梅々
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無双
地震が最近多いのでとても怖いです。だから考えないようにしているけど・・・。
怖いものは怖い。日本に生まれたことは誇りに思うけど地震だけはいただけない。
ブザービート今週分見ました。やまぴー好きだ。んで彼女のキャラも何気に好きです。脳内で土沖前提銀沖に変換しただなんて誰にも言えないわっ。沖土だと浮気=地獄を意味しますからね。中々浮気はできないわけですが(*^^*)
そうそう、三國無双の護衛兵を「真選組」にしてしまいました。いたいよーいたいよー。ここに頭がいたい人がいるよー。
最初一応階級(?)順にしたのですが、最初は二人しかついてこないので並び替えました。沖田、近藤さん、土方、山崎、伊東先生、斎藤、原田、とっつぁんというカオスなメンバーです。顔はごついけど先に逝くときの声がかっこよかったから許す。沖田すきだー。
それでは夏の中編。土方がログインしました。
怖いものは怖い。日本に生まれたことは誇りに思うけど地震だけはいただけない。
ブザービート今週分見ました。やまぴー好きだ。んで彼女のキャラも何気に好きです。脳内で土沖前提銀沖に変換しただなんて誰にも言えないわっ。沖土だと浮気=地獄を意味しますからね。中々浮気はできないわけですが(*^^*)
そうそう、三國無双の護衛兵を「真選組」にしてしまいました。いたいよーいたいよー。ここに頭がいたい人がいるよー。
最初一応階級(?)順にしたのですが、最初は二人しかついてこないので並び替えました。沖田、近藤さん、土方、山崎、伊東先生、斎藤、原田、とっつぁんというカオスなメンバーです。顔はごついけど先に逝くときの声がかっこよかったから許す。沖田すきだー。
それでは夏の中編。土方がログインしました。
どんな気持ちを抱いてるかなんて知らないよ
口に出さなきゃ
かげろうゆらゆら夏のざわめき
縁側に座っていると、心地好い風が吹き抜け風鈴がちりりーんと鳴った。蝉の声はミンミンからひぐらしの形容し難いものに変わった。ひぐらしの鳴き声は何故か切ない。黄昏時によく聞くからだろうか。
懐から貰った簪を取り出して夕日に輝かせてみるとキラリと縁が金色っぽく煌めいた。本当に高価なものなのだろう、貰って良かったのかと重ねて思う。
「オイ」
「いって・・・」
ゴツン、と頭を叩かれて涙が浮かんだ。傍若無人な上司を振り返ると不機嫌なのがよく分かった。眉間に皺を寄せてばかりいると癖がついて平常でもそんな顔になってしまうというのに。
折角顔だけは良いのに、呟きは拾われてしまったようで、再び頭をがつんとやられた。
「なんだ、それ」
「貰ったんでさァ」
「はぁ? そんな高そうなモンただでくれるやつがいるかよ」
その通りだと思って頷くと、布団をしまいつつ聞き耳をたてていたらしい山崎がですけど、と口を開いた。胡乱な目を向けると二人分受け取ったらしい山崎が顔色を悪くしながらも貧弱そうな声を出した。中々度胸がある。
「あの、なんか・・・女の人に貰ったなら分かるな、と・・・」
「ああ、そういや土方さん、前に車貰ってやしたよね」
「貰ってねぇよちゃんと返した」
あれは確か今年のバレンタインだったと思い返す。お届け物でーす、という間の抜けた声に暢気に出ていった山崎が門前で腰を抜かしていた。それにつられ物見遊山気分で門前まで行ったやつも腰を抜かしていて。なんだと土方さんと共に見に行ったら真っ赤なポルシェがそこにあった。
あの時顔面蒼白になった土方さんの顔ったら、と思い出したら笑いが止まらなくなって。身を屈め体を震わせていたらチッと舌打ちされた。
「それ貸せっ」
「やなこった」
「・・・そんなに大切なのかよ」
はっ、と呆気に取られた俺から掠め取った簪を、土方さんも同じように西日に翳す。蓮の花がチカチカ眩しい。返すときに指紋とか拭き取らなきゃいけないものだろうか、と考えつつそれを奪い返す。
ムッとした顔にあんたがすべきじゃないだろうと思うが口には出さない。
「窃盗の現行犯でしょっぴきやすよ」
「ざけんな。それだったらお前の悪質な悪戯は死刑モンだ」
更に苛々している様子の土方さんに首を傾げつつ、立ち上がる。山崎は疾うに布団を手に去っていて、不機嫌な鬼と閉鎖的ではないが二人っきりにされて、迷惑極まりない。
早々と立ち去ろう、今更かもしれないけれどと思いつつ一歩足を踏み出すと同時に腕を捕まれた。
恨みがましく睨むがたじろがない。
「今日はおまえ外出禁止。書類整理手伝え。副長命令だからな」
「はぁ? なんで俺がっ! 横暴ですぜ」
「半分はてめぇが原因だ」
ちぇっと唇を尖らせ握っていた簪を懐にしまう。
その動作をじっと土方さんに見られていて、なんだと不思議に思ったけれど深くは考えず、これから待ち受ける陰鬱な時間のことが頭を満たしていった。
口に出さなきゃ
かげろうゆらゆら夏のざわめき
縁側に座っていると、心地好い風が吹き抜け風鈴がちりりーんと鳴った。蝉の声はミンミンからひぐらしの形容し難いものに変わった。ひぐらしの鳴き声は何故か切ない。黄昏時によく聞くからだろうか。
懐から貰った簪を取り出して夕日に輝かせてみるとキラリと縁が金色っぽく煌めいた。本当に高価なものなのだろう、貰って良かったのかと重ねて思う。
「オイ」
「いって・・・」
ゴツン、と頭を叩かれて涙が浮かんだ。傍若無人な上司を振り返ると不機嫌なのがよく分かった。眉間に皺を寄せてばかりいると癖がついて平常でもそんな顔になってしまうというのに。
折角顔だけは良いのに、呟きは拾われてしまったようで、再び頭をがつんとやられた。
「なんだ、それ」
「貰ったんでさァ」
「はぁ? そんな高そうなモンただでくれるやつがいるかよ」
その通りだと思って頷くと、布団をしまいつつ聞き耳をたてていたらしい山崎がですけど、と口を開いた。胡乱な目を向けると二人分受け取ったらしい山崎が顔色を悪くしながらも貧弱そうな声を出した。中々度胸がある。
「あの、なんか・・・女の人に貰ったなら分かるな、と・・・」
「ああ、そういや土方さん、前に車貰ってやしたよね」
「貰ってねぇよちゃんと返した」
あれは確か今年のバレンタインだったと思い返す。お届け物でーす、という間の抜けた声に暢気に出ていった山崎が門前で腰を抜かしていた。それにつられ物見遊山気分で門前まで行ったやつも腰を抜かしていて。なんだと土方さんと共に見に行ったら真っ赤なポルシェがそこにあった。
あの時顔面蒼白になった土方さんの顔ったら、と思い出したら笑いが止まらなくなって。身を屈め体を震わせていたらチッと舌打ちされた。
「それ貸せっ」
「やなこった」
「・・・そんなに大切なのかよ」
はっ、と呆気に取られた俺から掠め取った簪を、土方さんも同じように西日に翳す。蓮の花がチカチカ眩しい。返すときに指紋とか拭き取らなきゃいけないものだろうか、と考えつつそれを奪い返す。
ムッとした顔にあんたがすべきじゃないだろうと思うが口には出さない。
「窃盗の現行犯でしょっぴきやすよ」
「ざけんな。それだったらお前の悪質な悪戯は死刑モンだ」
更に苛々している様子の土方さんに首を傾げつつ、立ち上がる。山崎は疾うに布団を手に去っていて、不機嫌な鬼と閉鎖的ではないが二人っきりにされて、迷惑極まりない。
早々と立ち去ろう、今更かもしれないけれどと思いつつ一歩足を踏み出すと同時に腕を捕まれた。
恨みがましく睨むがたじろがない。
「今日はおまえ外出禁止。書類整理手伝え。副長命令だからな」
「はぁ? なんで俺がっ! 横暴ですぜ」
「半分はてめぇが原因だ」
ちぇっと唇を尖らせ握っていた簪を懐にしまう。
その動作をじっと土方さんに見られていて、なんだと不思議に思ったけれど深くは考えず、これから待ち受ける陰鬱な時間のことが頭を満たしていった。
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