梅々
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うははww
本店九階行ってきやしたぜキャッホー!!\(^o^)/
テンション高いです。ろくせんえん使ってしまいました・・・。通販できなくね?
いやいや、まぁ、うん。財布には千円入ってないですけど。
そんでまんだらけデビューしました。一冊だけ、買ったよ!
・・・用事の後だったので母上と一緒なのですが。でも、階段九階分はやだーつかれたーと言ってたけど、うちわの沖田をかわいーと一緒になっていってたからうん、いいんじゃないかな。
本当趣味あいますね。あとはどっぷりはまってくれたらどんなに嬉しいか。
では、久々の更新ですごめんなさい。五話、かな?
米英を第三者視線で書こう、ということでリハビリ。
テンション高いです。ろくせんえん使ってしまいました・・・。通販できなくね?
いやいや、まぁ、うん。財布には千円入ってないですけど。
そんでまんだらけデビューしました。一冊だけ、買ったよ!
・・・用事の後だったので母上と一緒なのですが。でも、階段九階分はやだーつかれたーと言ってたけど、うちわの沖田をかわいーと一緒になっていってたからうん、いいんじゃないかな。
本当趣味あいますね。あとはどっぷりはまってくれたらどんなに嬉しいか。
では、久々の更新ですごめんなさい。五話、かな?
米英を第三者視線で書こう、ということでリハビリ。
美しいものを直視できないのは
何故だろう
かげろうゆらゆら夏のざわめき
土方が買ってきた酒の肴に内心おお! と沖田は歓声を上げた。相手が近藤だったなら抱きついていたかもしれない。そう思うようなものを、土方が持ってきたのだ。
ターミナルの向こう側、ここ屯所のある歌舞伎町より少し離れた所に、よくニュースやグルメ雑誌に特集される料亭がある。そこの肴は比類が無いほど旨いだとかで、見るたびに沖田は食べたいと言っていた。その店の名前と紋の入った正方形の箱を、土方は沖田の部屋に来るなり沖田に渡したのだ。
「わざわざ買ってきたりは・・・してやせんよね」
「山崎に行かせた。割引券もらったからよ」
「・・・ああ、とっつぁんですねィ?」
「おう」
沖田が酒と肴を持って部屋を出るのに続き、土方も座布団二枚を手に縁側へと出る。隙間を開けてそれらを敷くと、その間隙に沖田は手に持っていた物を置いた。
良い月だ、と土方は懐を探りつつ空を見上げた。黄色く自ら発光しているかのような輝きに、紫煙は良く似合うのだ。夏の夜の朧月、中々雅ではないだろうか。思い至ると同時に指先が布でも自分の体でも無い、無機質なものに触れて、口角が上がった。
「酒飲もうってェのに煙草ですかィ」
「乙だろ?」
「煙いだけでさ」
猪口を手に沖田は土方の隣に座る。手酌で薄く色付いたそれを注ぎ、ぺろりと舐めた。赤く色付いた舌が動く様を、土方は横目に見つめる。表情を変えないまま。
「うまいか?」
「高いだけありやすね、美味いでさ。これ、開けていいですかィ?」
「好きにしろ」
返事を待たずに箱に手を伸ばした沖田を土方は苦笑を漏らす。それに気を止めず、沖田はてきぱきと包装を解いていく。
機嫌が良さそうだ、煙草をふかしながら土方は隣にいる沖田の一挙一動を視界に映す。それは信用ならない者に向ける視線ではなく、言うならば真逆の感情が籠ったもの。愛しそうに、目を細めて、彼には気付かれないように熟視る。
灰皿が見当たらないので縁側下の石に擦り付け、沖田の作った包装のごみの上に乗せる。
「注げよ」
「はぁ? 自分でやりなせぇよ」
「そう言うと思ったよ」
手を瓶に伸ばす、土方が掴むよりも先に沖田のそれが掴んで、土方の手に収まっている猪口に注ぐ。
驚きながらもそんなことにさえ喜びを感じる自分に呆れつつ、一口含む。ふわり、と口内が甘い香りに満たされて独特の味が、した。
ん、と土方はその味に気付くと共に声を出した。
「梅か」
「ご名答でさ。あんた好きだろィ、食うのも見るのも」
「ああ」
酒に弱いんだけどな、と頭の隅で思いながら二杯目を注ぐ。酔うと何を言うかわからないというのに。
沖田は土方の二倍以上のペースで呑んでいて、童歌を口ずさみながら土方が山崎に買わせた肴を美味そうに突っついている。四十過ぎに見える飲み方、だけれど総じて見ると子どもっぽくて。矛盾だらけだ、と思いながら土方は沖田の頭に触れていた。
「なんでぃ、」
「おまえ、付き合ってんの?」
「は・・・」
きょとん、と丸まった目に懐かしさを覚えた。ガキの頃のようだ、思いながら沖田の髪をすく。酒を飲むと反応が穏やかになるのだろうか、なんて、中々掴みにくくなってきた意識下で思う。
「付き合ってんの」
「・・・ただの、友達でさ」
そう言い切った目のあまりに澄んでいる具合に、土方は目眩を覚えた。もうあんな瞳、俺みたいなやつにはできないんじゃないだろうかと。
こうやってきくことでさえ、卑怯者のすることのようで。
土方は沖田を目の当たりにすると自己嫌悪に陥るのだ、度々。
何故だろう
かげろうゆらゆら夏のざわめき
土方が買ってきた酒の肴に内心おお! と沖田は歓声を上げた。相手が近藤だったなら抱きついていたかもしれない。そう思うようなものを、土方が持ってきたのだ。
ターミナルの向こう側、ここ屯所のある歌舞伎町より少し離れた所に、よくニュースやグルメ雑誌に特集される料亭がある。そこの肴は比類が無いほど旨いだとかで、見るたびに沖田は食べたいと言っていた。その店の名前と紋の入った正方形の箱を、土方は沖田の部屋に来るなり沖田に渡したのだ。
「わざわざ買ってきたりは・・・してやせんよね」
「山崎に行かせた。割引券もらったからよ」
「・・・ああ、とっつぁんですねィ?」
「おう」
沖田が酒と肴を持って部屋を出るのに続き、土方も座布団二枚を手に縁側へと出る。隙間を開けてそれらを敷くと、その間隙に沖田は手に持っていた物を置いた。
良い月だ、と土方は懐を探りつつ空を見上げた。黄色く自ら発光しているかのような輝きに、紫煙は良く似合うのだ。夏の夜の朧月、中々雅ではないだろうか。思い至ると同時に指先が布でも自分の体でも無い、無機質なものに触れて、口角が上がった。
「酒飲もうってェのに煙草ですかィ」
「乙だろ?」
「煙いだけでさ」
猪口を手に沖田は土方の隣に座る。手酌で薄く色付いたそれを注ぎ、ぺろりと舐めた。赤く色付いた舌が動く様を、土方は横目に見つめる。表情を変えないまま。
「うまいか?」
「高いだけありやすね、美味いでさ。これ、開けていいですかィ?」
「好きにしろ」
返事を待たずに箱に手を伸ばした沖田を土方は苦笑を漏らす。それに気を止めず、沖田はてきぱきと包装を解いていく。
機嫌が良さそうだ、煙草をふかしながら土方は隣にいる沖田の一挙一動を視界に映す。それは信用ならない者に向ける視線ではなく、言うならば真逆の感情が籠ったもの。愛しそうに、目を細めて、彼には気付かれないように熟視る。
灰皿が見当たらないので縁側下の石に擦り付け、沖田の作った包装のごみの上に乗せる。
「注げよ」
「はぁ? 自分でやりなせぇよ」
「そう言うと思ったよ」
手を瓶に伸ばす、土方が掴むよりも先に沖田のそれが掴んで、土方の手に収まっている猪口に注ぐ。
驚きながらもそんなことにさえ喜びを感じる自分に呆れつつ、一口含む。ふわり、と口内が甘い香りに満たされて独特の味が、した。
ん、と土方はその味に気付くと共に声を出した。
「梅か」
「ご名答でさ。あんた好きだろィ、食うのも見るのも」
「ああ」
酒に弱いんだけどな、と頭の隅で思いながら二杯目を注ぐ。酔うと何を言うかわからないというのに。
沖田は土方の二倍以上のペースで呑んでいて、童歌を口ずさみながら土方が山崎に買わせた肴を美味そうに突っついている。四十過ぎに見える飲み方、だけれど総じて見ると子どもっぽくて。矛盾だらけだ、と思いながら土方は沖田の頭に触れていた。
「なんでぃ、」
「おまえ、付き合ってんの?」
「は・・・」
きょとん、と丸まった目に懐かしさを覚えた。ガキの頃のようだ、思いながら沖田の髪をすく。酒を飲むと反応が穏やかになるのだろうか、なんて、中々掴みにくくなってきた意識下で思う。
「付き合ってんの」
「・・・ただの、友達でさ」
そう言い切った目のあまりに澄んでいる具合に、土方は目眩を覚えた。もうあんな瞳、俺みたいなやつにはできないんじゃないだろうかと。
こうやってきくことでさえ、卑怯者のすることのようで。
土方は沖田を目の当たりにすると自己嫌悪に陥るのだ、度々。
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