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梅々

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レベルアップしたのだろうか

下書終わってペン入れしてます。人物・背景・吹き出しはハイテックだから線が均一なんだぞ☆
目標、今月中に終わらせる。
私の漫画は計10P、友達は何Pかな・・・? あ、表紙まだ手つけてないや。勿論白黒ですがね。縮小とかすべきなのかな? B5の半分ぐらいが完成サイズみたいな?

まぁいいや。それより壱万打。

・・・アンケートとりたいと思います。
何かこれ書いてーとかありませんかね?
銀土とかは無理ですからよろしくです。
あったらメルフォかコメントからお願いします。
何も無かったら・・・う~ん。また土沖ロリとかいきますかね? ま、書きたいものを書こう。コピー本も頑張るぞ!





それでは百人一首です。ほぼ昨日の続き、土方目線です。銀沖←土みたいな?















突き放したのは 誰のため





涙は心を溶かすというのなら





世界なんて知っても活用方法が解らなければ無意味だと思う。
形も重さもない人類最大の武器は、ときに本能の理解を妨げるのだといま初めて知った。ばかじゃねぇの、何処かの誰かのように烏がカァ、と啼く。
大学生活にも漸く慣れてきた。高校までよく一緒にいた二人が傍にいないのにも。
よく、近藤さんとは会うが総悟とは卒業式以来あっていない。大学は同じだが、学部が違うからだろう。
高校二年の頃までは、これから先もずっと三人でいるのだろうと思っていた。くだらない話して、総悟と喧嘩して。それを近藤さんがなだめて、を毎日繰り返していくのだと。
続くはずの未来を壊したのは、俺だ。
総悟を、好きにならなければ、手を出さなければ、一度で止めていれば、あの時俺も好きなんだと言っていれば、こんな風にはならなかった。
あの、真っ直ぐな眼差しや諸刃の剣のような強さに惹かれたのは悪いことじゃない、そう思いたいけれど。
欲情と結び付かなければ、こうはならなかったのに。

『俺がね、アンタのこと好きだから』

そう言われたとき、嬉しくて堪らなかったけれど、それと同じぐらい驚愕した。あんなことをした俺を好きだなんて、こんなまともじゃない想いに応えてくれるなんて夢かもしれないと。
そう浮かれながら、思った。このまま総悟を、間違った道に進ませてしまうんじゃないか、と。男同士なんて、今のこの国じゃ後ろ指さされるのは分かりきっている。そんな、未来をコイツに強制することになってしまう。総悟にとっていつか終わる恋なのに。
それに、少し疑ったのだ。前に総悟と坂田が話していたのを聞いたから。坂田の入れ知恵で二人して俺をからかっているんじゃないかと。
だから、俺はアイツの為を思って何もかも終わらせようとした。
―――――言う前に、アイツは察したのか壊れそうな顔をして走り去ってしまったが。
あの日、坂田も総悟も教室には現れなかった。

慰めてやるよ、坂田はそう言っていた。総悟はアイツに慰めてもらったのだろうか。
そんなの、許せない。総悟に触れていいのは俺だけだ、元から、アイツを総悟が慕っているのが気にくわなかった。色目使いやがって、と思っていたアイツに、結果的に奪われた。

「何のために諦めたんだよ、俺は・・・」

「俺の為だろ」

「~ッ!?」

誰もいないと信じきっていたらいつの間にか、バイクを押した銀髪が並んで歩いていて転びかけた。
よりによって、誰よりも会いたくない人間が。
そして、あっさりと俺が気にしていることを言いやがった。

「誰がてめぇなんかに総悟を譲るか」

「だよね~。毒舌吐いてるときもすげぇ可愛いし? ほっぺはぷにゅぷにゅだし、肌は滑らかだし?」

「―――」

まさか、総悟はこいつと?
慰める、の意味する相場は、そういうことだけど。まさか。
土方さん、と余裕なく、舌ったらずに甘く呼ぶあの声を、コイツにも聞かせた?
久しく触れていない、あの肌理の細かい肌に、触れた?

「お~怖っ。そんなに睨んでも俺は死なねぇよ」

「死ねよ、クソ野郎」

「恩師にそういうこと言うかァ。男の嫉妬は醜いねぇ」

「っ」

余裕面が気に触って仕方ない。もう逸そ刺してしまいたい、そう思うほどに。
不意に坂田が立ち止まって、なんだ、と振り向くと真っ直ぐ此方を見ていた。

「また、会ったら。お前は総悟君になんて言う?」

「謝って、好きだっつう」

「―――それなら、会わせらんねぇな。あの子は、俺のだから」

鋭い目でそう言ったように見えたのは気のせいか。瞬きしたら見慣れた不抜けの目になっていたが。じゃあな、バイクに跨り坂田は過ぎ去っていく。
会いたい、会ってやり直したい。
都合の良すぎる、考えだが。





#63
今はただ 思ひ絶えなむ とばかりを
人づてならで いふよしもがな

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