梅々
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眠れる森
今日、久々に沖土連載書くため読み返してたんですが、
矛盾&漢字間違いがひどい(汗)
なんせ一ヶ月に一話とかそれ以下のペースですからね。亀の歩みよか遅いよ。だからご愛敬♪ってことで多目に見てください(おおめって漢字、コレであってるかな?)。
というか今更ですよね。
さて。なんかまた土沖連載増えそうな気がしなくもない……………。増やす前に減らせ、っつう話なんですがね。沖土連載熱も上昇中ですし。
自分の分身と、自分の携帯の分身が欲しい。効率アップだよ。
それでは、約二ヶ月ぶり(!?)の沖土連載。二回目の沖田視点。
矛盾&漢字間違いがひどい(汗)
なんせ一ヶ月に一話とかそれ以下のペースですからね。亀の歩みよか遅いよ。だからご愛敬♪ってことで多目に見てください(おおめって漢字、コレであってるかな?)。
というか今更ですよね。
さて。なんかまた土沖連載増えそうな気がしなくもない……………。増やす前に減らせ、っつう話なんですがね。沖土連載熱も上昇中ですし。
自分の分身と、自分の携帯の分身が欲しい。効率アップだよ。
それでは、約二ヶ月ぶり(!?)の沖土連載。二回目の沖田視点。
いくら好きだと告げても信じてもらえないこの辛さを、好きだと告げられない貴方は知らないだろう。
こんなにも、胸は痛いのに、貴方は知らない。
Diletto 第十二話
音をたてずに玄関のドアを開け、室内に入り込む。未だ俺の侵入に気付いていないであろう、この家の住人は、どうやらテレビを見ているようだ。開けた時と同じように静かにドアを閉め、音をたてぬよう細心の注意を払いつつ靴を脱ぎ、リビングに向かう。
久方振りのこの家は、自分がこの世で最も愛してる人の匂いが染み付いている。
それに満足して、自然と頬が緩む。
さァて、とソファに座りテレビを見ている後ろ姿に声をかける。
「ただいまっ!」
「ぅわぁっ!!」
予想通りビクリと肩を震わせ、土方は此方を振り返った。
嗚呼、愛しい。
荷物を乱雑に床に置き、ソファ越しに強く抱き締める。肺に満ちる土方の香りに、久々のこの家に、何ともいえない安堵を覚える。
それ程までに、土方の存在は自分の中で強大だ。土方ナシではきっと、自分という物は成り立たないだろう。
そういえば、と一つ大事な事を思い出す。
「土方さん、俺未だおかえりっつってもらってねぇんですけど」
「…………おかえり」
「ただいまでさァ」
少し不機嫌そうな声に顔を覗き込んで見ると、これまた少し不機嫌そうな顔。
何かしたっけな? と悩むが、ずっと仕事場でしか会っていなかったから何もしてないはずだ。
う~ん、と悩んでいると離せ、と命令口調で言われた。
「土方さん、何で不機嫌なんですかィ?」
「別に不機嫌じゃねぇよ」
「不機嫌でしょうが、おもいっきし」
「別に。……今日はどうしたんだ? 荷物取りに来ただけか?」
「帰ってきただけですぜ。今日は休みですからねィ、劇の練習」
抱き締めていた体を離すと、そうか、と土方は呟いた。その声が嬉しそうだったのは気のせいじゃないと思いたい。
荷物をかたし、土方の隣に座り込む。
約一週間。
一週間傍にいなかっただけでこんなに、寂しくなるとは自分でも思わなかった。こんなに、土方が恋しくなるなんて。
「明日本番だろ。前日なのに、練習しなくていいのかよ」
「今日ぐれぇ、一緒にいてぇから今まで泊まり込みで練習したんでさァ」
驚いたような視線に微笑みかけると、「バカじゃねぇの」と土方は赤い顔をした。いつまで経っても、どんなことをしても、土方は初な反応を返す。駆け引き、とか苦手なのだろう。正直な人だから。
でも、彼は素直ではない。嘘偽りのない言葉は彼の気持ちを表すのに使われない。自分の気持ちを誤魔化そうとする。
なんで?
恥ずかしいから?
そんなことねぇのに。俺はあんたの本心を聞くためなら、何でもできるのに。
あんたは本当は、俺をどう思ってる?
「─────寂しかった、ですかィ?」
「ハッ。誰が」
脳内で思い描いた通りの、しかし理想とは正反対の返答。恋人同士になれたのに、俺らの距離は変わっていないように思える。
ソファの上で体育座りをし、膝に額を当てながら沖田は真剣に悩む。
久々にこうして仕事以外で会って、悩むようなことではない気もする。だけど、ふと浮かんだこの素朴な疑問は、今の微妙な距離感からも窺える。
そっけない。甘えたりしてこない。そんなの前からだけれども。
「俺はあんたと一緒に寝れなくて寂しかったですけどねィ……。あんたはそうじゃなかったんですかィ。そりゃあ、仕方がないですよねィ。俺のほーがあんたの何百倍も、あんたのこと好きだから…」
「っ!?」
いくらこっちが腹の内を見せても、冗談だと思って土方は信じてくれない。両思いなのに一方通行なこの想いは、不毛だとしか言いようがない。
不毛だと分かっていても、この気持ちは止まることがない。止める気もさらさらないが。
本当に、馬鹿だ。
自分でもそう思うのだ、土方にそう言われても仕方がない。
「ヤりやしょう」
「真っ昼間だっつうの」
「じゃあ、夜ならいいんですねィ?」
「…」
沈黙を肯定とみた。
顔を上げて隣にいる土方をじっと見つめると、テレビを見つめながらも何か考えているような表情をしていた。
そしてほんのり頬を染め、ぎりぎり聞こえるぐらいな音量で呟いた。
「夜、なら…な」
「……。俺初めてあんたに誘われた…」
「誘ってなんかねぇよっ!!」
照れ隠しに怒鳴り、キッチンへと向かう後ろ姿を目で追い掛ける。
嬉しさで頬が緩むのはもう止まらない。
好きだ。
誰よりも、何よりも。
こんなにも、胸は痛いのに、貴方は知らない。
Diletto 第十二話
音をたてずに玄関のドアを開け、室内に入り込む。未だ俺の侵入に気付いていないであろう、この家の住人は、どうやらテレビを見ているようだ。開けた時と同じように静かにドアを閉め、音をたてぬよう細心の注意を払いつつ靴を脱ぎ、リビングに向かう。
久方振りのこの家は、自分がこの世で最も愛してる人の匂いが染み付いている。
それに満足して、自然と頬が緩む。
さァて、とソファに座りテレビを見ている後ろ姿に声をかける。
「ただいまっ!」
「ぅわぁっ!!」
予想通りビクリと肩を震わせ、土方は此方を振り返った。
嗚呼、愛しい。
荷物を乱雑に床に置き、ソファ越しに強く抱き締める。肺に満ちる土方の香りに、久々のこの家に、何ともいえない安堵を覚える。
それ程までに、土方の存在は自分の中で強大だ。土方ナシではきっと、自分という物は成り立たないだろう。
そういえば、と一つ大事な事を思い出す。
「土方さん、俺未だおかえりっつってもらってねぇんですけど」
「…………おかえり」
「ただいまでさァ」
少し不機嫌そうな声に顔を覗き込んで見ると、これまた少し不機嫌そうな顔。
何かしたっけな? と悩むが、ずっと仕事場でしか会っていなかったから何もしてないはずだ。
う~ん、と悩んでいると離せ、と命令口調で言われた。
「土方さん、何で不機嫌なんですかィ?」
「別に不機嫌じゃねぇよ」
「不機嫌でしょうが、おもいっきし」
「別に。……今日はどうしたんだ? 荷物取りに来ただけか?」
「帰ってきただけですぜ。今日は休みですからねィ、劇の練習」
抱き締めていた体を離すと、そうか、と土方は呟いた。その声が嬉しそうだったのは気のせいじゃないと思いたい。
荷物をかたし、土方の隣に座り込む。
約一週間。
一週間傍にいなかっただけでこんなに、寂しくなるとは自分でも思わなかった。こんなに、土方が恋しくなるなんて。
「明日本番だろ。前日なのに、練習しなくていいのかよ」
「今日ぐれぇ、一緒にいてぇから今まで泊まり込みで練習したんでさァ」
驚いたような視線に微笑みかけると、「バカじゃねぇの」と土方は赤い顔をした。いつまで経っても、どんなことをしても、土方は初な反応を返す。駆け引き、とか苦手なのだろう。正直な人だから。
でも、彼は素直ではない。嘘偽りのない言葉は彼の気持ちを表すのに使われない。自分の気持ちを誤魔化そうとする。
なんで?
恥ずかしいから?
そんなことねぇのに。俺はあんたの本心を聞くためなら、何でもできるのに。
あんたは本当は、俺をどう思ってる?
「─────寂しかった、ですかィ?」
「ハッ。誰が」
脳内で思い描いた通りの、しかし理想とは正反対の返答。恋人同士になれたのに、俺らの距離は変わっていないように思える。
ソファの上で体育座りをし、膝に額を当てながら沖田は真剣に悩む。
久々にこうして仕事以外で会って、悩むようなことではない気もする。だけど、ふと浮かんだこの素朴な疑問は、今の微妙な距離感からも窺える。
そっけない。甘えたりしてこない。そんなの前からだけれども。
「俺はあんたと一緒に寝れなくて寂しかったですけどねィ……。あんたはそうじゃなかったんですかィ。そりゃあ、仕方がないですよねィ。俺のほーがあんたの何百倍も、あんたのこと好きだから…」
「っ!?」
いくらこっちが腹の内を見せても、冗談だと思って土方は信じてくれない。両思いなのに一方通行なこの想いは、不毛だとしか言いようがない。
不毛だと分かっていても、この気持ちは止まることがない。止める気もさらさらないが。
本当に、馬鹿だ。
自分でもそう思うのだ、土方にそう言われても仕方がない。
「ヤりやしょう」
「真っ昼間だっつうの」
「じゃあ、夜ならいいんですねィ?」
「…」
沈黙を肯定とみた。
顔を上げて隣にいる土方をじっと見つめると、テレビを見つめながらも何か考えているような表情をしていた。
そしてほんのり頬を染め、ぎりぎり聞こえるぐらいな音量で呟いた。
「夜、なら…な」
「……。俺初めてあんたに誘われた…」
「誘ってなんかねぇよっ!!」
照れ隠しに怒鳴り、キッチンへと向かう後ろ姿を目で追い掛ける。
嬉しさで頬が緩むのはもう止まらない。
好きだ。
誰よりも、何よりも。
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