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梅々

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ゆきふらなかった?

明日はバイト休みだー!
やりがい、というものを人生で初めて感じています。
楽しいけど、その分大変だし、疲れる。
独り善がりではなくて、心遣いをして。
って、なんか、素敵ですね。頑張りたいです。
バイトっていいものですね!

ブログとかだと、顔も見られないし半ば独り善がりの自己満だったりもするので、世界が違うなと思いました。





それでは四周年沖土の続きです。
濡れ場入ってきました。















逃げられるわけがない

捕まえられたいのだから











 試すように笑っている総悟に、心臓が騒ぎ出したままに口角を上げた。どうせ冗談だ。間に受けてはいけない。
 間に受けてはいけないからこそ、敢えて乗るのも一興だ。
 傍にある顔を引き寄せて、頭を押さえ込み唇を塞いでやる。驚け、とやけに楽しみながら思っている。悪い冗談にのるのが好きなのは、総悟のほうだ。俺がそういうのを好まないのは総悟もよく知っている。だから楽しい、意表を突かれて驚いた総悟を見られるのが。
 真ん丸い目が見開かれて、ありふれた表現だが、零れ落ちそうだ。重ねたままだった唇を舐めてやるとびくり、総悟の体が跳ねる。可愛い反応に吹き出しそうになるのを堪えて、顔を離す。
 反応が愛らしい分、これを他人が知っていると思うと殺意が芽吹くが、それには知らないフリを。

「・・・」

「ほら、つまんねぇこと言ってねぇで寝ろ」

「・・・いや、なんか、」

「あ?」

 総悟は口元を覆い考える素振りを見せる。煮え切らない返事に若干苛つきながらも、初めて見るに近いその行動に驚いていると、徐に総悟が此方を向いた。
 その視線のあまりにも真っ直ぐなこと。
 総悟がそんな視線を向けるのは、大体が俺ではなく近藤さんか、ミツバだった。その上、不憫な子どもが強請るときによくそんな瞳をしていた。物事を強請るときに、総悟は甘えを見せることがなかった。饅頭だとか、小さなものは除いて。真っ直ぐに相手を見て背筋を伸ばして、これが欲しいと、訴える。金のかかる我儘を言わない総悟が欲しいと望むものは生活に必要なものばかりで、それが、痛々しかった。
 一度だけ、今と同じように視線を向けられたことがある。初めて、総悟に一本取られた日のことだった。
 なんて回想にシフトした俺を諌めるように、顎を掴まれた。そのまま軽く顔をあげさせられて、総悟が俺をじーっと熟視る。

「なんだって言ってんだろ」

「冗談なんですけど。本心かもしんねぇんでさ」

「は?」

 意味の通じない日本語に頭を働かせるよりも早く、背と後頭部に何かがあたり、視界も一転した。天井を背景に俺を見下ろす総悟の顔はうっすらと影になっている。どこか楽しげな表情を浮かべているのが分かるが曖昧だ。
 押し倒された。その事実を漸く認識して、案外パニックに陥っているようだ、手が畳の上をさ迷う。煙草を探しているのか、はたまた愛刀か。どちらにせよ掴むことは叶わなく、総悟の手に包まれた。そのまま、口元に運ばれて総悟の唇が、指先を食む。ねっとり絡む粘膜に、甘い疼きを与えるエナメル質に、小さく漏れた声は恙無く、拾われたらしい。

「アンタも大丈夫でしょう?」

「何がだ」

「勃つでしょって話でさ」

「ん、っ!」

 急に鷲掴みされたそこは、確かに軽く反応していた。
 総悟の、あの白い手が。俺の性器を布越しにだが握っている。そう意識したならば、即座に脈打つ自身が余りにも素直過ぎて羞恥を感じた。爪と肌の隙間をねぶられながら緩く性器を揉まれて、総悟に正面から見られるのがいたたまれないぐらい、感じている。
 普通なら抵抗するものだろう。だが、こうなることを望んでいた俺にはそんな考えは浮かばなかった。ただ一つ、望みと違うのは。
 俺が総悟に攻められているということ。

「硬くなってきやしたね」

「っおまえ、はっ・・・勃ってんのかよ・・・?」

 問えばニコリ、笑みを寄越された。そのまま総悟は体勢を変える。変えて、先までなぶっていた俺自身に、性器を押し付けてきた。
 数枚の布越しに触れたそれは、俺のに負けないぐらい欲望を孕んでいた。とくん、とくんと、感じる鼓動は俺のものか総悟のものか、何れにせよ羞恥と完納を高めるには十分だ。感じる視線から逃げようと、瞼を閉じる。
 するとそれを揶揄うように、再び手の中に包まれた。そのまま揉みしだかれた。

「ぅっ、わ、あ、・・・っ」

「こんなんでそんなに感じてんなら、あんた割かし早かったんじゃねぇですか」

「っばか言うな、っぁ、っう、誰が・・・ん、っ」

「・・・なら」

 そんなに俺が上手なんですか。
 目を開ければ総悟がにんまりと口角を上げていた。本当のことを言うには度胸が足りない。おまえだからだ、と、言って引かれたら熱を持った体はどうなる。
 感じてやってんだ、挑発を返せば、着流しの間へ手が入りさらにその下、下着の内から直に。きゅうっと握られて喉が鳴った。俺を見下ろす総悟がぺろり、唇を舐めてその仕草に堪らなくなる。頭がじんじんとおかしい。首を伝い背筋を粟立たせるそれの正体は理性なんかでは制御できない官能だ。細いが、剣胝のある指で扱かれると普段の何倍も感じてしまう。

「くっ、ふっぅ、あっ!」

「いい感じにぐちゃぐちゃですねィ」

 さも楽しげに言って、総悟の指が先走りにまみれた性器に爪を立てた。窪みに、裏筋に、与えられた刺激に視界が潤みまるで女のような声が出た。
 だがそれだけでは終わらない。爪を立てた指を小刻みに動かし始めたのだ。ぐりぐりと、肉に食い込む爪に、痛みを感じその合間に甘く仄かな性感を見い出した。

「っあぁ、あっ、ひぃ・・・っあぁぁ!」

 尿道の入り口を抉られたまま性器を引っ掻かれて、星が散った。
 嬲られてイったことに気付くわけもなく、はぁはぁと肩で息をして余韻に浸っていると、総悟に唇を塞がれた。ねっとりと絡む舌が心地よくうっとりと瞼を瞑る。
 総悟とキスをしている。その事実にどれ程満たされているか。総悟の頭を押さえ込んでより接吻を深くした。

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