梅々
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CDラジカセが壊れた・・。
次、いつパソコン触れるかな?
こんにちは、早良ですよー。
ジャンプ読んだら、学園パロのパー子がっ!!!咄嗟に総子が浮かんだよ・・・。
では、生温い小説。沖土ナリ。
何故、お前はそんなに自由気儘でいられんだ?俺はお前が離れていく、と思うと気が気でないのに。
迚もの事に背離せよ
クスクス、と肩をすぼめ沖田は笑う。
―――――何が面白いんだ?
ちっとも、わからない。面白い事も楽しい事も、何もないのに。
「土方さん」
凛、とした空気の中鈴のような声で沖田は土方の名を呼んだ。
―――――なんで、こういう時に限って。
コイツは来るのか。心が病んで遣る瀬ない時にいつも、毎回と言ってもいい程、総悟は来る。
そういう時を見計らったかのように。
「あのね、とあるお人が、ですね」
やんわりと、沖田は話す。未だクスクスと笑ったまま、土方が反応をしめさないのを気にも止めず。
「あんたの事、忌んでやすよ」
そんな事、わかっている。
何故今更、わざわざ言うのだろうか。
「・・わかってるよ」
“真撰組副長”を好ましく思っている攘夷浪士達はいないだろうし、隊士の奴らもそうだろうし、俺らの上のやつらだって、早く切り捨てたいだろうよ。それに俺個人だって、女を寝取った数は数えきれないし、使い捨てよろしく、一回で終わったのもいた。
―――――翌々考えてみると、俺を好いている奴はいないんじゃねぇだろうか。
近藤さん、以外。
「なんだ、知ってたんで?つまんねぇなァ」
詰まらない、とはいいつつ沖田は未だに笑みを浮かべている。
無性に、腹がたつ。
「・・お前もそうだろーがよ」
自分の物にならないのなら壊してしまいたい。
その笑顔も何もかも。
俺の事を、憎んでくれればいい。
「そうですぜ。よくわかってらっしゃ・・・」
急に世界が回った。そりゃあ自転はしているが・・・という話ではなく、視界が、自分が反転したのだ。
沖田は目を見開いた。
そして、自分の上にいる土方を見上げた。
思い詰めた顔をしている土方。何を、したいんだ?
「ひ・・・じかたさん?」
何で、土方さんはこうも突拍子もない事をするんだろう?俺は、いつもアンタに振り回されてる。なのに、アンタは気付いてない。
「総悟・・・」
これから、土方さんがどうするつもりだろうが俺には関係ない。
俺は、俺のしたい事をする。
グイッと土方の腕を引っ張り、沖田は土方の上に馬乗りになった。
土方は間の抜けた顔をしている。
「総・・悟・・・?」
沖田はニッコリ微笑み、土方の両手を畳に縫い付けた。
そして、ゆっくりと口付けた。
「ん・・!」
形のいい唇を、丁寧に舌でなぞってゆくと、土方が肩をぶるっと震わせたのがわかった。
力の抜けた唇の間に舌を滑りこませると、土方が舌を絡ませてきた。
「ん・・んん・・あっ・・」
気がつけば、土方に自分が弄ばれていた。やはり、キスは土方のほうがうまい。やりなれているし。だけど、やられっぱなしというのは気に食わない性分だ。
わざと音をたて、唇を離した。物足りなさそうに見上げてくる土方の唇は、二人の唾液で光っている。
――――いまの土方さん、すっごいエロい顔してる
なんでこんな人が女なんて抱いてたんだろ、ってぐらい受け、って顔してる。土方さんのこんな顔見たの俺しかいないんじゃないだろーか。
「総悟・・・?」
「ん?なんですかィ?」
疑問符に笑顔で返すと、困ったように土方は沖田の頬に手を伸ばした。
「・・どういう、つもりなんだ?こんな事して・・・」
漸く疑問を口にした。その声は自分でも驚く程弱々しい。
――――情けない。
鬼の副長のクセに。一番大事なヤツの前では、何故にこうも弱いところしか見せれないのだろうか。
「好きだから、したんですぜ?土方さん・・・」
耳元で甘く囁かれ、鼓動が早鐘のようになった。
本当、なのだろうか。
余程胡散臭い、という顔をしてたのか、沖田はクスッと笑った。
「好きでもねぇヤツにキスなんざしやせんよ。あんたでもあるまいし」
―――――揶揄しているのではないのだろうか。
信じたい。けれど、沖田はすぐ自分をからかう。そこも、好きなんだけれど。
「・・・本当かよ」
「好き、ですぜ。アンタは?」
「・・・愛してる」
そういうと、沖田は目をパチクリさせ、また唇を寄せてきた。
「じゃあ俺も愛してる」
微妙なとこで終わりました。
不完全燃焼です。
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