梅々
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ほくほく
三冊目を読み終えました。なんていつまで続くのだろうこの報告ww
とにかく、同人誌は素晴らしいです。夢と希望と愛と勇気に満ち満ちています。
明日の試験頑張る!
今日から始まったおみやさんを見損ねたので可也ショックです。と母に言ったら渋いねぇと言われましたがなんか好きです。同士はいらっしゃらないでしょうか。
久しぶりに読みたくなった本があったのですが、何か忘れてしまい・・・あ、思い出した。赤川次郎さんのマリオネットの罠だ。あれ、タイトル買いしたのですが良かったです。と言えどもまだ一回しか読んでいない。あと、この時期になると真紅の薔薇とか燃えよ剣が読みたくなります。・・・でも勉強もせねば・・・。
京極さんの数えずの井戸も読みたい。あれとても気になります。
それでは、小ネタのはずが小説になってしまった銀沖もどきです。
早くリクエストをかけこのばかやろうっ。
とにかく、同人誌は素晴らしいです。夢と希望と愛と勇気に満ち満ちています。
明日の試験頑張る!
今日から始まったおみやさんを見損ねたので可也ショックです。と母に言ったら渋いねぇと言われましたがなんか好きです。同士はいらっしゃらないでしょうか。
久しぶりに読みたくなった本があったのですが、何か忘れてしまい・・・あ、思い出した。赤川次郎さんのマリオネットの罠だ。あれ、タイトル買いしたのですが良かったです。と言えどもまだ一回しか読んでいない。あと、この時期になると真紅の薔薇とか燃えよ剣が読みたくなります。・・・でも勉強もせねば・・・。
京極さんの数えずの井戸も読みたい。あれとても気になります。
それでは、小ネタのはずが小説になってしまった銀沖もどきです。
早くリクエストをかけこのばかやろうっ。
手に入れないで舞っている姿を眺めているだけで満足していた。
ふざけたふりをして本気で手を伸ばして。
楽しければいい。
それがいつから、手に入れたくなったのか。
青天の霹靂
鼻唄混じりで、この間出来たばかりの甘味処のチラシ(割引券つき)を見ていたら、頬杖をついた沖田君がボソッと言った。
世にも恐ろしい、一言を。
「・・・そんなに土方さんが好きなら、俺じゃなくて土方さんにちょっかい出せばいいのに」
まぁなんて恐ろしい。恐ろしすぎて俺は、鼻唄もピタリと止め声も発せず向かいの無邪気な瞳をした沖田君を見た。
幸せな気分が一気に、砂と化して風に拐われた。どこから突っ込もうか。とにかく俺は、多串なんざ好きじゃねぇよ、と生理的な嫌悪から一番に声高に叫びたかった。古語で言えば罵る、だ。
目の前にいる自然の摂理を超越しているんじゃないかという程鈍い沖田君を、俺はとてつもなく可愛がっているのに、何故そこであのニコチンマヨの名前が出てくるのか。
甘味処に二人で行く計画を立てている最中に。
「旦那?」
「・・・俺、そういう冗談ダメなんだけど」
「冗談じゃありやせん! 本気で思ってるんでさァ!」
瞳の爛々とした輝きを見ればそれが本心からの言葉だと分かる。それが余計に胸を引っ掻き回しているのだとこの子は気付かない。
好きなところは上げるまでもない。知っていることには全部好奇心と愛情を向けているし、知らないことは暴きたい。俺のことどうとも思っていないのは知っているから、同じように思いを寄せているあの男に嫉妬を妬かせることさえできればそれで良かった。揶揄うのはとても、楽しいから。
それが思いもよらない誤解を招くとは。
しかも、そのせいで俺には何の恋慕も抱いていないのだと気付かされるとは。
今日は大凶か何か?
「俺的にはあんなのいつ死んでもいいんだけど」
「俺もそう思いまさァ」
「っていうか野郎好きじゃないし」
「俺もでさァ」
これはなんだ。抉られ過ぎて俺の胸は空っぽなんだけれども。Dカップあった胸がAAカップになるぐらい抉られた。
野郎は好きじゃない、だけど沖田君のことは好き。なんて言ったら引かれるか冗談だと思われるかのどちらかで、そんなこと言ったらこのデートはおじゃんになる。
アイツなんか、好きすぎて超絶過保護なのにこの子は過保護の理由にも気付かないでうざいなぁ程度にしか思っていなくて。
そう言った点では、俺らは同盟を組めそうだ。
「とにかく、本当にあれのことなんてこれっぽっちも相手にしてないから」
「へぇ」
「沖田君ならまだしも?」
「へ、え?」
あどけなく首を傾げたしぐさにくらりときた。
あどけないのに、白い首筋は大層色めいていて、目眩がした。
さわりたい。
でも、それはルール違反。レッドカードは頂きたくない。
「俺でいいなら相手になりまさァ」
頬杖をついたままニッと笑った彼の言葉に他意はない。
だからこその威力。甘い笑顔に無邪気な刃。飴と鞭で以て調教されている気分だ。
だから此方も、社会勉強をさせてあげようという善意のふりをした、欲情で。
「じゃあお願いします」
「ぇ、んっ!?」
テーブル越しにくちづけたら真ん丸い目一面に俺が写った。大きな瞳は俺と同系色でも全然印象が違い、澄んでいる。惹き付けられる。うさぎみたい。
柔らかい唇は無防備で、咎めるように形をなぞったら甘い声が慎ましげに上がった。過去に幾度か触れた髪は金色の絹で、手を優しく撫でて滑る。
こんなことはしていても嫌われたくはないから、中までは攻めずに離れた。意気地無しになるのは本気だから。
「だ、んな」
「なぁに」
「・・・また明日、来やす」
「ん。じゃあね」
言った沖田君は真っ赤な顔のまま。立ち上がって部屋を出て、そしてがらがらがらと玄関の戸が開閉して去った。その間ずっと視線を合わせてくれなかったけれど顔は真っ赤で。嫌がられたわけではなさそうでホッとした。
また、明日。
ふざけたふりをして本気で手を伸ばして。
楽しければいい。
それがいつから、手に入れたくなったのか。
青天の霹靂
鼻唄混じりで、この間出来たばかりの甘味処のチラシ(割引券つき)を見ていたら、頬杖をついた沖田君がボソッと言った。
世にも恐ろしい、一言を。
「・・・そんなに土方さんが好きなら、俺じゃなくて土方さんにちょっかい出せばいいのに」
まぁなんて恐ろしい。恐ろしすぎて俺は、鼻唄もピタリと止め声も発せず向かいの無邪気な瞳をした沖田君を見た。
幸せな気分が一気に、砂と化して風に拐われた。どこから突っ込もうか。とにかく俺は、多串なんざ好きじゃねぇよ、と生理的な嫌悪から一番に声高に叫びたかった。古語で言えば罵る、だ。
目の前にいる自然の摂理を超越しているんじゃないかという程鈍い沖田君を、俺はとてつもなく可愛がっているのに、何故そこであのニコチンマヨの名前が出てくるのか。
甘味処に二人で行く計画を立てている最中に。
「旦那?」
「・・・俺、そういう冗談ダメなんだけど」
「冗談じゃありやせん! 本気で思ってるんでさァ!」
瞳の爛々とした輝きを見ればそれが本心からの言葉だと分かる。それが余計に胸を引っ掻き回しているのだとこの子は気付かない。
好きなところは上げるまでもない。知っていることには全部好奇心と愛情を向けているし、知らないことは暴きたい。俺のことどうとも思っていないのは知っているから、同じように思いを寄せているあの男に嫉妬を妬かせることさえできればそれで良かった。揶揄うのはとても、楽しいから。
それが思いもよらない誤解を招くとは。
しかも、そのせいで俺には何の恋慕も抱いていないのだと気付かされるとは。
今日は大凶か何か?
「俺的にはあんなのいつ死んでもいいんだけど」
「俺もそう思いまさァ」
「っていうか野郎好きじゃないし」
「俺もでさァ」
これはなんだ。抉られ過ぎて俺の胸は空っぽなんだけれども。Dカップあった胸がAAカップになるぐらい抉られた。
野郎は好きじゃない、だけど沖田君のことは好き。なんて言ったら引かれるか冗談だと思われるかのどちらかで、そんなこと言ったらこのデートはおじゃんになる。
アイツなんか、好きすぎて超絶過保護なのにこの子は過保護の理由にも気付かないでうざいなぁ程度にしか思っていなくて。
そう言った点では、俺らは同盟を組めそうだ。
「とにかく、本当にあれのことなんてこれっぽっちも相手にしてないから」
「へぇ」
「沖田君ならまだしも?」
「へ、え?」
あどけなく首を傾げたしぐさにくらりときた。
あどけないのに、白い首筋は大層色めいていて、目眩がした。
さわりたい。
でも、それはルール違反。レッドカードは頂きたくない。
「俺でいいなら相手になりまさァ」
頬杖をついたままニッと笑った彼の言葉に他意はない。
だからこその威力。甘い笑顔に無邪気な刃。飴と鞭で以て調教されている気分だ。
だから此方も、社会勉強をさせてあげようという善意のふりをした、欲情で。
「じゃあお願いします」
「ぇ、んっ!?」
テーブル越しにくちづけたら真ん丸い目一面に俺が写った。大きな瞳は俺と同系色でも全然印象が違い、澄んでいる。惹き付けられる。うさぎみたい。
柔らかい唇は無防備で、咎めるように形をなぞったら甘い声が慎ましげに上がった。過去に幾度か触れた髪は金色の絹で、手を優しく撫でて滑る。
こんなことはしていても嫌われたくはないから、中までは攻めずに離れた。意気地無しになるのは本気だから。
「だ、んな」
「なぁに」
「・・・また明日、来やす」
「ん。じゃあね」
言った沖田君は真っ赤な顔のまま。立ち上がって部屋を出て、そしてがらがらがらと玄関の戸が開閉して去った。その間ずっと視線を合わせてくれなかったけれど顔は真っ赤で。嫌がられたわけではなさそうでホッとした。
また、明日。
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