梅々
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うがいはこまめに。
昨日昼過ぎから熱がでた早良です☆多分、午前中に張り切って踊っちゃってたから熱出たんだと思う←馬鹿だ。
で、八度一分もあったので早引きしてまたまた病院行ってきました。同じ症状のお母さんと一緒に。
今は大分いい感じだけど食欲わかない。私にしては珍しく。お腹はキュウキュウいってるのに喉を通らない。
辛い。激しく辛い。
月曜から試験じゃというのに・・・。
因みに今日は妹の運動会だったりする。
それでは一昨日には出来てた百人一首。
で、八度一分もあったので早引きしてまたまた病院行ってきました。同じ症状のお母さんと一緒に。
今は大分いい感じだけど食欲わかない。私にしては珍しく。お腹はキュウキュウいってるのに喉を通らない。
辛い。激しく辛い。
月曜から試験じゃというのに・・・。
因みに今日は妹の運動会だったりする。
それでは一昨日には出来てた百人一首。
高く遠いあの空に
両手伸ばしても
届きはしない
空の切端と飛べない僕
五月晴れ。
梅雨の合間に見事に晴れた空を指してそう言うらしい。
昨日今日仕入れたばかりの知識を反復しつつ、その五月晴れな空に手を伸ばす。どんなに手を伸ばしても、決して太陽には届かないし雲を掴むことはできない。
そう知ったのは道場にいた頃だ。
アレが欲しい。子どもながらとても真面目に、太陽を指差した俺を近藤さんが肩車してくれて、炎天下の下、二人でうんうん唸りながら背伸びしたりと頑張った記憶がある。
土方は呆れたような顔をしていたけれど、日が沈むまで縁側に座って俺らを見ていた。
上空は風が凄いのか、厚い雲が刹那だけ太陽を隠し、通り過ぎていく。
近藤さんは太陽。土方は月。
それを独り占めしようしている俺は宛ら雲か。
ずっとずっと空を見上げていると変な浮遊感に襲われる。
「眩暈がする。」
これ以上墜ちる場所なんて無いのに、
「堕ちそうだ。」
太陽が眩しくて見れないのはあまりにも自分が汚いから。汚いから、目にした者はその眼から光を失う。
罪。と、罰。
この世界の真理。
クラリと眩暈が激しくなって、足元が崩れるような感覚に陥った。
陽炎が歪む。
「総悟」
ポスと頭が収まったのは広く黒い烏色。見上げれば予想通りの見飽きた顔。
普遍的で詰まらない。
「馬鹿が何難しいこと考えてんだよ」
「難しいことを考えられねぇから馬鹿っつうんですぜ」
もう退け、と後退する土方に身を委ねていると段々と体が地面へ落ちてゆく。この高さから頭打ったって死なないだろうけど、それなりには痛いだろう、なんてどうでもいいこと考えながら瞼を閉じる。
スッと土方が身を引いて、今度こそ本当に落ちる。
・・・・・・・・・筈だったのだが。
ポスッと音がし瞼を開くと角度こそは違うが先程と同じ顔。
ガシッと肩を掴まれてる感覚に、落下を防いだのは腕だと理解する。抱き締められているようなこの態勢が嫌で起き上がろうとするけれど自力じゃ立てなくて、無精無精土方の胸元を掴む。
「なんか踊ってるみてぇな格好だな」
「ハァ、俺が女役ですかィ。普通逆だろ死ね土方」
「死ねっつった方が死ね」
くだらないやりとりを交しながら立ち上がり、再び空を仰ぎ見る。
「また倒れんぞ」
「俺はそうそう倒れやせんぜ」
「ハッ。どうだか。現に今、倒れそうになってたじゃねぇか」
隣の大人が吐いた紫煙が視界に入り、雲一つ無かった空を汚す。たったそれだけで、眩暈すら覚える程だった圧倒的な空はありふれた物になってしまう。
「無粋で低脳で下衆な土方どっか行け」
「明らかに喧嘩売ってるよな、てめぇ。その喧嘩買ってやるよクソッタレ」
「本っ当、土方さんって短気ですねィ」
肩口狙って振り下ろされた白刃を後退して交わし、間隙無く繰り出された二刃をしゃがんで避ける。
手抜きなどしていない攻撃を意図も容易く避けられた土方は、チッ、と舌打ちして刀を鞘に納める。
「人ンことおちょくりやがって」
「おちょくってなんか。からかってるだけでさァ」
眩暈がしそうな空の青。
君さえいれば怖くない。
#54
忘れじの 行く末までは かたければ
けふを限りの命ともがな
両手伸ばしても
届きはしない
空の切端と飛べない僕
五月晴れ。
梅雨の合間に見事に晴れた空を指してそう言うらしい。
昨日今日仕入れたばかりの知識を反復しつつ、その五月晴れな空に手を伸ばす。どんなに手を伸ばしても、決して太陽には届かないし雲を掴むことはできない。
そう知ったのは道場にいた頃だ。
アレが欲しい。子どもながらとても真面目に、太陽を指差した俺を近藤さんが肩車してくれて、炎天下の下、二人でうんうん唸りながら背伸びしたりと頑張った記憶がある。
土方は呆れたような顔をしていたけれど、日が沈むまで縁側に座って俺らを見ていた。
上空は風が凄いのか、厚い雲が刹那だけ太陽を隠し、通り過ぎていく。
近藤さんは太陽。土方は月。
それを独り占めしようしている俺は宛ら雲か。
ずっとずっと空を見上げていると変な浮遊感に襲われる。
「眩暈がする。」
これ以上墜ちる場所なんて無いのに、
「堕ちそうだ。」
太陽が眩しくて見れないのはあまりにも自分が汚いから。汚いから、目にした者はその眼から光を失う。
罪。と、罰。
この世界の真理。
クラリと眩暈が激しくなって、足元が崩れるような感覚に陥った。
陽炎が歪む。
「総悟」
ポスと頭が収まったのは広く黒い烏色。見上げれば予想通りの見飽きた顔。
普遍的で詰まらない。
「馬鹿が何難しいこと考えてんだよ」
「難しいことを考えられねぇから馬鹿っつうんですぜ」
もう退け、と後退する土方に身を委ねていると段々と体が地面へ落ちてゆく。この高さから頭打ったって死なないだろうけど、それなりには痛いだろう、なんてどうでもいいこと考えながら瞼を閉じる。
スッと土方が身を引いて、今度こそ本当に落ちる。
・・・・・・・・・筈だったのだが。
ポスッと音がし瞼を開くと角度こそは違うが先程と同じ顔。
ガシッと肩を掴まれてる感覚に、落下を防いだのは腕だと理解する。抱き締められているようなこの態勢が嫌で起き上がろうとするけれど自力じゃ立てなくて、無精無精土方の胸元を掴む。
「なんか踊ってるみてぇな格好だな」
「ハァ、俺が女役ですかィ。普通逆だろ死ね土方」
「死ねっつった方が死ね」
くだらないやりとりを交しながら立ち上がり、再び空を仰ぎ見る。
「また倒れんぞ」
「俺はそうそう倒れやせんぜ」
「ハッ。どうだか。現に今、倒れそうになってたじゃねぇか」
隣の大人が吐いた紫煙が視界に入り、雲一つ無かった空を汚す。たったそれだけで、眩暈すら覚える程だった圧倒的な空はありふれた物になってしまう。
「無粋で低脳で下衆な土方どっか行け」
「明らかに喧嘩売ってるよな、てめぇ。その喧嘩買ってやるよクソッタレ」
「本っ当、土方さんって短気ですねィ」
肩口狙って振り下ろされた白刃を後退して交わし、間隙無く繰り出された二刃をしゃがんで避ける。
手抜きなどしていない攻撃を意図も容易く避けられた土方は、チッ、と舌打ちして刀を鞘に納める。
「人ンことおちょくりやがって」
「おちょくってなんか。からかってるだけでさァ」
眩暈がしそうな空の青。
君さえいれば怖くない。
#54
忘れじの 行く末までは かたければ
けふを限りの命ともがな
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