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梅々

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明日は月曜日

アニソン特集見てたらシティハンター見たくなりました。
うわああああ。見たい。見たい。

風呂入るべきなのに入れないですからね。魅力がすごい。





では、学生パロ銀沖パロで銀沖←土。














そのあどけなさは犯罪級





すもももももも





 授業中にも関わらずすやすやと眠る横顔をにまにまと眺める。窓際の後ろから二番目の席で安らかな顔を此方へ向け眠るのは、この学校一可愛い顔をした沖田くん。ましゅまろのようなほっぺと唇、見ていると突っつきたくなってしょうがないけれど生憎今は授業中。あと数分で終わるけれど。授業が終われば昼休みだし、そうなれば存分に触れるからと寝顔から顔を反らして黒板へ視線を移す。勉強を教えてあげるのも俺の役目となっている。傍にいる時間を増やすためだと思えば、俺にしては真面目に勉強するようになって。松陽先生もさぞや喜ぶだろう。
 板書を写し終えると説明も終え、他の奴らが写すのを待っていた教師と目が合った。視線がほんの少し左にずれて、沖田くんを見ているのだと分かる。眼鏡の奥の元より切れ長の瞳がすぅと細められる。
 こんなにもこの男は白地な態度を取っているのに。我が眠れる姫は気付きやしない。気付かないですぅすぅ寝息を立てて、時折ふわりと笑う。幸せな夢でも見ているのか。授業中だけど。それも、好きな男の教える授業だけど。
 元は英国の鐘の音だというチャイムが鳴る。俄に教室は騒がしくなり、隣の子もううんと身動ぎ目を開ける。

「あ、終わりやした?」
「終わった終わった。昼食べに行こうよ沖田くん」
「……へい」

 にっこり笑いながら言えば困ったような顔して沖田くんが顔を背ける。蜂蜜色の髪から覗く耳が僅かに赤くて照れているんだと思うとにやけてしまう。
 俺らはいつも、屋上へ繋がる階段の踊り場で昼を食べる。できれば漫画みたいに屋上で食べたいけど鍵が掛かってちゃ入れない。だから渋々、ここにいるがガラス戸から温い日差しが入って、風がない分この時期は外へ出るよりかえって暖かい。
 二人連れだって人通りの少ない奥の階段を上がる。いつも沖田くんは姉特製弁当で俺は朝買ったパンを食べる。たまに、卵焼きをあーんと食べさせてくれる。屋上へ通じるガラス戸に寄っ掛かりと沖田くんも隣に座った。

「沖田くん」
「へい……っん、」

 此方を向いた沖田くんの無防備な唇を奪う。柔らかいそれを味わうように啄んで、頬を包むとけんだこのある白い手がカーディガンを握りしめてきた。睫毛を震わせて俺に好き勝手させる姿からはいつもの不遜な態度は想像もつかない。ギャップ萌えってこれだ。肝心要の部分だけ亭主関白な感じ。
 ねだるように薄く開いた唇、その奥を暴くことはしないで赤く熟れたそれを噛んでから離れてやる。

「は、ぁっ……」
「あーその顔すごくくるわ。可愛い」

 酸素を求めて荒く息をする、その表情がエロチックで下半身に刺激を与えてくるわけだけど。まずはご飯を食べてから。
 いつも食べる前にキスをして、時間があれば食後はそれ以上をするから沖田くんはお昼ご飯に誘うと必ず照れる。こういい関係になって半年は楽に経つのに未だになれないらしい。

「未だ多串君が好きだったりするわけ?」
「そりゃあ……まだ、」
「でもアイツ俺らには冷たくない?」
「それでもいいんでさ」

 自分から振った話題ではあるけれども。飯が不味くなる話だ。
 アイツのこと好きでも付き合ってよ。そう半ば無理矢理にモノにして体を奪って。若干のほろ苦さは含むけれどこうして甘い関係になれるとは思っていなかった。思ったよりも押しに弱いらしい。そこもまた可愛いけれど、俺以外に靡かれたら困る。現に、あの土方センセイは俺に横からかっ拐われたのだから。未だに二人とも片想いし合ってはいるけれど。

「俺、旦那のことも好きですぜ」
「とってつけたみたいに言われても嬉しくないけどね。卵焼きいいな」
「あげやすよ。……だって俺には予想外だったんでさ。旦那とこうなること」

 言いながら沖田くん姉特製のピリ辛卵焼きをあーんと食べさせてくれる。ピリ辛ってのが珍しい。これがまた癖になる味をしていて毎回もらっちゃったりする。
 お礼がわりににんまり笑いながら頭を撫でてやる。もっともっと、俺に意識を向けて。その内あいつのことなんて忘れちゃえばいいのに。あーんな済まし顔の得意な度胸なしのヘタレなんかやめてさ。
 パンを食べ終え手持ち無沙汰で総悟君にちょっかいを出す。腰を抱いて、肩に寄りかかって良い匂いだと、呟いたところで顔面を叩かれた。

「ごちそうさま」
「いや、痛いんだけど」
「食べ終わるまで待ってくだせぇよ」

 拗ねたように言いながら弁当を丁寧にくるむ。その指先を眺めていたら、ぴっとりと寄り添ってきた。あのツンデレ沖田くんが。
 肩に預けられた頭に同じように体重を寄せる。日差しに微睡んで、今日はいやらしいことしないでこうしていたいとぼんやり思った。もっと密着したくて手を握る。拒まれなかったから調子に乗って、指も絡めてみる。

「……あー幸せ」
「安い幸せですねィ旦那」
「こういうことを幸せだと思えるのは素敵なことなんだよ沖田くん」
「一浪の言うことは重みがありやすねィ。まぁ、分かりやすけど」
「一浪じゃなくて帰国子女ね」

 去年ポルトガルから帰国したばかりなんだよーと言えばホラ吹きと睨まれる。確かに喧嘩して停学になってただけなんだけどね。餓鬼の頃ポルトガル行ったことあるのは本当だからね。
 だんなぁ、とそれはもう甘ったるく名を呼ばれてときめいた。おねだりの声色だ。この声をあの野郎は知らない。声だけではなく、肌理細かく白い肌も感度の良さも、繋がったときの理性を奪う熱と、俺を求めるあどけなくも淫らな姿を。

「好きですぜ」
「分かってるよ」

 まるで自己暗示だ。言ったら怒られるから言わないで、代わりにさらさらの髪に唇を寄せた。

「今日旦那の家行きまさァ」
「おいで。勉強教えてあげるから。手取り腰取り」
「親父くせぇでさ」

 ふふ、と笑って手の甲を摘まれる。これからもずっと、俺のものであればいいのに。

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