梅々
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コサージュ
四月一日と書いてわたぬきっ!!
言わずと知れたモコナの名科白。
×××HOLIC・継見ましたよ~。一、二話まとめて。百目鬼本当いい!中井さん最高。四月一日もあの奇妙キテレツな動きは変わらないね!
あとOPも前回に引き続きいいですよね~。スガシカオさん好きです。あの雰囲気があってる。
そうそう。
友人にリボーンの一、二巻借りました。二巻の最後にヒバさん出てる・・・。ディーノさんは未だでしたが、ヒバさん出てりゃそれでよし。ヒバさん好きな人は皆神威好きなんですよ。私のデータだとね。神威もなぁ、封真が変態だから傷だらけですね。可哀想な神威。封真にセクハラ・パワハラされてて。でも神威は封真のこと好きですしね、同情なんざしなくていいんだよ。このアベックめ。
昨日途中からMr&Mrsスミス見たんですけど、土沖でいけそうだった。録画したかった。偽装結婚だと偽って両想いな二人。夫を少し出し抜く妻と、妻にベタ惚れなのを必死に隠す夫。土沖だ。
それでは、沖土連載なんだけど、半番外編になっちまったぜ★
・・・すみません。
言わずと知れたモコナの名科白。
×××HOLIC・継見ましたよ~。一、二話まとめて。百目鬼本当いい!中井さん最高。四月一日もあの奇妙キテレツな動きは変わらないね!
あとOPも前回に引き続きいいですよね~。スガシカオさん好きです。あの雰囲気があってる。
そうそう。
友人にリボーンの一、二巻借りました。二巻の最後にヒバさん出てる・・・。ディーノさんは未だでしたが、ヒバさん出てりゃそれでよし。ヒバさん好きな人は皆神威好きなんですよ。私のデータだとね。神威もなぁ、封真が変態だから傷だらけですね。可哀想な神威。封真にセクハラ・パワハラされてて。でも神威は封真のこと好きですしね、同情なんざしなくていいんだよ。このアベックめ。
昨日途中からMr&Mrsスミス見たんですけど、土沖でいけそうだった。録画したかった。偽装結婚だと偽って両想いな二人。夫を少し出し抜く妻と、妻にベタ惚れなのを必死に隠す夫。土沖だ。
それでは、沖土連載なんだけど、半番外編になっちまったぜ★
・・・すみません。
『真っ赤なガラス玉填めこんだみてぇだな、その瞳。・・・人形より人形みたいだ』
そう呟くと、錦糸の髪を風に遊ばせ自動人形<オートマタ>はゆるやかに振り向いた。
再びなぞる、出会いの挿話。
二人以外他の誰も知らない。
Diletto 幕間
触れたいと、いつも窓の外から眺めていた髪が、目の前にある。
紅玉の瞳は何の感情も写さずただ無機質に俺を捉える。
触れたい、
俺だけの物にしたい。
欲望が疼く。
けれど、今は未だその時じゃなくて。名前すら知らないのだ。順序よく事は進めなければならない。
「真っ赤なガラス玉填めこんだみてぇだな、その瞳。・・・人形より人形みたいだ」
怒るわけでも怪訝そうにするわけでもなく変わらず無表情の瞳は目の前にある。今まで毎日窓の向こうの姿を眺めていた時よりも触れられる程近くに君はいる。
触れたらどんなにその肌は柔いのだろうか。アンティークドールのように柔らかみがなく無機質であっても驚かない。
人形より人形らしい君は、存在自体が奇跡に思えるから。
「人形? それは馬鹿にしてる言葉ですかィ?」
誉め言葉なんだけどな、呟くとそれはありがとう。と素気ない返事。
高慢そうな言葉は人との触れ合いを知らないため。
見上げればいつも窓の向こうに一人いた君は、きっと限られた人としか会話していないだろう。
「───ずっと、見てた」
「・・・何を?」
「君を」
あまりにも陳腐でストレートで自分らしくない言葉。それでも、他の言葉は見つからない。
他の言葉じゃ、意味がない。
気付いているだろう、彼も。
この脚本は俺と彼の為だけにある。第三者の介入など考えられない。ただただ忠実に、人物の設定だけを変えて、辿る。
『名前は?』
『・・・沖田、総悟』
さわり、と再び風が吹く。春風は彼のだけ為に吹いているように、綺麗な髪をなびかせる。
─────蜂蜜色の髪から覗く無機質な、瞳。
どんなに想っても、この手には堕ちてこないのだと知らされる。それでも、それは現状だけの話。欲しい物をすぐに諦めるような潔さは俺にはない。喩え運命の人とやらが別にいるのだとしても、そんなもの。どうにでも出来る、その自信がある。
初めて台本を読んだ時、彼は驚いた顔をして俺を見た。
出会った頃より表情豊かになった理由にはもう会っていた。黒髪の、すました顔を雑誌やCMで見たことがあった。人気急上昇がどうの、のあの男は彼の最高の被写体だ。元は俺と大差ない。でも、彼が全身全霊を込めて撮るから、あんなにいい写真になる。
嫉妬をしないわけではない。同棲しているのも知っているし、話を聞いてるだけでもこれ以上ないってぐらいあの男を想っているのがわかる。
それでも、俺だけが知る“沖田総悟”というものがあって、他の誰も知り得ない彼を知っているという優越が、醜い嫉妬心を相殺している。
「───真実を知ったら、魔法は解けてしまう。それでも、いいんで?」
着々と進む話は未来予想か願望か、それとも架空の現実か。魔法が解ければ、俺の物になるのか。─────俺の物に、したい。この気持ちは相も変わらず胸の中在り続けている。
『他人の事を、“人”だと思ったことないでしょう? 表面は優しいけれど、それは偽りだ。・・・貴方は、可哀想』
高校の時、誰かに言われた言葉だ。ポツリポツリと雨の中、雨音にかき消されそうな程小さな声は何故か、しっかりとこの耳に届いていた。男か女か、誰にどんな人に言われたのかさえ分からない。悲痛な表情でそう言った人物は涙を流していた。俺のため、俺の所為で泣いているとなんとなく分かったけれど、感謝も謝罪もしなかった。
他人の為に泣くなんかおかしい。
何でこんな欠陥品の為に、泣ける?
甚だしい程に図星をさされても、憤慨しない。感情が欠けてるわけじゃない。テレビ見て普通に笑うし、泣く。
でも。対人関係は必要性の無い物で、家族というものでさえ他人の集まりだと思っていた俺は、テレビという箱の外の世界だと途端に、興味を無くしてしまう。だから、優しいフリをして何もしないで、いつも仮面を被っていた。
そんな、俺が。
その言葉を吐かれた一年後に一目惚れするとは予想だにしていなかった。
「魔法が解けたとしても、君だけを想うに決まってる」
美麗な文句で飾りたてた想いを知らないままでいい。
君は、いつまでも綺麗なままなんだ。どんな姿であろうと、どんなことをしようと。
募りに募ったこの想いは、今は行くあても無く漂うばかりだけれど。
いつか、届く。そう信じている。
そう呟くと、錦糸の髪を風に遊ばせ自動人形<オートマタ>はゆるやかに振り向いた。
再びなぞる、出会いの挿話。
二人以外他の誰も知らない。
Diletto 幕間
触れたいと、いつも窓の外から眺めていた髪が、目の前にある。
紅玉の瞳は何の感情も写さずただ無機質に俺を捉える。
触れたい、
俺だけの物にしたい。
欲望が疼く。
けれど、今は未だその時じゃなくて。名前すら知らないのだ。順序よく事は進めなければならない。
「真っ赤なガラス玉填めこんだみてぇだな、その瞳。・・・人形より人形みたいだ」
怒るわけでも怪訝そうにするわけでもなく変わらず無表情の瞳は目の前にある。今まで毎日窓の向こうの姿を眺めていた時よりも触れられる程近くに君はいる。
触れたらどんなにその肌は柔いのだろうか。アンティークドールのように柔らかみがなく無機質であっても驚かない。
人形より人形らしい君は、存在自体が奇跡に思えるから。
「人形? それは馬鹿にしてる言葉ですかィ?」
誉め言葉なんだけどな、呟くとそれはありがとう。と素気ない返事。
高慢そうな言葉は人との触れ合いを知らないため。
見上げればいつも窓の向こうに一人いた君は、きっと限られた人としか会話していないだろう。
「───ずっと、見てた」
「・・・何を?」
「君を」
あまりにも陳腐でストレートで自分らしくない言葉。それでも、他の言葉は見つからない。
他の言葉じゃ、意味がない。
気付いているだろう、彼も。
この脚本は俺と彼の為だけにある。第三者の介入など考えられない。ただただ忠実に、人物の設定だけを変えて、辿る。
『名前は?』
『・・・沖田、総悟』
さわり、と再び風が吹く。春風は彼のだけ為に吹いているように、綺麗な髪をなびかせる。
─────蜂蜜色の髪から覗く無機質な、瞳。
どんなに想っても、この手には堕ちてこないのだと知らされる。それでも、それは現状だけの話。欲しい物をすぐに諦めるような潔さは俺にはない。喩え運命の人とやらが別にいるのだとしても、そんなもの。どうにでも出来る、その自信がある。
初めて台本を読んだ時、彼は驚いた顔をして俺を見た。
出会った頃より表情豊かになった理由にはもう会っていた。黒髪の、すました顔を雑誌やCMで見たことがあった。人気急上昇がどうの、のあの男は彼の最高の被写体だ。元は俺と大差ない。でも、彼が全身全霊を込めて撮るから、あんなにいい写真になる。
嫉妬をしないわけではない。同棲しているのも知っているし、話を聞いてるだけでもこれ以上ないってぐらいあの男を想っているのがわかる。
それでも、俺だけが知る“沖田総悟”というものがあって、他の誰も知り得ない彼を知っているという優越が、醜い嫉妬心を相殺している。
「───真実を知ったら、魔法は解けてしまう。それでも、いいんで?」
着々と進む話は未来予想か願望か、それとも架空の現実か。魔法が解ければ、俺の物になるのか。─────俺の物に、したい。この気持ちは相も変わらず胸の中在り続けている。
『他人の事を、“人”だと思ったことないでしょう? 表面は優しいけれど、それは偽りだ。・・・貴方は、可哀想』
高校の時、誰かに言われた言葉だ。ポツリポツリと雨の中、雨音にかき消されそうな程小さな声は何故か、しっかりとこの耳に届いていた。男か女か、誰にどんな人に言われたのかさえ分からない。悲痛な表情でそう言った人物は涙を流していた。俺のため、俺の所為で泣いているとなんとなく分かったけれど、感謝も謝罪もしなかった。
他人の為に泣くなんかおかしい。
何でこんな欠陥品の為に、泣ける?
甚だしい程に図星をさされても、憤慨しない。感情が欠けてるわけじゃない。テレビ見て普通に笑うし、泣く。
でも。対人関係は必要性の無い物で、家族というものでさえ他人の集まりだと思っていた俺は、テレビという箱の外の世界だと途端に、興味を無くしてしまう。だから、優しいフリをして何もしないで、いつも仮面を被っていた。
そんな、俺が。
その言葉を吐かれた一年後に一目惚れするとは予想だにしていなかった。
「魔法が解けたとしても、君だけを想うに決まってる」
美麗な文句で飾りたてた想いを知らないままでいい。
君は、いつまでも綺麗なままなんだ。どんな姿であろうと、どんなことをしようと。
募りに募ったこの想いは、今は行くあても無く漂うばかりだけれど。
いつか、届く。そう信じている。
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