して利用されて、そんな関係だから気にしないでいいよと言われた。果たしてそうだろうか。俺が旦那を利用しているだけだ。
旦那は俺に利用されているだけだ。

「だ、んなぁ・・・」
「無理して呼ばないでいいから」
「あっ、ひ、あ、あぁ、」

背中から窒息しそうな強さで抱き締めて俺を貫く旦那。同じ背格好だから平気でしょ、なんて笑って言ったあんたに、殺意を覚えた。目隠しした上更に目を瞑れば相手が誰かなんて声からしか判断できない。
旦那、旦那、旦那。
俺は今、あんたに抱かれてるんだ、あんたを利用してるんだ、俺を愛してくれてるあんただから。

「だんな、もっと、ぁっ・・・だ、んなぁっ!」
「・・・っ」

俺の体は旦那しか知らない、旦那じゃなきゃいらない。俺がどんなに土方さんを好きでもこの事実は変わらない。たとえ土方さんが、俺を抱いたとてそこに愛情がないなら俺は望まない。
俺が立てる操は、旦那にしかないんだから。

「・・・おきた、くん」
「だんな・・・ぁっ」

目隠しをほどいて一度繋がりを解いてから、旦那は俺の体を反転させた。
銀色にきらきら輝くふわふわの髪、俺と同じ色の目、欲情した顔。
愛しい。
土方さん程じゃないけど確かに俺は、旦那を愛してる。

「一緒に、いきやしょう旦那」
「・・・ありがと、総悟君」

泣きそうな顔を一瞬して、旦那はずぶり、俺の中へ入ってきた。





銀沖は土沖または沖土に至るプロセスにすぎないと思う。
銀さんは沖田相手じゃ全てにケリがつけられない。恋、ならあると思うけど永遠不変なものにはならない。若干の妥協がありそう。
でもそんな銀沖が大好きです。

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祝☆映画化

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