梅々
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今月の目標
十五作アップ(小説オンリー)
が目標です。つまり二日に一作。だから、偶数:オフの米英、奇数:オンの小説を書くようにしようかな、と。なんという無謀ww
オフの米英は友人のネタを元にするので緊張します。だからどんなのがいいとメール送ったら「泥沼。」とだけきたのでブリタニアウェールズネギの呪い!って気分でした。泥沼おいしいけど(^q^)
そしていい感じに仏お兄さんが出てくるんだ。
では夏の中編。沖土になるのかなぁ・・・?
オリジナルキャラがでばります。オリキャラって好きじゃないんだよね←うぉい
が目標です。つまり二日に一作。だから、偶数:オフの米英、奇数:オンの小説を書くようにしようかな、と。なんという無謀ww
オフの米英は友人のネタを元にするので緊張します。だからどんなのがいいとメール送ったら「泥沼。」とだけきたのでブリタニアウェールズネギの呪い!って気分でした。泥沼おいしいけど(^q^)
そしていい感じに仏お兄さんが出てくるんだ。
では夏の中編。沖土になるのかなぁ・・・?
オリジナルキャラがでばります。オリキャラって好きじゃないんだよね←うぉい
女とか色恋だとか、興味はないけれど
目を惹いた
かげろうゆらゆら夏のざわめき
綺麗な人だと思った。一度だけ連れられていった花街の、花魁のような格好に、髷。だけれど、そこに夜の似合う妖しさはなく、ただ尊くも感じる品の良さがあるだけだった。
格式ある家の娘さんだろう、そう結論づいた。
「すいやせん、勝手に敷地に入っちまって」
「そんなことはどうでも良いのです。・・・貴方は?」
「武装警察真選組一番隊隊長、沖田総悟」
許すではなくどうでもよいと言い放ったのが不思議だった。そして、俺のことを知らないのも。偉そうなことはいえないけれど、月に一度は報道されていると思う。そのくらいの頻度で土方さんの雷を浴びているから。
だから、知らないだなんて。
訝しげに見ていると、彼女は近づいてきた。にっこりと、笑みを浮かべ。
敵意は感じない、だけれど、何か違和感がある。
「御上がりになりません? 冷たいものもちょうど、買ってきたところなのです」
「・・・じゃ、遠慮せず頂きまさァ」
冷たいもの、に心惹かれた俺は彼女の後に続いて屋敷へ入る。母屋ではなさそうな家の作り、然し敷地は可也のもので、それほどの金持ちなのかと知る。
他に人の気配を感じることはなく、誰にも会うことなく玄関から一番遠い部屋につく。彼女が障子を開けると、縁側から川が見えた。こっちから回っていれば遠回りすることなく会ったノかもしれない、というか見られていたかも。そう思っていると盆を手に彼女が部屋へ入ってきた。硝子の器に、頂の赤いかき氷が入っていて、傍には白玉とあんこまでトッピングされていて、美味しそうだ。
彼女は俺に座るように促して、片方を渡す。
「どうぞ」
「いただきやす」
お前知らないヤツに物貰うな、毒入ってたらどうすんだばか。
なんて無粋な文句を言う人はいないから、存分に頬張っていただく。頭に響く冷たさと舌を擽る甘さに自然と若気る。これで死ぬのなら本望かも、とかどこかの超絶甘党は思うだろうとがつがつと食べているとクスリ、向かいから笑い声が聞こえた。
「美味しいですか?」
「えぇ。やっぱ夏はかき氷ですねィ。美味いし冷たいし」
「ふふ」
見掛けからは想像できないような、少女のような笑顔に少し驚いた。イメージするなら土方さんが姉上のように笑った感じ。それは果てしなく気持ち悪いけれど、まぁそんなギャップ。
美味しく頂いて二三話をしたら例の小姑から電話が掛かってきた。サボってんじゃねぇよ早く帰れ、いつもの口調にへいへいといつも通り返す。
「もう帰ってしまうの?」
「へぇ。仕事があるんでねィ」
「そう・・・。またいらして? 妾は時雨と申します」
「へぇ、かっこいい名前ですねィ。んじゃあ、ごちそうさまでした」
「えぇ、また」
馴染みの女に引き留められるのってこんな感じか、新鮮な感覚に浸りつつも歩き出そうとしたら待ってくださいと呼び止められた。
振り向くと、時雨さんが袂から簪を取り出した。睡蓮の飾りの銀色のそれ。誘われるがまま受けとると純銀か、重かった。
「出会いの印に」
「・・・にしては高そうですねィ」
「特注なのです。・・・貴方にもお似合いでしょう、沖田さん」
「俺は男でさァ」
「分かってますよ。・・・でも、」
花の周りには虫が集るもの。・・・それが蝶であろうと妾は許さない。
後半は聞き取れず、首を傾げたところ再び電話が鳴った。また会ったときにきけばいいとうやむやなまま歩き出した。
彼女が妖艶な笑みを浮かべているのには気付くことなく。
目を惹いた
かげろうゆらゆら夏のざわめき
綺麗な人だと思った。一度だけ連れられていった花街の、花魁のような格好に、髷。だけれど、そこに夜の似合う妖しさはなく、ただ尊くも感じる品の良さがあるだけだった。
格式ある家の娘さんだろう、そう結論づいた。
「すいやせん、勝手に敷地に入っちまって」
「そんなことはどうでも良いのです。・・・貴方は?」
「武装警察真選組一番隊隊長、沖田総悟」
許すではなくどうでもよいと言い放ったのが不思議だった。そして、俺のことを知らないのも。偉そうなことはいえないけれど、月に一度は報道されていると思う。そのくらいの頻度で土方さんの雷を浴びているから。
だから、知らないだなんて。
訝しげに見ていると、彼女は近づいてきた。にっこりと、笑みを浮かべ。
敵意は感じない、だけれど、何か違和感がある。
「御上がりになりません? 冷たいものもちょうど、買ってきたところなのです」
「・・・じゃ、遠慮せず頂きまさァ」
冷たいもの、に心惹かれた俺は彼女の後に続いて屋敷へ入る。母屋ではなさそうな家の作り、然し敷地は可也のもので、それほどの金持ちなのかと知る。
他に人の気配を感じることはなく、誰にも会うことなく玄関から一番遠い部屋につく。彼女が障子を開けると、縁側から川が見えた。こっちから回っていれば遠回りすることなく会ったノかもしれない、というか見られていたかも。そう思っていると盆を手に彼女が部屋へ入ってきた。硝子の器に、頂の赤いかき氷が入っていて、傍には白玉とあんこまでトッピングされていて、美味しそうだ。
彼女は俺に座るように促して、片方を渡す。
「どうぞ」
「いただきやす」
お前知らないヤツに物貰うな、毒入ってたらどうすんだばか。
なんて無粋な文句を言う人はいないから、存分に頬張っていただく。頭に響く冷たさと舌を擽る甘さに自然と若気る。これで死ぬのなら本望かも、とかどこかの超絶甘党は思うだろうとがつがつと食べているとクスリ、向かいから笑い声が聞こえた。
「美味しいですか?」
「えぇ。やっぱ夏はかき氷ですねィ。美味いし冷たいし」
「ふふ」
見掛けからは想像できないような、少女のような笑顔に少し驚いた。イメージするなら土方さんが姉上のように笑った感じ。それは果てしなく気持ち悪いけれど、まぁそんなギャップ。
美味しく頂いて二三話をしたら例の小姑から電話が掛かってきた。サボってんじゃねぇよ早く帰れ、いつもの口調にへいへいといつも通り返す。
「もう帰ってしまうの?」
「へぇ。仕事があるんでねィ」
「そう・・・。またいらして? 妾は時雨と申します」
「へぇ、かっこいい名前ですねィ。んじゃあ、ごちそうさまでした」
「えぇ、また」
馴染みの女に引き留められるのってこんな感じか、新鮮な感覚に浸りつつも歩き出そうとしたら待ってくださいと呼び止められた。
振り向くと、時雨さんが袂から簪を取り出した。睡蓮の飾りの銀色のそれ。誘われるがまま受けとると純銀か、重かった。
「出会いの印に」
「・・・にしては高そうですねィ」
「特注なのです。・・・貴方にもお似合いでしょう、沖田さん」
「俺は男でさァ」
「分かってますよ。・・・でも、」
花の周りには虫が集るもの。・・・それが蝶であろうと妾は許さない。
後半は聞き取れず、首を傾げたところ再び電話が鳴った。また会ったときにきけばいいとうやむやなまま歩き出した。
彼女が妖艶な笑みを浮かべているのには気付くことなく。
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