梅々
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中途半端
ヘキサゴンは面白いッスよね~。
今みてるのだが、和みます。羞恥心の三人が好き。
というか。明日は近くのアニメイト(といってもバスで50分ぐらい?30分ぐらい?)へ行きます。
年明け一回目?
でしたっけ?
いや、違う。二月に一回行きました。従兄弟なんか二週連続で行ってました。ひぐらし好きな彼は沖土派。
それでは、片思いで百人一首。沖→土。
今みてるのだが、和みます。羞恥心の三人が好き。
というか。明日は近くのアニメイト(といってもバスで50分ぐらい?30分ぐらい?)へ行きます。
年明け一回目?
でしたっけ?
いや、違う。二月に一回行きました。従兄弟なんか二週連続で行ってました。ひぐらし好きな彼は沖土派。
それでは、片思いで百人一首。沖→土。
気付かなければ良かった。
知らなければ良かった。
こんな、想い。
イラナイ。
すきま風
サワサワと風が頬を撫で、目が覚めた。
顔を上げると四時間目が終わる少し前だった。
眠い目を擦りつつ窓を見るとほんの少しだけの隙間から風が吹いていた。心地よい微風に再びうとうとしかけて、振り返る。
真面目に、脇目もふらずノートに黒板の内容を書き写している土方と目が合うことはない。だからこそ、授業中に土方を眺めているのは好きだ。
好きです。
呟いても届かない、至近距離。
夢の中では確かに言えた。そして口付けて逃げた。
好きです。
声には出さない。
声には出せない。
伝えた所で届かないだろうことを知っているから。
いっそのこと、嫌いなままでいられたのなら。
横顔を眺めているだけでいいなんて。俺らしくない。
「う~。気持ち悪い・・・」
「え、何? “あの日”?」
「・・・・・・。こんなトコで油うってていいんですかィ? もう五時間目」
弁当さえ食う気がしなかった。・・・風邪でもひいたのだろうか。
そうなると厄介だ。一週間近く学校を休む羽目になって、一週間近く土方に会えなくなる。
離れていると余計、想いは募る。
近くにいると余計、距離を知る。
いつまでも、友達止まりなのだと理解している。
どんなに想おうと。
「あんなヤツやめればいいんじゃね?」
「・・・つまり、先生を好きになれと?」
「まぁ、つまりは?」
「其処のフェンスから飛び下りてくれりゃあ、惚れるかも」
「惚れられた時には仏になってるよな、絶対」
そりゃあそうだろう。
言われて簡単に諦められる程半端な想いじゃない。
誰か他人を好きになるなんて、無い。これ以上、他人を好きになるなんか無理だ。
そう思う。
「・・・いっぺん、キスとかしてみない?」
「俺のファーストキス奪う気ですかィ?」
「え、マジで」
ファーストキスは好きな人と。
なんて乙女な夢を持っているわけでも無いからにして。
他人の首ねっこを掴み、ゆっくりと引き寄せる。
「・・・奪ってもいいのかよ? 金とったりしないよな」
「モテない先生に無料奉仕でさァ」
10cm、5cm、3cm・・・と距離は近付いていく。
─────後悔はきっとしないだろう。
だけれど納得もしないだろう。
これは単なる暇潰し。
「っ総悟!!」
不快な音に、唇が触れる寸前で動きが止まる。
怠惰な動きで顔を向けると、憎らしい男が険しい顔をして肩で息をしていた。
何を、そんな必死になって。
─────止めて欲しい。
嫌いに、なりたいのに。
嫌いに、なって欲しいのに。
どうせならこれ以上無いってぐらい突き放したい。突き放して欲しい。
記憶喪失にでもなればいい。
顔を見ても声を聞いても邪なことを思わずにすむように。
「おいおい。授業サボんなー。学生の仕事は勉強だろォ?」
「てめーも自習じゃなくて授業やれ。・・・総悟、行くぞ」
「・・・なんであんたは、いつもいつも、」
傍に居るんだ? 捜しに来るんだ? 所有者ヅラするんだ?
そんなことしなければ、馬鹿みたいな想い、知らずにすんだのに。
「・・・総悟?」
俺のこと全部分かってるみたいな態度とるのは何故?
あんたは俺のこと少しも知らない、くせに。
死んでくれればいい。
片思いなのは変わらないけれど、もう絶対に手に入らないのだと諦めがつく。
「あんたなんざいなきゃよかったのに」
立ち上がり足早に土方の横を通り過ぎる。
いきなりの一言に驚愕した土方が滑稽だった。
いつもいつも言い続けている言葉だ。驚愕するような言葉じゃない。
傷付いたフリなんかするな。
傷付いてんのは此方だ。
一定のリズムを刻み階段を降りていく。
タン、タン、タンと響く音に耳を澄ますけれど追い掛けてくる、調和を乱す足音は聞こえてこない。
当たり前の事だけど落胆する。
期待なんてしなければいいのに。
裏切られると分かっているのだから。
#83
世の中よ 道こそなけれ 思ひ入る
山の奥にも 鹿ぞ鳴くなる
‐‐‐‐‐‐‐‐‐
銀→沖→→←土??
知らなければ良かった。
こんな、想い。
イラナイ。
すきま風
サワサワと風が頬を撫で、目が覚めた。
顔を上げると四時間目が終わる少し前だった。
眠い目を擦りつつ窓を見るとほんの少しだけの隙間から風が吹いていた。心地よい微風に再びうとうとしかけて、振り返る。
真面目に、脇目もふらずノートに黒板の内容を書き写している土方と目が合うことはない。だからこそ、授業中に土方を眺めているのは好きだ。
好きです。
呟いても届かない、至近距離。
夢の中では確かに言えた。そして口付けて逃げた。
好きです。
声には出さない。
声には出せない。
伝えた所で届かないだろうことを知っているから。
いっそのこと、嫌いなままでいられたのなら。
横顔を眺めているだけでいいなんて。俺らしくない。
「う~。気持ち悪い・・・」
「え、何? “あの日”?」
「・・・・・・。こんなトコで油うってていいんですかィ? もう五時間目」
弁当さえ食う気がしなかった。・・・風邪でもひいたのだろうか。
そうなると厄介だ。一週間近く学校を休む羽目になって、一週間近く土方に会えなくなる。
離れていると余計、想いは募る。
近くにいると余計、距離を知る。
いつまでも、友達止まりなのだと理解している。
どんなに想おうと。
「あんなヤツやめればいいんじゃね?」
「・・・つまり、先生を好きになれと?」
「まぁ、つまりは?」
「其処のフェンスから飛び下りてくれりゃあ、惚れるかも」
「惚れられた時には仏になってるよな、絶対」
そりゃあそうだろう。
言われて簡単に諦められる程半端な想いじゃない。
誰か他人を好きになるなんて、無い。これ以上、他人を好きになるなんか無理だ。
そう思う。
「・・・いっぺん、キスとかしてみない?」
「俺のファーストキス奪う気ですかィ?」
「え、マジで」
ファーストキスは好きな人と。
なんて乙女な夢を持っているわけでも無いからにして。
他人の首ねっこを掴み、ゆっくりと引き寄せる。
「・・・奪ってもいいのかよ? 金とったりしないよな」
「モテない先生に無料奉仕でさァ」
10cm、5cm、3cm・・・と距離は近付いていく。
─────後悔はきっとしないだろう。
だけれど納得もしないだろう。
これは単なる暇潰し。
「っ総悟!!」
不快な音に、唇が触れる寸前で動きが止まる。
怠惰な動きで顔を向けると、憎らしい男が険しい顔をして肩で息をしていた。
何を、そんな必死になって。
─────止めて欲しい。
嫌いに、なりたいのに。
嫌いに、なって欲しいのに。
どうせならこれ以上無いってぐらい突き放したい。突き放して欲しい。
記憶喪失にでもなればいい。
顔を見ても声を聞いても邪なことを思わずにすむように。
「おいおい。授業サボんなー。学生の仕事は勉強だろォ?」
「てめーも自習じゃなくて授業やれ。・・・総悟、行くぞ」
「・・・なんであんたは、いつもいつも、」
傍に居るんだ? 捜しに来るんだ? 所有者ヅラするんだ?
そんなことしなければ、馬鹿みたいな想い、知らずにすんだのに。
「・・・総悟?」
俺のこと全部分かってるみたいな態度とるのは何故?
あんたは俺のこと少しも知らない、くせに。
死んでくれればいい。
片思いなのは変わらないけれど、もう絶対に手に入らないのだと諦めがつく。
「あんたなんざいなきゃよかったのに」
立ち上がり足早に土方の横を通り過ぎる。
いきなりの一言に驚愕した土方が滑稽だった。
いつもいつも言い続けている言葉だ。驚愕するような言葉じゃない。
傷付いたフリなんかするな。
傷付いてんのは此方だ。
一定のリズムを刻み階段を降りていく。
タン、タン、タンと響く音に耳を澄ますけれど追い掛けてくる、調和を乱す足音は聞こえてこない。
当たり前の事だけど落胆する。
期待なんてしなければいいのに。
裏切られると分かっているのだから。
#83
世の中よ 道こそなけれ 思ひ入る
山の奥にも 鹿ぞ鳴くなる
‐‐‐‐‐‐‐‐‐
銀→沖→→←土??
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